【個人開発ゲームを斬る】『くまのプレイといにしえの大戦記』新しくも懐かしいJRPG
2014-10-06 16:12 投稿
最近、RPGしてますか?
インターネットに繋がってないと遊べないモノや、★がたくさんついているキャラを運良く引かないと攻略が困難になるようなモノではなくて。物語にワクワクし、バトルでハラハラし、キャラ同士の絆にキュンキュンする。そんな昔ながらのRPGをご紹介!
物語の舞台は、動物たちだけが住むとても平和な村の中。クマの仲良し5人組が、鬼ごっこでワイワイと楽しんでおります。追われているのが真面目な主人公“プレイ”。追っているのがやんちゃなライバル“プリッツ”。その2人に恋心を抱かれているのがヒロイン“メル”イケイケ系のプリッツが、恋に奥手なプレイを挑発します。
「村の洞窟のお宝を先にゲットした方がメルに告白しようぜ!」
プレイはその提案を拒否します。告白なんて恥ずかしいし、そもそもその洞窟は村の老人たちに「近寄ってはいけない」と言われている場所ですから。
前々から洞窟の事が気になって気になって仕方なかったプリッツは、欲望に勝てず1人で洞窟の中へ突入。そして、洞窟の奥でお宝を見つけたとき、プリッツと、村の住民、動物たちに“悪しき”変化が訪れます。
プリッツの様子が!?
村の異変と、いなくなったプリッツを心配し、プレイは仲間とともに洞窟の中へ。そこには変わり果てたプリッツの姿が! 謎の言葉を残しプリッツは姿を消し、さらに凶暴化した動物たちがプレイたちに襲いかかります。
その時、何者かに「お前らが世界の希望やからイロイロ頑張れ!」と話しかけられ、不思議なチカラを授かったプレイたちは、消えたプリッツと村の平和を取り戻すため、冒険の旅へ!
冒険の旅へ
バトルはターン制。“すばやさ”が高いキャラから順に相手を殴りつける事ができます。攻撃方法は“たたかう”、“まほう”、などを選ぶタイプではなく、基本的にはフリック操作による“こうげき”しかできません。“フリックエリア”を360度好きな方向にフリックすると、そのキャラ特有のアクションでモンスターを攻撃。
各キャラには“持ち時間”があり、その間にたくさんフリックし、複数回のダメージを与えましょう。ただ闇雲に連続フリックするのではなく、各キャラ特有の“攻撃リズム”を掴み、リズムよくタイミングよく攻撃する事が重要。自キャラのターンで3回攻撃できるか、6回攻撃できるかはあなたのフリック次第。
そういう意味では“アクションRPG”と言ってもいいかもしれません。
スキル発動!
各キャラには“スキル”が存在し、決められた順、例えば“上”、“上”、“左”の順にフリックし攻撃すると、“スキル発動”。モンスター1体に大ダメージや、全体に幅広く攻撃、味方のすばやさを上げたり、HPを回復したりなど、“魔法攻撃”のようなことが行えます。
格闘ゲームの必殺技コマンド入力みたいな感覚ですので、技の名前を叫びながら入力すると、攻撃力は上がりませんがテンションは上がります。
スキルを使う為には“スキルポイント”が必要。スキルポイントを貯める方法は、バトル中の“精神統一”。攻撃の順番が回ってきた時に、モンスターへの攻撃を諦め、フリックエリアを押し続ける事によりスキルポイントが少しずつ貯まっていきます。スキルポイントはパーティ共通ですので、攻撃力が弱いキャラに貯めさせて、強いキャラの必殺技で使用なんてことも可能。ザコモンスターを1匹だけ残して、各キャラ精神統一しまくってスキルポイントを貯めるという戦略も時には必要かもしれません。
冒険を進めて行くと
冒険を進めて行くと、すばやさが劣るため先制攻撃され、且つモンスターの攻撃力が強すぎるため、何も出来ずに全滅を見守るという場面に遭遇します。
そんなときは、1つ前のステージに戻って経験値を貯めレベルアップを繰り返してもいいのですが、“パーティのリーダー”を変えてみるのも1つの手。主人公の“プレイ”をリーダーにすると、攻撃力は2倍になりますが、HPが半分になるリスクを伴います。ガッチリタイプの“テクト”をリーダーにすると、パーティのスピードは下がりますが、ダメージを減らすことができるので、何も出来ずにいきなり全滅という状況が少なくなりそうです。
リーダーはバトル中にも変更可能ですので、うまく切替え、バトルを有利に進めましょう。
ステージクリア
モンスターを何度か全滅させるとステージクリアとなり、“経験値”と、“素材”が手に入ります。手に入れた経験値を各キャラに割り振ってレベルアップ! 好きなキャラ中心に育ててもよし、みんな仲良く成長させるもよし。また、クリアまでにかかった時間により、ステージの評価が決まります。
ステージの評価を“オールS”にすると、ミッションクリアボーナスがありますので、始めはとりあえずクリアして、強くなったら再度挑戦してみるのいいかもしれません。
日替わりで
キャラクターはレベルアップだけではなく、“ソウル”を装備して各ステータスを強化することが可能。ソウルはショップで“経験値”と“素材”を消費して、作成します。また、イベントや毎日のログインボーナスなどで手に入るレアアイテム“はちみつ”を使って、より協力なレアソウルを手に入れる事もできます。
はちみつはとても貴重なものなので、とても運のいい日に使用した方がいいかもしれません。はちみつは他に、冒険するために必要なスタミナの回復や、ステージ半ばで全滅した時のコンティニュー時に使用することが可能です。
冒険を進めると、ちょっと生意気な“ハチのハンビ”が仲間になります。ハンビは一緒に冒険するのではなく、攻略したステージに単身乗り込み、素材を集めて帰ってきてくれるニクいヤツです。ステージの素材を全て揃えると、コンプリートボーナスとして、パーティ全体の能力があがるなどの特典あり。ハンビ、とてもイイヤツ、使えるヤツです。
まだまだ遊んでいたいのですがそろそろお時間となりましたので、このアプリのプロデューサー“シブタニエイジ”さんにイロイロ聞いてみました。
Q1.まずは何者ですか?簡単な自己紹介をお願いします!
デザイン業(受託業)とアプリ開発業(自社事業)の2本軸で活動しているフリーランスのシブタニエイジと申します! 元々 デザイナー・アートディレクターとして制作会社に約10年ほど勤めていたのですが、時代の流れとともに縮小していくデザイン業(受託業)に危機感を覚え、 “自己発信業を事業として成立させたい”という思いから3年ほど前に独立し、アプリ開発業を行っています。基本的には働きたくない。簡単に言うとそんな感 じです!!
Q2.筆者も基本的には働きたくないです! 『くまのプレイといにしえの大戦記』を作ろうと思ったキッカケは?
えっと、長くなりますが……僕が本格的にアプリ開発を始めた頃は、“20Yさん”(代表作『ソフト職人』『毛抜きの達人』)を筆頭にカジュアルゲームが興隆を極めた時期で、僕も同じ ようにカジュアルゲームを量産しようと考えていたのですが、戦略も整ってきた矢先、App Storeのランキングがカジュアルゲームではなくブーストアプリ(ユーザーにポイントをプレゼントしダウンロードさせランキングを上げたアプリ)で埋め尽くされるようになったんですね。それを見て“資金力のない個人がいつヒットするかも分からないアプリを量産してるだけじゃ絶対ダメだ”って感じ始めたんです。
で、どうしようかと色々と思考していた所 に『にゃんこ大戦争』がリリースされました。それがみなさんご存知の通りめちゃくちゃおもしろくて。でも、めちゃくちゃおもしろいのに全然ランキングに出てこない。もったいないなぁと思いながらもずっとプレイしてて。すると1ヶ月、2ヶ月と月日を追うごとに着々とランキングが上昇し始めたんです。で、気づ けば総合1位をとってて。リリースから半年くらいかかってるんじゃないですかね。詳しく覚えてないですけど。
その時思ったんですね。“いい物は必ず評価される”んだなぁって。そして“確実に一定の売上を上げる戦略をもって作られた最高におもしろいゲーム”を作ろうと決めました。
Q3.えっと。。。すみません、その話、まだ続きますか?
前置きが長くすみません。そこから『くまプレ』に至る経緯ですが。2年ちょい前、当時、もうすでに『パズドラ』がトップセールスに君臨してて、次々にパズドラ亜種がリリースされていた時期で。
その時期リリースされたどのゲーム、いわゆるソシャゲに共通して感じたのが“終わりがないからモチベーションが続かない”という事だったんです。僕だけじゃなくて、同じ世代(1980年くらいの産まれ)の人ってそういうのでは満足できないと思うんですよね。DQやFFを筆頭にブレオブやポポロ、アークザラッ ド等、JRPGが最も盛んだった時代を生きてきたわけですから。主人公や個性豊かな仲間たちに感情移入して冒険した記憶ってみなさん共通で持ってると思い ますし、何よりそれを全力で寝る間も惜しんでワクワクしながら楽しんだと思うんですよ。で、多分、今の子どもたちってソシャゲをメインにやってて、そういう感覚はあまり知らないんだろうなぁって思い始めたのがキッカケです。ただ、その時すでに有名シリーズ(FF5とか)のリメイクなどがApp Storeに 並んでました。でもそういうのって昔の家庭用のゲームを、家庭用の操作性・システムのまま完全に移植しただけなんですよね。ユーザーの利用シーン等完全に変わっているのに。その時、あの時代のワクワク系JRPGを完全にスマホ特化したものを作ろうと決めました。操作性だけじゃなく、ちょっとした待ち時間や空き時間でサ クッとプレイできるゲームシステム等、様々な部分をスマホ特化させたJRPGを作ろうと。ざっくりそんな感じです。まとめると“ソシャゲにはない本格シナリオで贈る、スマホに特化した終わりのあるJRPGを作るぜ(^ω^)!”って感じです。
Q4.忙しい人は最後の1行だけ注目してください! “フリックで攻撃する”、“しかも格ゲーみたいなコマンド入力がある”という気持ちいいシステムは“スマホに特化したゲームシステムを作る!”という思いから生まれたわけですね!
はい。上記のように、単純にコマンドを選択させる従来のRPGではなく、スマホならではの機能をRPGとして活かせないかなぁと考えたのがそもそものキッカケです。で、目に止まったのが『インフィニティブレード』です。あれほどまでに操作性がスマホに最適化されたゲームって多分ないと思うんですよね。ザ・スマホゲー。そして、あのシステムをなんとかRPGに活かせないかなぁと考えて産まれたのが今のゲームシステムです。簡単に言えばパクリです(^ω^)ゴメン。
Q5.素直が一番! クレジット表記を拝見するとたくさんの方々が製作に携わっておりますが、製作期間はどれぐらいでしょうか?
モンスターのパラメータを管理するDBを友人(@hitonomichi)に手伝ってもらったのと、サウンド以外、全て一人で制作しております。ほんとはもっと複数人で制作したかったんですが、単純に資金不足で… _| ̄|○ あと、アプリのCREDIT欄にたくさんスタッフの名前を記載していますが、SPECIAL THANKS以外、アレはすべてウソです。架空の人物です。大作感を醸し出してみました。ハッタリです(♡´∀`♡)製作期間は…僕の場合、デザイン業(受託業)も並行してしながらなので正確な実働時間は分かりませんが、期間だけで言えば1年強はかかっていますね… (●´⌓`●)
Q6.クレジットがウソ!? ファミ通Appに載せていいのか心配になってきました! ここが苦労した!という点は?
苦労した点は…“全て”ですかね…。元々デザイナーなのでプログラムはもちろんですが、ワクワクさせて感情移入させるための本格的なシナリオや、魅力的に感じてもらえるキャラクター・世界観・演出など…。RPGを作る以上“アプデで修正”という考え方は非常にナンセンスなので、どこも手を抜くわけに はいきませんでした…。と言っても、エフェクト部分などもっともっと凝りたいところはあるんですけどね。それはおいおい。
Q7.アツイ思いでリリースされた本作。まだまだリリースしたばかりですが反響は?手応えは?
RPGという性質上、カジュアルゲームのようなスピード感のあるアプリとは違い、どうしても初速はゆっく〜りな感じだろうなぁと思ってたんですけど 想像以上にゆっくりでビビっています! ただ、レビュー内容やエゴサーチした感じでは、今のところ“広告”と“スタミナ”以外ネガティブな意見が1つもなくて、大体狙っていた通りの反響をいただいていて嬉しい限りです。このままじっくり育てていければなぁと感じています。ユーザー最高。愛してる。L♥VE。
Q8.そんな最高のユーザーの皆様にこっそり教えるラブな攻略法なんてありますか?
このゲームのキモは“スキル”です。全員のスキルを上手に使いこなしていくのが攻略法でしょうか。特にスピードを上げるスキルが超重要です。てかあまり攻略法になってなくてすみません。。。あ、攻略法じゃないですけど、各キャラごとに戦闘で一回だけ使用できる“奥義スキル”を用意しています。クラウ ド(FF7)の“超究武神覇斬”のような特別なやつ。それぞれ演出も特別なものをご用意しておりますのでぜひ使用してみてください。レベルを上げ続ければいつか使用できるようになります。
Q9.クマのキャラクターが可愛いんですが、それぞれの名前になんか法則というか、ルールはありますか?
恥ずかしいのであまり言いたくないのですが……物語自体が“希望”や“意志”をテーマにしていますので、それぞれキャラクターの持つ“心の強さ”みたいなものをイメージしています。例えば、豊富な知識でパーティーをサポートする“ナレッジ”は、知識を意味する“knowledge”から取ってたり、でかい体でパーティーを守る“テクト”は“protect”から取ってたり。他も大体そんな感じです。恥ずかしいのでこの辺で…(^ω^)< Don’t think feel.
Q10.照れ屋さん! 今後のバージョンアップの予定や、Android版の予定はありますか?
新ステージや、新シナリオ、新装備など諸々追加されたHARDモードをただいま実装中です。ほんとはAndroidもリリースしたいんですが……今のところ予定はございません!!
Q11.それでは最後に何か一言、よろしくお願いします!
“まだソシャゲで消耗してるの?”よろしくお願いいたします。あと彼女ほしい
いったい“シブタニエイジ”って何者なんだ!? と興味を持った方は、人気youtuber“まぐにぃ”さんに今作についてインタビューを受けている動画もありますので、そちらをチェックしてみてください! ついでに『くまのプレイといにしえの大戦記』を動画でチェックすることもできます!
■あぷまがどっとねっと (あぷまが) 「すべてのアプリにチャンスを!」との思いから、藤田武男氏が個人開発者が開発したアプリを中心に紹介している情報サイト。ほかでは見つからない“お宝アプリ”が“あぷまが”なら見つかるかも! ちなみにイラストは、あぷまがのマスコットキャラ、アイロニー。 ※あぷまがへのアクセスはこちらから |
くまのプレイといにしえの大戦記
- メーカー
- THE AGE
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アイテム課金制)
- 対応機種
- iPhone、iPod touch、iPad、iOS7.0以上
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