【個人開発ゲームを斬る】フリック入力で戦うハクスラRPG『ワーズ・アンド・マジック』

2014-11-10 17:06 投稿

フリック入力で戦うハクスラRPG

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▲とってもいい雰囲気のタイトル画面。

伝説の勇者の血をひいたり、綺麗なクリスタルをいくつか集めたり、ラスボスが生き別れた兄弟だったりなどなどの、設定やストーリーを楽しむのではなく、モンスターをひたすら倒し、キャラが成長していく様子を楽しむのが、“ハクスラRPG”と言われております。

というわけで本日は、バトルシステムがユニークなハクスラRPGをご紹介させていただきます!

まずは

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▲仲間を集え!
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▲女戦士と女魔法使い♩

まずは手持ちのコインを使って、冒険する仲間を雇いましょう。

冒険者には“クラス=職業”があり、用意されている種類は“戦士”、“魔法使い”、そして“スカウト(アーチャー系)”の3種類。最大12名雇うことができ、一緒に冒険できるのはその内の6名なんですが、初期資金では2名を雇うのが限界のようです。

今から冒険に行くのですが、キャラ選びは冒険せずに、戦士と魔法使いの無難な組み合わせにしました。各クラス、キャラの見た目が5体ずつ用意されていますが能力には影響しませんので、お好きなものをどうぞ。

冒険者を雇ったら

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▲装備をチェック!
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▲スライムとかゴブリンとかいるらしい。

冒険者を雇ったら、次は装備品をチェックしましょう。装備できる箇所は、“右手”、“左手”、“胴体”、“アクセサリ1”、“アクセサリ2”の5ケ所用意されています。初期状態で武具が少しだけ“アイテム倉庫”の中に入っているので、クラスに合わせて装備し、いざ冒険へ!

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▲ぽちぽちっと進め!
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▲敵と遭遇!

冒険は、いわゆる“ポチポチゲーム”となっております。“探索を続ける”ボタンをポチポチ押すと、そのステージの探索度があがり、100%になるとステージクリア! もちろんその間に、宝箱を発見してアイテムやゴールドをゲットしたり、モンスターと遭遇したりします。

モンスターとのバトルは

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▲フリック文字入力で攻撃!
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▲ミスしてもオッケー!

モンスターとのバトルは、フリックによる文字入力バトル。

画面中央に表示された単語をフリック入力すると、モンスターを攻撃! もたもたしてると、どんどんモンスターに攻撃されてしまいます。文字を素早く入力すると、“コンボメーター”が上がっていき、MAXになると全キャラで連続攻撃を行います。

文字入力ミスによるペナルティは無いので、正確さよりスピード優先の方がいいかもしれません。

お持ち帰り

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▲勇気ある撤退!
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▲3歩進んで2歩下がるの精神。

モンスターを全滅させると、経験値と、たまに宝箱が手に入ることがあります。ここで重要になってくるのが、探索を続けるか否か。ステージ探索中に、パーティが全滅してしまうと、手に入れた宝箱やゴールドをほとんど失ってしまいます。

一旦探索を中断し街に戻ると、そこまで手に入れた諸々のモノを100%持ち帰ることができますし、体力全回復のおまけつき。しかも、ソーシャルゲームのように、チャレンジする度にスタミナを消費するという“縛り”もないので、ゲーム序盤は無理せず探索の中断を利用しまくって、宝箱とゴールドを確実に持ち帰り、より強い装備品で身を固めましょう。

レベルアップ

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▲レベルアップ!
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▲スキルも忘れずに装備!

探索&中断を繰り返し、経験値を貯めると、キャラクターがレベルアップし、攻撃力や体力などの基本能力が少しずつアップします。また、レベルアップのタイミングで、クラスに応じた“スキル”を覚えることがあります。これは、いわゆる“魔法”のようなもので、覚えたスキルを装備すると、ある一定の確率で自動的に発動します。

新たなステージへ

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▲中ボス!
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▲(各ステージの)ラスボス!

ステージ探索度が、50%と100%のタイミングで、ボスが登場します。ボスと言われるだけあって、なかなか手強いモンスターですので、このタイミングで探索を中断するのもいいかもしれません。無事、ステージ最後のボスを倒すと、新たなステージが解放されます。

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▲オートバトル+暗算!
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▲6人揃った!

一度クリアしたステージに再チャレンジする場合、“オートバトル”を選択することができます。キャラクターの“素早さ”の順に自動で攻撃を行ってくれるラクチンモードですので、新たなステージに進む前や、雇ったばかりの弱いキャラクターを育てるために利用しましょう。

オートバトル中に簡単な“暗算問題”が出題されます。これに素早く答えるとコンボゲージが溜まっていくので、その分モンスターを全滅させるのが早くなるという面白い仕様となっております。

探索を続けひとまず6人パーティにすることができましたので、ここで一旦ゲームを中断し、このアプリを開発された “ねこバタ会議”さんにイロイロ聞いてみました。

 Q1.はじめまして! まずは簡単な自己紹介をお願いします!

はじめまして、“ねこバタ会議”と申します。アプリ開発に本気で取り組みだしたのは、今年の最初あたりからです。こうしてアプリをリリースさせていただいた今も、入門書に載っている内容もろくに理解できていないという、どうしようもない状態です。

Q2.『ワーズ・アンド・マジック』を作ろうと思ったキッカケは?

スマホ用のゲームは、自分が遊んでみた限りではスタミナやガチャなどの要素が楽しさを阻害しているものが多く、ほとんどのものは面白くても、すぐにやめてしまう状態でした。そこで「じゃあ自分で作ればいいか」と思い作成することにしました。また、本作の前に『TapNums!』という電卓早押しアプリをリリースしたのですが、「何か成長要素が欲しい」という意見をもらいました。
その時試作中だったRPGにタイピングを組み合わせればいいかな、ということで今の形になりました。

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▲円周率をひたすら入力するユニークなモードもある『TapNums!』

Q3.製作は何人でどれぐらいの期間ですか?

HTML5で作ったりUnity(アプリ作成ツール)で作ったりと迷走している期間が長かったのですが、それを含めると約10ヶ月くらいだと思います。Objective-C(プログラミング言語)で作ることに決めてからは半年くらいです。素材の改変など、ごく一部を友人に手伝ってもらいましたが、基本的にほぼすべて自分一人で作っています。素材配布サイト様には足を向けて寝られません。テストプレイはフリック入力が全くできなかった嫁にやってもらい、ゲームバランスはその意見を参考にしました。

Q4.奥様との二人三脚ですね! 他の“フリック入力練習アプリ”などは参考にしましたか?

フリック入力アプリは、本作を作るにあたって意図的に見ないようにしました。RPG部分についても同じなのですが、自分自身の性格的な問題で、出来のいいものをプレイしてしまうと、「あ、これは敵わないな」と思って投げ出してしまう可能性が高いからです。
タイピング練習という意味では、DOS/VやHP200LX用の『TYPER』というタイピングソフトから影響を受けています。原型は全くとどめていませんが、タイプミスした際のペナルティが小さいのは、そこからきています。

Q5.DOS/Vという言葉を久々に聞きました! 「他のフリック入力アプリに負けない!」という推しポイントを教えてください!

むしろフリック入力練習という点では勝てるポイントはありません。きちんと練習したい方は、別のフリック入力練習アプリを使ったほうが絶対にいいと思います。ゲーム自体の面白さにはある程度の自信があるので「楽しく遊んでいたら、そのうちフリック入力も自然にできるようになる」という点がメリットだと思います。意外と適当に打ってもなんとかなるので、あまり気を使わずに入力したい人にいいかもしれません。

Q6.あくまでもハクスラRPGとしての面白さがウリなんですね! 文字入力の単語に何か“こだわり”などありますか?

最初はゲーム用語全般を表示していたのですが、ファンタジー風の画面にSFホラーゲームの用語や帝国海軍の戦艦名などが表示されるのに違和感があったため、結局ファンタジーやゲームブック等の用語を使用することにしました。ただ、単語の絶対数が少ないため、特に序盤のあたりでは同じ単語を繰り返し入力することになってしまうのは反省すべき点だと思います。

Q7.フリック入力に慣れてない私は同じ単語が出てくる方が助かりました! 攻略方法やヒントなどがあればこっそりお願いします!

まず、序盤で苦戦するというのはフリック入力が苦手な方だと思います。フリック入力を習得している方だと、序盤はサクサクいくものの、5~6ステージ目あたりで進めなくなる場合が多いと思います。どちらの場合にも言えることなのですが、このゲームの基本はレベルを上げて殴ることと、装備を強化することです。むしろレベルと装備さえ強化してしまえば、タイピングは最低限で済むように作っています。危なくなったら街に戻ること、それからパーティの人数は大切なので、まず6人雇ってからが本番だと思っていただければいいと思います。

Q8.6人揃うまでは是非遊んでもらいたいですね! リリース後の反響はいかがでしょうか?

残念ながら反響はほとんどなく、新着情報として掲載していただけたのも自分の知る限りでは“あんこちゃんの暗黒社”様だけだったと思います。
(URL:http://app.ankokusha.com/)

やはり地味だからダメなのかと落ち込みました。しかし、よくやりとりしていただいている開発者さんに気に入ってもらえたのと、某掲示板でプレイしてもらって意見を募集したところ、かなり好評だったので、励みになりました。その後ブログやTwitter、AppStoreの評価欄等でたくさんの方から感想とアドバイスをいただき、各サイト様や個人の方にレビュー依頼やプレイ依頼を70通程度送りました。
やはりほとんどの場合反応はありませんが、記事にしていただいたり、実際にプレイした上での改善点のアドバイスや詳しい感想をメールでいただける場合もあり、感激してパソコンの前で涙しました。今回こうして取り上げていただけるきっかけになった“あぷりの輪”様に掲載されたのも、Twitterで管理人様にいきなりレビュー依頼を送りつけて快諾していただいたためです。
(URL:http://appwa.co/)

関係各所の皆様、本当にご迷惑をおかけいたしましたm(__)m
そしてこれからも地道にアピール活動をしていくので、ご迷惑をおかけするかと思いますm(__)m

Q9.ちょっともらい泣きしました! Androidの予定や、バージョンアップの予定などあれば!

Android版は11月中にリリースできればと思っております。バージョンアップについては、単語の充実や単語解説、モンスター図鑑の充実などを行っていく予定です。ただ、それよりも作りたいものがたくさんあるので、そちらに注力していきたいです。

Q10.次の新作も楽しみです! 最後に何か一言、お願いします!

ファミ通App様のコーナーはゲーム制作に入る前に毎回見ていましたが、将来の目標として、いつか自分も掲載されることを夢見ていました。自分自身は、こうして取り上げていただけるようなレベルには達していないと自覚しています。しかし、これを励みにして、より多くの方に楽しんでいただけるゲームを作っていくことで、取り上げていただいたことが無駄ではなかったと証明できればと思います。

「俺たちの戦いはこれからだ!!」

私は、“フリック入力=若者”というイメージがあったので、興味はあったんですが使わずに、“ローマ字入力”をしていました。今回、この記事を書くためにフリック入力をやってみて、「これは一種のパズルゲームだな」と感じました。私のように、フリック入力を避けてきた方も、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。慣れてくると、結構ハマりますよ!

■あぷまがどっとねっと
(あぷまが)

「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。


※あぷまがへのアクセスはこちらから

 

ワーズ・アンド・マジック

メーカー
ねこバタ会議
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
iPhone、iPod touch、iPad、iOS7.0以上

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