【TGS 2013】ロシアからの刺客Game Insightの推しタイトル紹介&直撃インタビュー
2013-09-20 22:51 投稿
まずはこちらのゲームをご覧あれ
突然だが、東京ゲームショウ2013に出展しているモバイルゲームメーカー、Game Insightのタイトルを紹介する。まずは何も言わずこれらのタイトルを見てほしい。
■THE TRIBEZ(配信中)
世界総売上:2100万ドル超
プレイヤー数:600万超
▲箱庭系の都市開発シミュレーション。プレイヤーは原始時代の島へタイムスリップしたという設定で、先住民を教育しながら街を作っていくことになる。島のスタイルは雪国や火山島など複数のシチュエーションから選択できる。
■ミステリーハウス(iPadで配信中)
世界総売上:5400万ドル超
プレイヤー数:3100万超
▲脱出ゲームのような見た目だが、“探しものゲーム”と呼ばれるもので、画面右にシルエットで表示されたアイテムを部屋の中から探し出し、城にまつわる謎を解いていくゲーム。
■ドラゴン・エタニティ~よみがえる闇の神々~(英語版配信中)
プレイヤー数:500万超
▲Webブラウザで展開していたMMORPGが、スマホも含めた複数プラットフォームで配信をスタートした。どのプラットフォームでもデータを共有してプレイが可能となっている。日本語ローカライズ版は10月配信予定となっており、詳細は未定だが開発者が来日してのイベントも開催予定とのこと。
■STARBORN WANDERRERS(スターボーンワンダラーズ)(英語版配信中)
▲宇宙を舞台としたRPG。プレイヤーは、宇宙海賊を倒すことと宇宙開拓の両軸でゲームを進めていくことになる。集めたアイテムで宇宙船をカスタマイズするのも楽しみのひとつだ。
▲赤い宇宙船は海賊たちとなり、バトルを挑んで倒さなければならない。青い宇宙船は味方なので、アイテムの交換やお使いミッションをこなしていこう。複数のワールドを、ミッションをクリアーして解放していく形式で、じっくりとストーリーを楽しんでいけるものになりそうだ。日本での配信次期は未定。
■TANK DOMINATION(タンクドミネーション)(未配信)
▲国境がなくなり、大企業が世界を支配する近未来を舞台とした戦車によるシューティングバトルゲーム。登場する戦車は過去の名機から最新のプロトタイプモデルまでロンチ時で30種類が用意されており、配信後も続々と追加される予定。3G回線でも最大10対10のリアルタイム対戦が可能で、チーム差が生まれないように自動でチーム分けがされるとのこと。また、世界情勢などを反映して新たなマップも追加される。英語版の配信が10~11月頃を予定しており、日本語版の配信はまだ未定のようだ。
どんなメーカーなのか教えて!
さて、このGame Insight、ご存知の方は相当のゲーム業界通と言っていいが、おそらくほとんどの人はその存在を知らないのではないだろうか。それもそのはず、なんと彼らは遠路はるばるロシアからやってきたメーカーなのだ。かくいうファミ通App編集部もまったくのノーマークだった。いったいどんなメーカーで、そして今後日本でどういった展開をしていくのかを、PRディレクターのアンドレイ・アキモフ氏に直撃してみた。
Game Insight PRディレクター アンドレイ・アキモフ氏 |
――まずはGame Insightがどんなメーカーなのかを教えてもらえますか?
アンドレイ・アキモフ(以下、アンドレイ) 我々はロシアのモバイルゲームデベロッパーであり、パブリッシャーでもあります。3年前の2010年に立ちあげたばかりですが、すでに40本のタイトルを世界中で配信しています。20ヵ国に翻訳し、iOS、Android、Facebook、Webゲームなどモバイルで出せるさまざまなプラットフォームにゲームを提供しています。
――かなりハイペースで配信されていますね。どういうゲームジャンルが多いのでしょうか?
アンドレイ スタートはWeb系のSNSでソーシャルゲームを出していたのですが、カジュアルゲームで実績を出して、いまはそちらに注力しつつあります。今後はコンシューマー(PC)向けとスマホ向けで同じゲームをリリースして、両者の連携がとれたものを増やしていく予定です。
――そうなると開発規模がかなり大きくないときびしそうですね。スタッフ数はどれくらいいるのでしょうか?
アンドレイ いまは800人以上いますね。スタジオもロシアを中心に17ヵ所あります。
――え! かなり大規模だったんですね。失礼しました……! 開発者にはコンシューマーゲーム開発に携わっていた人が多いのでしょうか?
アンドレイ 「NO!」(記者にも聞き取れたのであえて英語でw) 何人かはいますけど、ほとんどはモバイルゲームの開発者なんですよ。みんなゲームが大好きです。
――それも驚きです。ハイクオリティなグラフィックのゲームが多いのでてっきりコンシューマー畑の人たちなんだと思いました。そもそもの話になっちゃいますけど、今回日本のゲームショウに出展されたのはどうしてですか?
アンドレイ やはり日本のマーケットは大きいですから、非常に魅力的です。GREEなど大きなSNSマーケットもありますけど、それら全部をライバルと思ってこれからたくさんのゲームを出していく予定です。楽しみにしていてください。
と意気込みを語ってもらったところでインタビューは終わったのだが、ここでアキモフ氏から驚きの提案が。
「ロシアではこういう取材の場でもウォッカを飲みながらというのが文化なんです。あなたのうしろにも用意してますから、ぜひ最後に乾杯して終わりましょう」
時は午前11時40分。このあとにも取材を多数控える身ではあったが、ここでお断りするのは失礼というもの。キツーいウォッカをカッと飲み干してきましたヨ。ハラショー!
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