全国から選ばれしアプリクリエイターが激突! SPAJAM2014密着取材(2日目/午後①)
2014-07-05 19:13 投稿
企画が決まっていないチームも!? 波乱の中間発表
2014年7月5日、午後1時から実施された“SPAJAM2014”の中間プレゼン。ここでは、各チームが5分間のあいだに“日本文化を好きになる”というテーマのもと、どのようなアプリを開発しているのかなどが発表された。発表を行った順番に、各チームの簡単な紹介を交えながら開発中のアプリをお伝えしよう。
①Circulation
郡山予選の代表チーム。“コスパッド”というAndroidのアプリを開発しており、イメージは、料理レシピサイトのクックパッドのコスプレ版。日本文化のひとつと言えるコスプレを楽しんでもらうのが目的で、投稿者はコスプレ姿を投稿でき、閲覧した人に評価してもらえる。
また、閲覧者はコスプレ衣装やそのレシピを見て楽しめるアプリになるそうだ。機能としては、この発表時の時点で半分ほどできているとのこと。
②アンチキラキラ女子チーム
サイバーエージェントの若手が結成。制作しているiPhone、Android向けのアプリは、『アングリーバード』のように直感的にわかりやすい操作で、ゲームがわらかなくても通じるもの。クリアーしていく中で日本の文化にちなんだものをコレクションしていく。デザインのテーマは現在考えているところで、“新しめ、コミカル、レトロ”をキーワードにしているそうだ。
③Myxomycetes
若手とベテランの混合チーム。日本の飲み会のコールがおもしろい点に注目。それをいつでも、どこでも、誰でもできるようなアプリを考えている。スマートフォンを振ることによってコールや合いの手を入れてもらえるそうで、応援してくれるキャラクターには忍者や侍など、複数のアバターが用意されており、キャラクターの個性の変化も楽しめるとのこと。
④ひとりっこりぃず
早稲田や多摩美などに通う現役の学生チーム。“日本文化を好きになる”ということは、日本文化の知識を深めることだと着目。
毎日の運動や通勤、重要な場所で過ごした時間を自動的に追跡記録する『Moves』というアプリをリデザインし、1日の行動をふり返りながら、その日は過去に何があったのかを簡単に調べられるようにし、自然と日本の知識を得られるアプリを考案した。発表時はデザインを進めており、いまから作り込んでいくとのこと。
⑤グッドラックスリー
福岡県のゲーム&アプリの制作会社が結成しており、チーム名は会社と同じ名前。今回は、すごろくを使って日本の文化を知ってもらうゲームアプリの制作を考えており、マスによって日本の歴史を体験したり、知識を得られるものにするそうだ。
ちなみに、“歴史を体験するというシステム”は、幸せなイベントならプラス、不幸なイベントならマイナスの効果がプレイヤーキャラクターに発生する形とのこと。
⑥パイレーツ・オブ・イチミヤン ~ポセイドンのめざめ~
ひとりだけ見た目は海賊(ジャック)だが、じつは同じ会社のモバイル部門に勤める同僚のチーム。制作しているiPhone向けのアプリは、本格めんこ体験ゲーム“バトルめんこ”で、昔からあるめんこを若い人にも楽しんでもらうのが目的だ。また、めんこは“振る動作”にフォーカスし、実際に体験できるようにするとのこと。
アイデアとしては、めんこにステータスを設定し、加速度センサーで振るときの速さの数値をプラスするといったもの。制作状況は全体の20パーセントほどだが、足りないところはジャックのプレゼンで補う予定とのこと。
⑦俺たちアクワイア開発軍!
『ロード・トゥ・ドラゴン』で知られるアクワイアは、新人を中心としたメンバーで参戦。『最終防衛都市日本』というゲームアプリを制作しており、日本のすばらしさ=真面目さ、勤勉さで、つまりは“残業”で世界を救うそうだ。そこにオタク文化“ジャパニーズアニメーション”で勝負を仕掛ける。
司会者に「残業が多いと日本がいやになるんじゃ(苦笑)」と突っ込まれていたが、はたして明日のでき栄えは……。ちなみに現在は5パーセントの完成状況だが、さらに演出部分を強化していくそうだ。
⑧朝風呂ブラザーズ
風呂好きとゲーム作りが高じて参加した友人チーム。日本の文化を楽しめないのはもったいないし、楽しんでもらえないのはもったいないというコンセプトのもと、ふたつのアプリを制作。
外国人観光客向けの『KORE-NANI?』は、日本で体験したわからないものを写真に撮影して送ると、1分以内にどんどん回答が得られるアプリ。回答は人間や人工知能から送られてくるそうで、質問者はいちばん納得したものにマルをつけられる。
また、もうひとつは日本人向けのアプリ『コレナニ?』で、こちらは人文化に関する質問に対して、制限時間内に回答を返すクイズゲーム。日本語、英語、スケッチなどでの回答に対応しており、質問者に納得してもらえるとポイントをゲットできる。中身はまだほとんどできていないそうだが、「明日も朝風呂に入るためにがんばります」と決意を語ってくれた。
⑨GONBE
大阪予選のときに結成されたチームで、ハッカソンで出会ったメンバーでチームが組まれている。参加したチームの中では、現時点で唯一制作するアプリが決まっておらず、会場のほかの参加者にどのアイデアがいいかアンケートを取る一幕も。
アイデアは“スマートフォンを風鈴にするアプリ”、“空気が読めるようになるアプリ”、“ボケたらツッコミを入れてくれるアプリ”の3つ。会場の人気はふたつ目と3つ目に集まっていたが、「参考にするかはわかりませんけど」と言い、会場の笑いを誘っていた。
⑩チームMizuki
大学生やリサーチ・アドミニストレーター(大学などで、研究面から経営や運営に直接的に関与する、上級管理職や役員級職のこと)で構成されたチーム。
“デジタルはアナログを駆逐するものではない。アナログを強化して世の中をより豊かにできるツールである”という哲学のもと、外国人が一歩外に出て日本文化を感じられるサービス『Japan Collection』を制作。日本文化を感じるカードを提供し、収集するのが目的のアプリとのこと。あと、なぜか提灯も作っているそうだが、なぜ提灯を作るのかは、いまのところ謎に包まれている。
⑪進撃のDMTC~Attack on Hacker~
国内初のエンジニアに特化をしたキャリア支援事業・教育事業を展開する企業のメンバーから構成されるチーム。制作している『Motenashimap』は、日本に住むユーザー(MotenashiGuide)と、海外から日本に観光にきた外国人のユーザー(Travrler)をつなぐアプリ。
近くにいるおもてなしをしてくれる人を探すことで、外国人がスムーズに観光できるサービスを実現する。マッチング形式で、成立するとGoogleMAPから双方の現在位置を特定。配車サービスのUBERのように、マッチングしたMotenashiGuideとTravrlerの距離ルートが表示されるそうだ。
中間発表を終えた時点の時刻は7月5日の午後2時半。最終プレゼンの資料の提出は、7月6日の午前8時なので、残り時間は17時間半程度だ。はたしてどのようなアプリが完成するのか、期待して待ちたい。
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