【プレイ指南】新米国王集まれ! MMO戦略シミュレーション『Empire: Four Kingdoms』の基本をガイド!

2013-12-06 11:00 投稿

“箱庭”と”リアルタイムストラテジー”が奇跡の融合

ヨーロッパで高評価を獲得した『Empire: Four Kingdoms』。本作を簡単に解説するなら、多人数がサーバーを介して参加する戦略シミュレーションといったところ。しかし、これだけでは本作の魅力を伝えることはできないだろう。『Empire: Four Kingdoms』は、”箱庭ゲーム”と”リアルタイムストラテジー”の要素が見事に結びついた作品なのである。

“箱庭ゲーム”とは、囲われた小さな世界を管理・育成するゲームの総称。代表作としてまず思い浮かぶのは『シムシティ』シリーズだろう。このシリーズでは、プレイヤーは市長となって街を管理し、防災や交通などのインフラを整備・発展させていく。地味なゲームと思うなかれ。実際にこのゲームで遊んだ結果、箱庭世界の虜になってしまったプレイヤーが大勢いるのだ。

そして、”リアルタイムストラテジー”とは、プレイヤーが軍を動かすリーダーとなり、リアルタイムに変化していく状況に対応して、作戦を成功に導くというジャンルのゲームだ。『半熟英雄』シリーズや『オウガバトル』シリーズなどが有名だろう。

『Empire: Four Kingdoms』におけるプレイヤーのポジションは国王なので、自らの国を発展させていくところには”箱庭ゲーム”的なおもしろさがある。また、プレイヤーの治める国は軍事国家なので、”リアルタイムストラテジー”的な楽しみも兼ね備えているというわけだ。

この濃厚なゲームを戸惑うことなくスタートするために、新米国王向けのアドバイスをまとめてみた。参考になれば幸いである。なお本作は、スマートフォンだけではなく、タブレットにも対応している。画面に表示される情報量が多いゲームなので、タブレットがあるとより快適にプレイできる。

すべての基礎となる”資源”と”コイン”を集め、国を豊かに

ゲームを始めると、まずは城壁に囲われた領土を与えられる。プレイヤー(国王)はこの城壁内に自分の思い通りの国を造り、発展させていくのだ。

はじめのうちは大臣(らしきオヤジ)がガイドをしてくれるので、それに従って操作しよう。自然といくつかの”クエスト”をこなすことになり、国が少しずつ形になっていくはずだ。”クエスト”とは決められた要件を満たすことでゲーム内通貨の”コイン”や”ルビー”、経験値などがもらえるというもので、序盤の”クエスト”はチュートリアルも兼ねているぞ。ここで資源の収集、軍の編成や動かし方などさまざまな要素を学べるのだが、いかんせん、詰め込み型のスパルタ教育になっている。覚えるべきことがとにかく多いので、この手のゲームに慣れていないと戸惑ってしまうかもしれない。

▲タップする場所まで丁寧にガイドしてくれるのだが、内容はみっちり。キミは憶えきれるか!?

いまの自分の行動で何がどうなったのか、あまり実感が湧かない部分もあったと思うが、それはさておいていい。まずはつぎの3つを覚えておこう。

1)国の発展には”資源”と”コイン”が必要
2)“ルビー”を消費するとゲームを有利に進められる(初心者と無課金プレイヤーは無視してよし!)
3)特定の施設を”建設”すれば、”資源”や”コイン”を継続入手できる

何をするにも必要なのが”資源”とゲーム内通貨である”コイン”だ。入手方法については後述するが、これらがなくては国を整備することができないので、戦うどころの話ではない。そして、もうひとつのゲーム内通貨が”ルビー”。これは”クエスト”クリアーで微量入手できるのだが、基本的には課金アイテムだと考えてほしい。つまり、”無課金プレイヤーはルビーを消費する要素は当分無視”してよい。

また、”ルビー”のことまで考えるとよりゲームが複雑になるので、初心者も、”ルビー”なんてなかった! を合い言葉に遊ぶことをおすすめする。このゲームはとにかく自由度が高いので、自分で制限を設けるとゲームをシンプルに考えられて、プレイしやすくなるのだ。課金はゲームに慣れてから考えるとして、まずは”ルビー”を消費しないプレイを心がけよう。

▲”ルビー”を使えばゲーム内のさまざまなシーンを有利に進められるが、用途が幅広すぎて初心者は戸惑うかもしれない。

“資源”には”木材”、”石”、”食料”、”住民”があり、それぞれ”伐採所”、”採石場”、”農家”、”住宅”を”建設”することで継続的に入手できる。”資源”の量は城画面上部のアイコン横の数字で確認が可能だ。施設の数を増やしたり、”アップグレード”をしたり、”生産ブースト”効果を持つ施設を”建設”したりすれば生産量は増えていく。”資材”を惜しまずどんどん”建設”していこう。

▲”資材”が国の礎。”建設”や”アップグレード”には待機時間が発生するので注意。

注意点だが、”資源”は貯蔵できる量が決まっていて、上限に達するとそれ以上は”生産”されなくなってしまう。継続的に施設の”建設”や”アップグレード”を行って消費するようにしたい。また、”貯蔵庫”を”建設”して貯蔵量の底上げをするのも有効だ。

▲せっかくの”資源”を無駄にしないためにも、”貯蔵庫”は優先的に”建設”、”アップグレード”したい。

つぎに”コイン”についてだが、”コイン”の入手には少し特殊な手順が必要になる。”住宅”を”建設”することで国の人口が増えていくので、その”住民”から税金として徴収するのだ。税金メニューは城画面下部の”税金の徴収”アイコンから開くことができるぞ。

時間を指定して収税官に頼むことになるのだが、この収税官がかなりの曲者。プレイヤーが指定した時間通りに回収しに来ないと、コインをピンハネしてしまうのだ。徴収時間を長めに確保すると”コイン”の量も増えるが、ピンハネされては目も当てられない。設定画面で税金関連の通知機能をオンにしておくと便利だ。

▲”税金の一部が消えてしまいました!”って言うけど、コイツ絶対に着服してるよ!
▲国民の血税を守るのも王の仕事(なのか?)。プッシュ通知を使うと便利だ。

“住民”が増えると徴収できる”コイン”が増えるのだが、国の”社会秩序”が乱れるというデメリットもある。”社会秩序”が乱れると生産効率が悪くなってしまうので、かなり重要な要素と言えるだろう。保つには、”装飾アイテム”を設置すればいい。

▲”道しるべ”や”さらし台”などの”装飾アイテム”を設置することで”社会秩序”を保てるのだ。
▲画面の上部あるメーターで”社会秩序”は確認できる。タップすれば詳細も表示されるぞ。

各種施設は城壁内の好きなところに配置できるが、”住宅”はこの辺り、”生産”施設はこの辺り……という具合に、固めておくと管理がしやすくなる。一度設置してしまった施設も自由に移動させることができるので、自分の扱いやすい形を追求してみるといいだろう。扱いやすさを無視して外見にこだわるのもおもしろいぞ。”資源”があれば領地の拡大もできるので、手狭になってきたらどんどん広げよう。

戦をするのは時期尚早! つぎは軍備を調えよう

『Empire: Four Kingdoms』は経済を発展させ、軍事力を高めていくゲームである。施設を”建設”して手に入れた”資源”の大半は軍備に消えていくのだ。戦には攻城と防衛の2種類がある。必要なものを列挙しよう。それは”兵士”、”司令官”、”攻城兵器”、”防衛兵器”だ。これらを用意するには下記の施設が必要になる。

兵舎:攻めに守りに活躍する”兵士”を雇用するための施設
野営地:攻めの戦で一軍を預ける”司令官”の詰め所となる施設
攻城兵器製作所:攻めの戦で使う”攻城兵器”を”生産”する施設
防衛兵器製作所:守りの戦で使う”防衛兵器”を”生産”する施設

基本はこんなところだろうか。蓄えた”資源”と”コイン”で一気に軍備を調えたいが、ここで気をつけなければいけないのが”食料”の供給だ。”食料”が不足してしまうと、”兵士”は脱走するのだ。つまり、”食料”が消費>生産になってしまうと、やがて兵力を維持することができなくなる。この辺りのバランスが、ゲームにリアリティーを持たせているおもしろいポイントでもある。軍備とは”資源”ありきのものなのだと、肝に銘じておこう。

▲”パンのあるところに祖国あり”。”食料”がなければ人心は掌握できない。

さて、他国に攻め入る前に、まずは”防衛”について理解しておこう。城画面下部の”軍事”メニューから”防衛”を選ぶと、自城を防衛するための”兵士”、”防衛兵器”を配備することができるのだ。”兵士”を配備しておくと、他国から攻撃を受けたときに迎撃してくれるというわけである。

配備できる数は施設”塔”の数とレベルによって決まるので、守りを堅くしたいのであれば、”塔”をアップグレードしておくとよい。また、”防衛”するポイントは3ヵ所に分かれているので、どこに配備するのかも考えなければいけない。序盤は取りあえず正面に配備しよう。これで城の守りはバッチリだ。

▲正面の城壁に”防衛兵器”を設置した図。実感はないが、ちゃんと設置されているので大丈夫だ。

一国の主が出向く必要はなし! どんと構えて戦果を待て

さて、ここからは”襲撃”について解説する。”野営地”を”建設”することで陣営に加わる”司令官”が居れば、一軍を預けて他国に攻め込むことができる。城画面下部の”ナビ”をタップして”世界地図”を開き、”襲撃”したい場所を指定する。ほかのプレイヤーの国に攻め込むのもこのゲームの醍醐味ではあるのだが、序盤はNPCを相手にするのが無難だろう。

▲”世界地図”を開くと無数の城が確認できる。ほかのプレイヤーの城も表示されている。

“襲撃”する国を選んだら、今度は”攻城”の作戦を練る。ここで、先ほど解説した”防衛”について思い出してほしい。”防衛”するときには、”兵士”を配備するポイントが3ヵ所あったはずだ。これは”攻城”するときも同様で、どこにどれだけの戦力を割くのか、それが勝敗を左右する。守りが手薄なのはどこなのか、序盤はカンを頼りに攻め込もう。

ちなみに、兵種が乏しい序盤は気にしなくてもよいのだが、”兵士”には得意な相手と苦手な相手がいる。その辺りの読み合いは、レベルアップでアンロックされる”スパイ”を使った情報戦で、よりおもしろくなってくるのでお楽しみに。序盤は正面突破で問題ない。

▲”兵士”は兵種によって相性があるが、序盤はとくに意識しなくとも大丈夫。
▲”スパイ”が使えるようになるのはレベル7から。”居酒屋”の”建設”が必要だ。戦略性がより深まるぞ。

指令を下せばすぐに決着が着くというわけではない。派遣した部隊が辿り着くまで、待機時間が必要なのだ。待機時間は派遣した兵種によって変動する。無論、”世界地図”上を移動する部隊を眺めている必要はない。自らは自城に戻り、国力を高めて待つべし。決着がつくと、派遣した部隊から報告が届く。城画面下部の”メッセージ”から”受信箱”を開き、戦果の確認をしよう。勝利すれば”資源”を奪い取ることができるので、自国の発展や軍備の増強に役立ててほしい。

▲メッセージから戦闘の結果と”略奪”した”資源”を確認できる。

最初の7日間は”保護モード”、じっくり国力を高めよう

さて、以上が『Empire: Four Kingdoms』の基本中の基本である。簡単にまとめてみよう。

1)生産した”資源”によって国を豊かにし、軍備を調える
2)調えた軍備で国を守り、他国に攻め入る
3)他国から奪った”資源”でさらに国を発展させる

いろいろと解説してきたが、こうしてまとめてみればわずか3行である。

チュートリアルを受けても最初は何がなんだかわからないかもしれないが、ひとつひとつ試していくうちに、段々と仕組みがわかってくるだろう。仕組みさえ理解できれば、”リアルタイムストラテジー”はとてもおもしろい。

まずは”徴税”の指令を下して、その待機時間に兵器の”生産”を指示して、その待ち時間に”兵士”を手配して、さらに”攻城”の指図までしたところで先ほど”徴税”した”コイン”を回収して……と、このようにテキパキと動けるようになると、気分は凄腕の丞相である。

ゲームを始めて7日間は”保護モード”になっていて、ほかのプレイヤーから”襲撃”を受けないようになっている。この期間を利用して、群雄割拠の世界で生き残れる国力を備えたいところだ。

今回は解説を省いたが、ほかのプレイヤーと同盟を結ぶ仕組みがあったり、城壁の外側に行商人が現れたりと、『Empire: Four Kingdoms』の世界は本当に奥が深い。ちょっと取っ付きにくい印象のあるジャンルだが、噛めば噛むほど味が出る、いわゆるスルメゲームなので、年末年始にはじっくり腰を据えて、国取りに挑んでみてはいかがだろうか?

▲城壁の外に誰かいるみたいだが……。
▲タップすると、行商人と怪しげな傭兵が現れた!

最後にひとつだけ、メーカーさんへの要望を叫んで、記事の締めとしたい。
“あのピンハネ収税官を国外追放するシステムを実装してくれぇぇ!!”

Empire: Four Kingdoms(エンパイア・フォーキングダム)

メーカー
Goodgame Studios
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iOS 5.0 以降。iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5c、iPhone 5s、iPad 2 Wi-Fi、iPad 2 Wi-Fi + 3G、iPad Wi-Fi(第3世代)、iPad Wi-Fi + Cellular(第3世代)、iPad Wi-Fi (第 4 世代)、iPad Wi-Fi + Cellular (第 4 世代)、iPad mini Wi-Fi、iPad mini Wi-Fi + Cellular、iPad Air、iPad Air Wi-Fi + Cellular、iPad mini Retinaディスプレイモデル、iPad mini Retinaディスプレイモデル Wi-Fi + Cellular、iPod touch (第4世代)、およびiPod touch (第5世代) に対応。 iPhone 5 用に最適化済み。Android 2.3 以上。

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