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【注目】開発2名! 台湾デベロッパーの本気作『Hero Emblems』の完成度が匠レベル

2015-01-20 12:21 投稿

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“魔王の復活を阻止するために異なる紋章をさずかる4人の勇者が立ち上がる”という、剣と魔法モノの王道を行くストーリーのパズルRPGが『Hero Emblems』。開発はおとなり台湾のインディデベロッパーによるもので、開発期間は足かけ3年という本気ぶり。今回日本語ローカライズされたので紹介したい。

サウンド、グラフィック、ストーリー、デザインと、どれをとっても古きよき“JRPG”の影響を色濃く反映。そこに“横スクロール×3マッチパズル”といったおいしいところをミックスさせているのだから、若者だろうがおっさんだろうが琴線に触れずにはいられない。

物理攻撃の騎士、魔法使い、回復役の僧侶などそれぞれ役割の異なるキャラのエンブレムを3つ合わせバトル展開していくというシステム。エンブレムを一度に4~5個合わせることで、それに応じて攻撃回数が増えたり、特殊スキルが発動したりと、バトルの爽快感もパない。

中世ヨーロッパを彷彿とさせる広大なマップに点在するイベントポイント、そこで展開するクスリとさせられる不思議なやりとりも見逃せない。さらに個性的なモンスターたち、程よいキャラ育成要素、マルチエンディング採用のゲーム展開など、多様な要素をこれでもかと詰め込み、かつうまくまとめあげた印象だ。まずは公式動画をチェックしてほしい。

公式動画はこちら
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※一目瞭然のゲーム性! でも間違いなくおもしろい!『Hero Emblems』

魔法、攻撃、回復
個性豊かなエンブレムがおりなす3マッチパズル

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魔王が復活しそう。さらにどうしたことかお姫様も、ブサイクで憎たらしいやつにさらわれてしまった。“ブサイク”呼ばわりされた側は、“醜い”と言葉を言い直してるあたりにイケメンの余裕を感じる。どうにかしないと! そんなわけで、大賢者に育てられた、それぞれ異なるエンブレム・特性を持つ4人の勇者たちが立ち上がった!

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攻撃・滅びを司る”剣のエンブレム”
ヘイル(HALE)

黒魔法・死を司る”魔法のエンブレム”
エリカ(ERICA)

守護・犠牲を司る”盾のエンブレム”
アンガス(ANGUS)

治癒・奇跡を司る”回復のエンブレム”
テーラ(THERA)

バトル上では味方キャラ個々にステータスがあるのではなく、全体でひとつのHPやDF(防御ポイント)を共有。DFは敵から攻撃を受けることで減少し、DFが0になると食らうダメージがその分増加する。敵の下部にある数字が0になることで、敵側の攻撃ターンとなる。

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さっそくパズル画面上の剣や杖、ハートにスターといったエンブレムをスライドさせ、アクションを展開させる。かわいいマスコット風が敵へかけていき、“ヒュン!”、“ヴォン!”といったSEとともに攻撃をしかける様子は、どこの日本デベロッパー製かと思うほど目に耳に馴染みいい。HPが減ってきたらハートのエンブレムを揃えて、回復を僧侶にお願いしよう。

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エンブレムを4~5個一気に揃えたりT字に揃えると、エンブレムが点滅。つぎの攻撃で再度エンブレムを揃えると、特殊スキルが発動。ナイトは、かつてあらゆるレトロゲームで見た“ファイアーソード”的な炎を帯びたアニメーションとともに、敵へ特殊スキルをお見舞い、敵を一掃。かなり爽快だ。

なお、エンブレムの移動は、ドラッグで好きな場所へどこへでもできるわけではなく、上下左右の隣接する一方向へしかできないので注意。

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敵も敵で、攻撃力や防御力が絶妙に調整されたキャラが多く、舐めてかかっていると痛い目をみる。加えて、敵には弱点や耐性を持った者や、石化や毒といった状態異常を付加してくる敵まで。

エンブレムの種類を考えず闇雲に揃えまくるのではなく、回復や特殊スキルは残しておいて、やばくなったら一気に開放! といった具合に、先々のことを考えたりタイミングをはかる必要があるあたりは、シンプルな内容ながらかなりアツい。

“謎のボケと鋭い突っ込み”が
絶妙にマッチしたストーリーにも注目

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中世ヨーロッパ風の広大なマップには町や洞窟などが点在。先の“ブサイクなやつ”でも垣間見れたが、それぞれで展開されるイベント中の会話などもちょっと謎な雰囲気でクスリとさせられる。例えば、

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とある村で村長さんがスライムに追っかけられ逃げている。困っているのは一目瞭然だが、僧侶・トリスタの第一声、

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「あの人何でモンスターと遊んでいるのかしら。聖職者としてはまったく理解できないわ」
って……。ビックリマークつけながら逃げまわってるのに遊んでいるってしかも聖職者とか関係ない笑。当然周囲から視線が集中し、

「何でそんな目でみるのよ?」
「あなたの頭の中はどうなってるの! 後でペットとして一匹捕まえてきてあげましょうか?」
「うぅ~いや! 無理よ」

と不思議な会話が続く。そこへ当人である村長さんが4人のもとへかけて来て助けてくれと懇願。助けるか助けないか選択肢が出てきて、助けないを選択すると、じゃあ報酬をあげるからと村長。一気に目の色を変えたトリスタが、

「そんな、苦しんでいる人を守るのは当然のことです、しかしそんなにおっしゃるなら受け取っておきます」

と、謎っぽい雰囲気の中にもしっかりオチがついており、それが余計“変わった味だけど噛めば噛むほどなぜかクセになる食べ物”的な雰囲気がある。聖職者はお布施もらっておかないとね。

どのイベント・セリフを切り取ってみても不思議かつギャグ要素をおさえた会話の中ストーリー展開されるので、プレーヤーを飽きさせることがまったくない。

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イベントをクリアすることで村が開放。回復薬や新たなスキル、より強力なエンブレムなどを購入可能。

マップ上でつぎのイベントポイントへ向かう道中には、平原や荒野などのイベント以外のポイントもあり、そこでしばしば敵とエンカウント。しっかりレベルを上げ装備を揃えて、“あらたな土地”へ向かいたい。

開発者はたったふたり
妥協なしで完成させた“匠”レベルの一本

そんな感じで、ゲームシステムはもちろん、魔王を阻止したりお姫様を助けにいくという当初の目的すら忘れそうなどたばたコメディ風のストーリーも魅力的な本作。冒頭に紹介した通り、台湾のデベロッパーによる開発だが、同社のホームページを見てみると、ちょっと驚くべき紹介文が。

“HeatPot Gamesは台灣に拠點を置く小さなインティースケーム開発チームです。団員構成は僅か2名ですが、それそれか台灣のゲーム會社で、10年を超える3D MMO RPGケームの開発経験を持っています”(そのまま引用)

と、なんとふたりで開発している模様。そんな環境の中でも(むしろだからこそ?)、決して妥協せずに、あらゆるジャンルのゲームを研究、うまく融合・昇華させることができた点は、驚異的としか言うほかない。

本作は“東京ゲームショウ2013”においても出展されたが、月日が経って今月8日にリリースされるやいなや、海外の著名ゲーム紹介サイト“TouchArcade”でも紹介。AppStoreの有料ランキングを見ても1月15日時点で32位、で、いま(1月18日)再度チェックしてみると29位とランキングを上昇中。長年の努力が実った格好と言える。

本作は300円の落としきりで、以後の課金はなし。古き良きJRPGが好きなおっさんもしくは若者も、スマホゲーム好きの若者もしくはおっさんも、ぜひチェックしてほしいのが本作と言える。ひさしぶりに腰を据えて遊んでみたいと思えた。

(斎藤えいこう)

Hero Emblems

メーカー
HeatPot Games
配信日
配信中
価格
300円
対応機種
iOS 6.1 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 この App は iPhone 5 に最適化されています。

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