【新作】まさに芸術 圧倒的世界観の純和風3Dアドベンチャー『Tengami』

2014-02-24 14:36 投稿

純和風古代神話の世界観に飲み込まれる

イギリスにある独立系スタジオのニャムヤムより、純和風な世界観にこだわったアドベンチャーゲーム『Tengami』が配信された。

日本をこよなく愛するクリエイター陣が制作

ニャムヤムはイギリスにある会社で、少数精鋭にこだわったクリエイター集団。「大人である自分たちと同じ世代の人たちが楽しめるものを自由に作りたい」という意思の元、人気ゲームを多数輩出しているイギリスのレア社のメンバーが集結し、開発をスタートした作品だ。

日本の伝統文化に興味を持ち合気道をするまでになったイギリスのフィル・トセル氏がプログラムを、侍や忍者が大好きだというドイツのジェニファー・シュナイダー・ライト氏がデザインやストーリーを、そして日本の東江亮氏、東江理子氏がアートを担当。イギリス、ドイツ、日本の感性が見事に融合された作品となっている。音楽はスーパードンキーコングシリーズなどの音楽を手掛けたデヴィッド・ワイズ氏が担当している。

今作は、配信前の開発期間中にもすでに話題となっていて、”センスオブワンダーナイト(2012)”のファイナリストノミネートを皮切りに、”インディーケード(2012)”” デベロップ・カンファレンス・ショーケース(2013)”などで数々の賞を受賞。また、音楽祭・映画祭・インタラクティブフェスティバルなどを組み合わせたアメリカ、オースティンでの大規模イベント、”サウス・バイ・サウスウエスト(2014)”のゲーミングアワードにもノミネートされた。

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※【海外メーカーインタビュー第4回】超ジャパンなイギリス生まれのアドベンチャー『TENGAMI』

独自の世界観と、これまでにない体験

『Tengami』は日本の伝統美である和紙で作られた”飛び出す絵本”の世界を探索するゲーム。枯れてしまった木に花を咲かせるために四季折々の世界を侍が冒険する。背景やキャラクターの質感がとてもリアルで、あたかも本物の絵本をめくっているような感覚に。温かみのある和紙の質感と、純和風の世界観によって、思わずゲームの中に引き込まれていく感覚を覚えるはずだ。

▲ゲームの画面とは思えないほどの美しさ。

ゲームは飛び出す絵本だからといって、ただページをめくるだけではない。ページの中に隠されたギミックをタップやスワイプで動かし、進んでいく。飛び出す絵本を読んだことがある人ならばわかるかもしれないが、気になる場所を引っ張ったり、触ったりするとページ内で別の仕掛けが飛び出してくる。ゲームならではのダイナミックな仕掛けがたくさん盛り込まれているので、本物の飛び出す絵本では味わえない、”新しい飛び出す絵本”を楽しむことができるだろう。

▲一見進めないように見えるが・・・
▲画面をスワイプすると・・・
▲パタン!と足場が現れて進めるようになった。随所にこのようなギミックが仕掛けられている。

この他にも暗号を解くといった謎解き要素も豊富に仕込まれている。セリフやメッセージがほとんど無いので謎解きは苦労することになるだろう。しかし、セリフやメッセージが無いからこそ、音楽やビジュアルから世界観に没頭できるようになっているので、たっぷりとその世界観に浸ってみてほしい。

Tengami

メーカー
ニャムヤム
配信日
配信中
価格
500円[税込]
対応機種
iOS 7.0 以降。iPhone、iPad および iPod touch 対応。 iPhone 5 用に最適化済み

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