【大塚角満の熱血パズドラ部!】第233回『高岡市コラボの背景を書こうと思う』

2013-09-25 17:57 投稿

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高岡市コラボの背景を書こうと思う

クリスタルスカルと高岡市コラボ、どっちのことを先に書こうか……と迷った末に、昨夜(9月24日の夜ね)もいろいろあった高岡のことを綴ることにする。

9月22日、23日の2日間限定で、ナゾの誰得コラボ“高岡市コラボ【3色限定】”がスペシャルダンジョンに登場した。このコラボ、公式的には、

“パズドラのプロデューサーがたまたま富山県高岡市の出身で、二十年ぶりに取材で高岡を訪れた際に、勢いでコラボをやることになってしまった謎の誰得コラボです!”

と説明されており、これを読んだ人の反応は「ナルホド」、「そういうことか」、「はい?」、「ちょっと意味が……」とさまざまだったと思う。事情を知っている……というか、きっかけとなった高岡取材に同行した俺をしても、「うお! マジでやったのか!w」と思ったくらいだからな。ぶっちゃけ、ダンジョン内でホタルイカとかブリがビチビチと躍動しているのを見たときには、懐かしさと感慨で涙が出そうだったし(笑)。そういう意味では少なくとも、“俺得”なダンジョンではありましたよ。

というわけで今回はダンジョンを紹介する前に、秘蔵写真とともに我々(山本プロデューサー中目黒目黒)が高岡市を訪れたときのことを書いてみたい。「誰得記事や!!」と言わないで。

でも、まずは“なんで高岡取材に行ったのか?”という大前提から。

「いつか山本さんの故郷の行き、思い出の地を巡りながら地元のものを食べ、お世話になった人たちに会う……なんていう取材をしましょうよ。『情熱大陸』みたいにさー」

最初にそんな話をしたのは、もう1年以上も前だったと思う。パズドラを好きになり、それを作った山本さんと仲良くなって、ほぼプライベートな感じで酒を酌み交わすようになった。その席で、お互いの考えかたとか感じかた……なんて話をしていくうちに、俺の中で(この人の発想の原点はどこだ? いったい、どんな環境で感性を養ったんだ……?)という興味がふつふつとわいていく。結果、上の提案につながったわけだが、山本さんはこれを聞いて目を輝かせ、こんなことを言ったのだ。

「うおおお!! いいですね! ぜひ行きましょう! 僕の原点は、中学2年までを過ごした富山県の高岡市にあります! そこで大好きな虫を採ったり、育てたりしながら成長したんです!」

俺たちはがっちりと握手をしながら、「いつか必ず、高岡に行きましょう!」と約束し、その日何度目かの乾杯をしたのであった。

しかし、お互いにヤヤコシイ仕事をしている身。深夜の飲みにはたびたび行けても、まとまった時間(最低でも1泊2日)を合わせるのはさすがに難しく、月日は無情なまでに流れていってしまった。

そんな、2013年3月。俺は週刊ファミ通の編集長から、こんなお願いをされた。

「近々、週刊ファミ通でパズドラの大特集をやりたいと思っています。スマホアプリの特集を週刊ファミ通で……ってのは前例がないことですが、パズドラはそんな常識を打ち破りました。そこでお願いなんですが、4ページくらいぶち抜いた長文で、パズドラの楽しさを読者に啓蒙するとともに、なぜこれほど受け入れられたのかがわかる記事を書いてほしいんです。……いや“4ページって長くね?”じゃありません。もうページを取ってあるので、書いてもらいますw」

週刊ファミ通誌上でパズドラの楽しさを啓蒙……ってのには大賛成だったが、さすがに4ページの長文となるとハードルは高い。そこで俺は飲みの席で(またか)、山本さんに相談した。

「ファミ通でのパズドラ大特集で、4ページの長文を書くことになったんです。でもダラダラ書くのもナンなので、柱になる要素が欲しいんですよねー。何かないですかねえ」

すると山本さんは「パンッ!」と手を打ってから、こんなことを言ったのだ。

「あ! じゃあ、ついに高岡取材を実行するってのはどうですか!? きっと、記事のスパイスがたくさん見つかると思いますよ!! 行きましょ行きましょ! こういうきっかけがないと、なかなか行けないですもん!」

俺は「それがあったか!!」と鋭く叫び、山本さんとその日何度目かの乾杯をしたのであった。

それから数日後の4月5日、いつもの3人が早朝のJR大宮駅に集合した。かなり無理して山本さんにスケジュール調整をしてもらい、なんとか1泊2日の時間を確保してある。我々は口々に「平日のこんな時間に、下り電車に乗れるとか最高!w」「もう、携帯の電源切っちまいますかw」なんて言い合いながら、高岡市を目指すにわか旅行者になったのだった。

……でまあ、ここからの紀行文は週刊ファミ通と、ムック“ファミ通App NO.007 Android”、“ファミ通App NO.008 iPhone”に“ゲームの源流をたどる 『パズドラ』富山紀行”という記事名で書き下ろした。高岡市の観光スポットを歩き、山本さんの思い出の地を訪れ、突発的に出会った旧知の人から話を聞いたりして、じつに充実した取材ができた。しかもその途中、高岡市産業振興部の方が駆けつけてきてくれ、今回のコラボの原点(?)となる顔合わせに立ち会えるという幸運も……。とにかく、いいことずくめの取材旅行だったわけだ。

んではここらで、そのときの写真をいくつか紹介しよう。ぜひ、旅行に行っている気分に浸ってください。

▲JR大宮駅からMaxたにがわに乗車し、まずは新潟の越後湯沢を目指す。ちなみに大宮から高岡までは、ざっと3時間40分の長旅だ。飛行機を使えばもっとスピーディーに移動できるが、粋な我々は電車旅行ならではの旅情を選択したのである。

▲越後湯沢で特急“はくたか”に乗り換えて高岡市を目指す。豪雪地帯を抜ける特急なので、車窓から見えるのは目が覚めるような雪景色だ。4月だったが、しばらくはこんな景色が続いていた。

長旅の末、ようやく高岡駅に到着!! 山本さんがこの地を訪れたのはじつに20年ぶりで、「こんなにキレイな駅だったかな……」としばし放心。平日の真昼間だったので人影はまばらで、静かだった。

▲静かな構内を歩いているといきなり、ダンジョンの最奥に控えるボスキャラ“あみたん”が!! このあみたんは、高岡市を元気にするためのプロジェクト“Takaoka Real Attraction Project(略称・TR@P)”により作られたキャラクターで、観光大使として高岡市をアピールしていく役割を担っているとか。あみたんのほかに、“かのん”、“せしる”という美少女キャラもいて(コラボダンジョンをやった人は知っているよね)、彼女たちのポスターも同様に掲示されていたぞ。

 

▲高岡駅の全景。この日は天気がよく、気持ちよかった。

▲「高岡市と言えばコレ!! 日本三大大仏のひとつ“高岡大仏”ですよ!」と山本さんが豪語していた高岡大仏に足を運んだ。山本さんがこの大仏を最後に見たのは20年も前で、そのときの印象は「すごく大きくて、立派な大仏だった」というものだったらしいが、オトナになってから見た大仏様はさほど大きなものではなかった。でも、大きさ以上の威厳、風格に満ちていて、初めて見た俺も身が引き締まる思いがしたほどだ。ちなみに大仏様の足元はグルリと歩けるギャラリーになっていて、中には地獄巡りをモチーフにした絵が飾られている。「子ども心にすごく怖い絵で、忘れられませんでした」(山本)。

▲大仏様を後にした我々は、「腹減った腹減った」と騒ぎながら高岡の街を散策。すると山本さんがいきなり、「うわ! 懐かしい! ここ、思い出の店です!」と言って、店先に無数の玩具やフィギュアが並べられたおもちゃ屋さんに入っていった。“フランケン”という名のお店に我々も入ってみると、そこにはうず高く、それも整然と並べられた無数の懐かし玩具が……! 「子どもから見たら、宝の山のようなお店で。しょっちゅう通っていたんです」と話す山本さんに、店主のおじさんが話しかけてきた。「昔とぜんぜん変わってないでしょー」というおじさんに、山本さんは「ですね! でも、それがうれしかったです!」と子どものような笑顔で返しているのが印象的だった。

▲「昼飯は、高岡名物にしましょうよ!」と言っていたのに、散策に夢中になっててランチタイムは終了……。開いている店をようやく見つけて、けっきょく食べたのはカツ丼という……w

 

▲子どものころに遊んでいたという公園が、当時のまま残っていた。滑り台によじ登り、しばし物思いにふける山本さん。

▲これも、山本さんが毎日のように来ていたという公園だ。だだっ広く、遊具もないが、野球、缶けり、ドロチン(泥棒と刑事に分かれての追いかけっこのこと。一般的には“ドロケイ”? ……群馬では“ドロチン”って言うんだよ!)と、なんでもできそうでうらやましい。写真の山本さんのポーズは、「ドキュメンタリー取材っぽく撮りましょうよw」という俺のリクエストに応えてのものw

▲ひと通りの取材を終えたあとは、お待ちかねの酒盛りだっ!!! 富山の新鮮すぎる魚介を使ったおつまみを楽しみながら、ひたすら飲みまくりました。写真は、コラボダンジョンでもおなじみのホタルイカなんだけど、なんか不思議な光景でしょ。ホタルイカって“沖漬け”が有名で全国で食べられるけど、地元のここではそれを、溶岩プレートで焼いて食べることができた。そもそもホタルイカが大きくてタマゲたのだが(俺が知るものの1.5倍はあった)、そのまま食べても激うまなものを焼いて食せるなんて……。味は、はっきり言って、「俺がいままで食ってたホタルイカってなんだったの!?」って叫んでしまうくらいおいしかったです! 超オススメ!!
……これ、もう半年も前のことなんだなぁ。本当に楽しい旅で、我々はいまでも会うたびに、「つぎ、いつ行きます!?」って話をしているので、そのときは高岡の皆様、よろしくお願いしますねw(何をだ)

というわけで、今回はここまで。パズドラのコラボダンジョンに挑戦したお話は、次回にさせていただきますー。
大塚角満Twitterアカウント→@otsuka_kadoman

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
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