【注目アプリレビュー】ストーリーの厚さや独自のバトルシステムが光る『逆襲のドラゴンライダー』

2013-07-18 20:40 投稿

●従来型のカードバトルゲームとは一線を画す

『逆襲のドラゴンライダー』は、アニメファンにはとくにおなじみのフロンティアワークスやメディアワークス、ショウゲートと、“ねんどろいど”などのフィギュアで有名なグッドスマイルカンパニーによる4社共同プロジェクトによるソーシャルゲーム。王道的なファンタジーワールドを舞台としながらも、先日のニュースでもお伝えしたようにバトルシステムが独特で、オリジナリティの高い作品に仕上がっている。ついに正式配信がスタートした同作のレビューをさっそくお届けしよう。

[関連記事はこちら]
※『逆襲のドラゴンライダー』のバトルシステムはシンプルだけど奥が深いらしい
※【新作情報】カードゲームとパズルゲームの融合が見せた新機軸『逆襲のドラゴンライダー』リリース

 

▲3人のメインキャラクターからひとりを選んでスタート。今回はコシューカ王族出身のドラゴンライダー、セラフィアを選択。
  ▲選んだメインキャラクターによって、メイン画面に表示されるナビゲーターが異なる。タップすると、いろいろなセリフやポーズを見せてくれる。

 

●気になるバトルシステムは想像以上に痛快!

本作のバトルシステムは、“デッキに入っているカードの攻撃力を合計して……”といった従来型のカードゲームと異なり、画面に表示されるカードを動かして絵柄をそろえるというユニークなシステムを採用している。具体的には、バトル画面の下に表示された10枚のカードのうち、1枚を上下左右にドラッグ(指で押さえたままなぞる動作)して、縦か横に同じカードが隣り合うようにすれば、そのカードが消えて攻撃が発動する。カードが消えた箇所には残っているカードが右から順に移動してきて、そのときにまた列のどこかで同じカードが揃えば連鎖攻撃“チェイン”が発生する。

▲自分のパーティ(デッキセット)と、他のユーザーやフレンドからサポーターをひとり選んで出撃。
 ▲バトル画面の下には、デッキのカード5枚と、サポーターのリーダーカード1枚がランダムに並べられる。
 ▲カードを1枚だけドラッグして、縦か横に同じカードが並ぶようにすると攻撃をくり出す!

 

カードを動かして揃えるという、これまでのカードゲームにないユニークな操作方法も印象的だが、何よりチェインがキマりやすくて気持ちいい! あまり深く考えずにカードを動かすだけでも10連鎖かそれ以上に攻撃がつながることがあり、敵を一気にせん滅できる。それだけにとどまらず、敵の攻撃を受けるたびに上昇する“ラッシュゲージ”が溜まると、ラッシュモードが発動! カードが通常の2段から3段に増え、チェインがいっそうつながりやすくなって猛烈なラッシュを仕掛けられるのだ。また、チェインを続けると各キャラクターのスキルゲージが上昇し、最大に達するとスキルが使えるようになる。スキルにはゲージがMAXになると自動的に効果を発揮するものと、キャラクターをタップして好きなタイミングで使えるものがあり、攻撃や回復、補助など、多彩な効果を発揮する。

▲あまり深く考えずカードを揃えていくだけでも、案外簡単に攻撃がつながる。
▲ラッシュゲージが最大になるとラッシュモードに入り、怒濤の連続攻撃でたたみかける!
▲レア度に関係なくどのカードにもスキルが設定されている。厨二心を刺激するかっこいいスキル名もポイント高し!

 

●キャラクターによって展開が異なるマルチストーリー

メインストーリーでは、クエスト(“出撃”)をくり返してステージを進めていくと、新しい話がアンロックされていく。今回、メインキャラクターに選んだセラフィアの場合は、ドラゴンライダーとして地上世界の任務に向かう物語が展開するが、ほかのキャラクターを選ぶとまた別のストーリーを追っていくことになる。各メインキャラクターにストーリーが用意されており、それぞれの視点で作品世界を体験できるわけだ。今回のプレイではまだ確認できなかったが、ゲームを進めるとほかのキャラクターのストーリーもアンロックされるとのこと。わざわざ別のアカウントを作らなくても、ほかのストーリーを楽しめるのでご安心を!

▲臣籍に下ってドラゴンライダーになったセラフィアは、ドラゴンのシュネとともに地上へ向かうことに。 ▲アンロックしたストーリーは、あとでいつでも回想できる。

 

ストーリーについてもうひとつ、目を引いたのが、すべてのカードに用意されているミニストーリー。新しいカードを手に入れると、そのカードのミニストーリーがアンロックされて、閲覧できるようになる。メインストーリーと違って短い掛け合い程度のコンパクトな内容だが、「見た目と違ってこんなしゃべり方をするのか」といった発見があったりして、自然にそのカードへの愛着も増してしまう。一般的なカードゲームだと、弱いカードはとくに注目されることなく処分されてまうケースも少なくないが、本作ではレア度の低いカードにまですべて人物設定が考えられていて、1枚1枚のカードにちゃんと役割が与えられているように感じた。

▲ミニストーリーでほかのキャラクターとの意外な接点が判明することも。

 

●思わず進化させたくなっちゃう、魅力的なカードが揃う

すべてのカードには5種類の属性(燈、水、碧、光、闇)があり、それぞれの属性にバトルで得意な属性と苦手な属性がある。燈、水、碧は三つどもえの関係、光と闇は互いにダメージを与えやすい関係だ。

また、カードにはそれぞれ基本能力やスキル、最大レベルなどが設定されている。ほかのカードを掛け合わせてベースのカードをレベルアップさせたり、同じカードを合成して進化させることも可能だ。レベルMAXどうしを進化合成させると、レベルMAXどうしでない場合と比べてステータスが1.5倍急成長! 進化はデフォルトで2段階まで進化し、3段階進化カードも存在するようだ。女性キャラクターの場合、いきなり露出度がアップすることもあったので、ついいろいろなカードを進化させたくなるかも!?

▲レベルMAXどうしを進化させることで、ゲームが有利に進められる。

 

●簡単そうで奥が深い! 遊びごたえたっぷりのRPG

カードバトルの難易度は、ひたすらザコ敵を倒してストーリーをどんどん進められるほどヌルくはなく、適度な歯ごたえがあった。先のステージへ急ぐと、途端に敵が強すぎて勝てなくなるので、デッキを強化しながら進まなくてはならない。サクサクと軽快に進められるゲームも楽しいが、本作は壮大な作品世界をいろいろなキャラクターの目線で楽しむゲームでもあるので、地面を踏み固めながら進むようなテンポがいちばん合っているのかもしれない。ストーリーやキャラクターを重視するプレイヤーには、とくにおすすめしたい一作だ。

▲プレイ中、一定の条件をクリアーしてミッションを達成すると、さまざまなご褒美がもらえる。
▲クエストクリアー後、まれに”緊急クエスト”が発生して強敵が現われることもある。

 

 (ライター/ムライサトシ)

 

逆襲のドラゴンライダー

メーカー
フロンティアワークス
配信日
2013年7月18日
価格
基本プレイ無料、一部アイテム課金
対応機種
iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 5.1 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
備考
※Android版も配信予定

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧