【ドラゴンファング攻略】ローグの固定概念を覆す驚きの斬新システムに迫る
2014-08-05 20:04 投稿
これがローグライクゲームの最先端
数度の延期を経て、先日ついに配信が開始されたAndroid対応アプリのローグライクゲーム『ドラゴンファング』。スマートフォンで本格的なローグライクゲームを遊べるとあって、早くも根強いファンの方々が大勢ダウンロードし、楽しまれているようです。この『ドラゴンファング』の攻略方法や各種データ、耳寄りの最新情報について、私もローグライクゲームのファンのひとりとして楽しみつつ、皆さんにお伝えしていこうと思います。
ところでこの“ローグライクゲーム”というジャンル、耳にしたことのない方のため簡単に解説させていただきます。
元になったゲーム『ROGUE(ローグ)』は、1980年に発表されたパーソナルコンピュータ用RPG。いくつかの部屋と通路からなるフロアを探索して、モンスターを倒しながら宝物を集めるという単純なものですが、挑むたびにフロア構成や出現アイテムが変化するため、プレイヤーを飽きさせないという特徴があります。このシステムをベースにしてキャラクターやシナリオ、個性的なモンスターやアイテムを盛り込んだゲームジャンルがローグライクゲームです。
日本では『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』シリーズが有名で、据え置き機や携帯ゲーム機でも楽しまれていますが、じつはスマホ用アプリではかなりの少数派ジャンルでもあります。
そんなローグライクゲームの現状に『ドラゴンファング』で切り込んだのは、新進気鋭のインディーズデベロッパー、トイディア。代表取締役の松田崇志氏が語る、ローグライクゲームへの熱い思いを知りたい方は、ぜひ以前の記事をご照覧ください。
常識を覆すふたつの独自システム
今回は記念すべき初めてのプレイということで、まずは必要以上の知識を入れずに遊んでみよう、と思いました。配信前にリリースされた情報のなかで、もっとも気になったのは“ブレイブシステム”と“ファングシステム”という、『ドラゴンファング』独自と言っていいふたつの新システム。それぞれのシステムについて、配信前の記事から抜粋します。
【ブレイブシステム】
プレイヤーキャラクター、竜人ドランの周囲すべてが開けた空間で戦うことで、勇気の証“竜人結界”が発動。この状態で敵を倒すことで、ともに戦う仲間にも勇気を与える。
【ファングシステム】
竜人結界の上に敵を引き込み、連続して敵を倒せばコンボが成立。プレイヤーの勇気が“仲間のモンスターの勇気”になり、コンボするほどに仲間がパワーアップする。秘めた能力を覚醒させれば、覚醒状態になった仲間と多段攻撃が可能になる。
このうち気になるのは、やはりブレイブシステムです。なぜなら従来のローグライクゲームでは、自分が一度行動すると敵も一度行動する、いわゆるターン制が採用されているからです。万が一多数の敵に囲まれてしまうと、こちらが一度攻撃した直後、周囲の敵から袋だたきにされてしまうのがオチ。そのためローグライクゲームでは“できるだけ1対1で戦う”のが鉄板のセオリーなのです。
どんなにアレンジされていても、この不文律を破ったローグライクゲームは記憶にありません。それだけに自ら死地に飛び込むようなブレイブシステムには、非常に興味アリ。当面はこのシステムに注意しつつ、プレイすることを決めました。
もう一方の注目システムにあった“ファング”とは、ドランの剣に装着する“モンスターの牙”のこと。どうやら『ドラゴンファング』では仲間モンスターを直接連れていくわけではなく、これらファングをなんらかの方法で覚醒させることにより、その牙の持ち主であるモンスターの姿と能力を呼び寄せられるよう。開始直後から3つのファングがセットされているので、当面の心配はなさそうです。
ダンジョンに挑むには、定められた量のスタミナを消費しなければならず、減ったスタミナは時間経過もしくは課金アイテムである“竜のエメラルド”の消費で回復します。このあたりは多くのソーシャルアプリと同じシステムなので、迷うことはないでしょう。まずはならうより慣れろ、ということで挑戦スタートです!
注目システムそれぞれの真価とは
ダンジョンに入ってすぐ気になったのは、左上のターン数表示。これは“竜の時”といい行動するたびに減りますが、新しい部屋や通路に入ると増加する、とのこと。他のローグライクゲームでいうところの満腹度に相当する数値のようです。竜の時がなくなってもすぐゲームオーバーにはなりませんが、時間経過とともにHPが減っていくので危険。寄り道はほどほどにしておいたほうがよさそうですね。逆に竜の時が残っているうちは、行動するたびにHPが回復するので、ダメージを負ったまま無謀に突っ込まずじっくり回復させましょう。
さて肝心のブレイブシステムですが、確かにドランの周囲に壁が一切ない状態だと、黄色い魔方陣がじわっと出現します。これが竜人結界なのでしょう。試しに結界がない状態と、結界がある状態でモンスターを倒し比べてみると、獲得できる経験値が1.5倍(オーバーキル時は2倍!)になりました。
獲得した経験値は、画面下に並んだ3つのファングの左端から溜まっていき、ひとつぶん満タンになると左側のファングからバースト(覚醒)します。単純に考えると、バーストまでの時間が1.5倍以上に早まり、ファングが攻撃に参加してくれるまでの時間が短くなるということ。これは積極的に狙っていくべきでしょう。
と、ここで気づいたのですが、経験値はファングが獲得するだけで、プレイヤーキャラクターであるドランは一切強くなってない!? ……と思ったら、じつはファングがバーストした瞬間、最大HPが増加していました。遅まきながら確認したところ、攻撃力と防御力もファングのバーストによって増えるようです。
つまりこの『ドラゴンファング』は、バッサリ言ってしまうと“3回しかレベルアップしないローグ”といえます。もちろんバースト時に増加する能力値は、従来のローグライクゲームに比べるとかなり多いようですが、それは非バースト時とバースト時の戦力格差が大きい、ということ。早いうちに3つのファングをすべてバーストさせるほど、探索がラクになるわけで、そのためにも獲得経験値が増えるブレイブシステムの活用は、攻略のため必要不可欠な行為だ、と断言できます!
そしてファングシステムは、バーストはもちろん“コンボ”の効果が非常に重要です。竜人結界が出現している状態で、モンスターを連続で倒すとコンボが増加。それによって獲得経験値倍率は上昇し、最大で通常時の5倍にまで増えます。
ただしこちらは、じつはブレイブシステム以上に条件が過酷。なぜならモンスターを倒さないターンを1ターンでも挟んでしまうと、その時点でコンボが途切れるからです。それを防ぐにはできるだけ多くのモンスターに囲まれる状況を作らなければなりませんが、そのぶん受けるダメージが増大するのは避けられません。
つまり両システムを最大に生かすには、
モンスターをいっぱい引き寄せる
▼
周囲に壁がない場所で立ち止まる
▼
ボコボコにされながらモンスターを少しずつ倒す
▼
大量に獲得した経験値で3段階目までフルバースト!!
という誠に“漢らしい”というか、ぶっちゃけ“無謀な立ち回り”が必要になります(苦笑)。実際にはある程度のところで見切りをつけなければ、バースト前にHPが尽きてしまうでしょうが、あまりに安全重視だと強さを増すモンスターに対抗できなくなったり、モンスターを倒すのに手間取って“竜の時”がなくなり自滅する、という厳しい状況に陥りかねません。
『ドラゴンファング』の真骨頂ともいえる、ブレイブシステムとファングシステム。従来のローグライクゲームファンほど、これまでの常識を捨ててかかる必要があるでしょう。しかしハイリスクと引き換えに得られるハイリターンの爽快感は、いままでには感じられなかったものであることもまた事実。これはぜひ、ご自分の手で味わってください!!
慢心竜者の末路……
少々大げさにしてしまった感もありますが、最初から選択できる“はじまりの洞窟”はさすがに階層も浅く、両システムを多少意識して戦っていれば、問題なく先へ進める程度の難易度です。ローグライクゲームの経験者ならば、チュートリアルをすっ飛ばしてこのダンジョンに挑んでも、たいして問題はないでしょう。
などと思っていた私ですが……それは3つ目のエリア“はじまりのおわり”での出来事。
階が複数あるエリアは初めてですが、問題なく序盤で3段階目までバーストできました。そのまま先の階に進むと、杖や矢が拾えたりして幸先よし! と、その先に待ち構えていたのは、これまたお初となるモンスターハウス。ファンにはおなじみの、大量のモンスターが待ち受ける難所ですが、すでにフルバーストに達している我がドランにぬかりはありません。さっそく前に進んでブレイブシステムをフル活用!
あ、あれ? 思ったよりダメージが多い……。
て、撤退! 撤退!! ……って、行き止まりだった!!
あぁぁぁぁぁぁ……。
えー、そんなわけで……最初のダンジョンで初のゲームオーバーを食らってしまった愚か者です。記事のためのヤラセだろ? などとおっしゃるかもしれませんが、本当にそうならどんなによかったことか……。なけなしのプライドが傷ついてしまったため、再びアプリに手を触れるまで半日かかったことを、この場で白状してしまいます。
その後ようやくチュートリアルを確認し、フルバースト後のブレイブシステム利用は、ファングがスキルを持っていない超序盤では意味がないことが判明しました……。ここは無理せず、直前に入手した“火炎の杖”と矢を使って、遠くからモンスターを倒してしまうのが正解だったようです。
慢心が招いた災難ではありましたが、この手痛い洗礼によって『ドラゴンファング』がシビアな、れっきとしたローグライクゲームである、と再確認できたのもまた事実。皆さんもぜひ遊んでみて、爽快感と厳しさをいっしょに味わってみてください。ただし、くれぐれもチュートリアルは無視しないほうがよろしいかと(苦笑)。
次回はドランの強さに直結するファングの能力について、深く掘り下げ紹介します。
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ドラゴンファング〜竜者ドランと時の迷宮〜
- ジャンル
- 本格ローグライクRPG
- メーカー
- トイディア
- 配信日
- 配信中(iPhone版、Kindle版は近日配信予定)
- 価格
- 無料(アイテム課金あり)
- 対応機種
- Android 4.0 以上、iOS 5.1 以降
- コピーライト
- (C)2014 Toydea Inc. All Rights Reserved
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