【注目アプリレビュー】 “これぞスマホ用のゲーム!”とヒザを打つお手本のような『クラッシュ・オブ・クラン』!

2013-07-08 18:43 投稿

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●夜、村が心配で眠れないほどの感情移入必至w

いよいよコイツのことを書きますか……!!

世界のアプリ市場を席巻し、『パズドラ』ともコラボし、日本でも旋風を巻き起こしつつあるモンスタータイトル、『クラッシュ・オブ・クラン(以下・クラクラ)』のことを!!!

俺が『クラクラ』のことを知ったのは意外と早く、今年の春先でありました。誰あろう、『パズドラ』の山本大介プロデューサーから「めっちゃおもしろいアプリがありますよ!」と教えてもらい、そのゲームシステムを聞くにつけ「そ、それは俺の大好きなジャンルじゃないですか!!」と興奮したことをいまでもよく覚えている。で、さっそくダウンロードして遊んでみようと思ったのだが、当時はまだ日本語にローカライズされておらず、画面の表示はすべて英語。

「お、俺はこう見えて海外出張に60回くらい行っているので英語には慣れ親しんでいるのだが、うーーーん」

と、慣れ親しんでいる=理解している……というわけじゃないことを如実に証明し、「え、英語でもいいんだけど、いつか日本語になったときに本腰を入れよう」と自分の中でケリをつけ、しばし悶々とした日々を過ごしていたのであった。

そして、『クラクラ』のことを忘れかけた6月のある日。いきなり、『パズドラ』と『クラクラ』がコラボすることが発表される。しかもコラボと時を同じくして、『クラクラ』が日本語化されることも……!! 俺はこれに飛びついた。

「キターーーーー!!! 英語でもいいんだけど、やはりここは日本語で始めよう!!!

というわけで6月の始めより、俺とその仲間たちのクラクラライフ(めまいで倒れるみたいだが……)がスタートしたのでありました。

『クラクラ』はひと言で表すと、“リアルタイムストラテジー(RTS)とシミュレーションとディフェンスゲーとオフェンスゲーが混じり合って、まったく違うジャンルになってしまったゲーム”となろうか(ぜんぜんひと言じゃないが)。こう書くと、「それぞれのジャンルに造詣深くないと遊べないのでは……」とビビってしまう人が出るかもしれないが、もちろんそんなことはない。プレイヤーが介在して遊ぶ部分はいたってシンプルに作られているので、肩ひじ張らずともすんなりとこの世界に入っていけると思う。まあ具体的な遊びかたについては、ファミ通Appでも攻略記事が連載されているので、そちらを読んでいただくのがいいかもしれない。

と言いつつ、簡単にゲームの説明をば。

プレイヤーがまず行うのは、自分の“村”を作ることだ。村の拠点である“タウンホール”を中心に、資源の源である“金山”(おもに兵器を製作、レベルアップさせるときに使う“金”の採掘所)、“エリクサーポンプ”(おもに兵士を雇うときに使う“エリクサー”の採掘所)を置き、防衛設備である“大砲”や“迫撃砲”などを配置する。おもしろいのが、これらの施設や兵士はかなりの時間をかけないと作れないところで、たとえば簡単な“壁”などは瞬時にできるけど、“対空砲”は5時間、大砲をレベル6からレベル7にアップグレードするには1日(24時間ね)、タウンホールをレベル5からレベル6にするには丸4日(!)もかかるのだ! 工事をしてくれる“大工”は基本的にふたりしかいないので(課金アイテムである“エメラルド”を消費すれば雇えるけど)、丸1日とか2日とか拘束されてしまうと、その間はまったくほかの箇所を工事できない。

「まずは国の礎となる資源を……いや、襲撃されたときのことを考えて防衛兵器を先に作ったほうが……! ……いや!!(以下延々と続く)」

という、心の中でのせめぎ合いがいつまでも続くことになるのだ。

これがもしも、村をひたすら発展させて友だちに見せびらかすだけのゲーム性だったら、防衛兵器や村を囲む壁なんて後回しでもいいと思う。しかしクラクラは、冒頭で説明した通りディフェンスゲームとオフェンスゲームの要素もあるので、村はつねにほかのプレイヤーに狙われている状態であり、逆に自分も、ほかのプレイヤーの村を狙う存在となっている

襲撃されたら、大量のお金やエリクサーを強奪されてしまうかもしれない。逆に攻めたら、大量の物資を持ち帰れるかもしれない……!

このふたつの要素がバランスよく成り立っているおかげで、プレイヤーはつねに、「守るための防衛兵器を!」、「いや攻めるための兵士を!」という感情に苛まれることになる。これが、たまらなく刺激的なのだ。

ちなみに他のプレイヤーに襲撃されるのは、『クラクラ』のアプリがスリープになっているときに限る。アプリを起動し、村づくりに精を出しているときは襲ってこないのだ。

「なあんだ。じゃあ、それほど襲撃に備えることはないんだな」

と思うなかれ。たとえば仕事中にスマホを脇に除けているとき、あるいは睡眠中で手を離したときに、あなたの村は襲撃されているかもしれない。

……いや、“かもしれない”じゃないな。

村を守る“シールド”(襲撃されて敗北するか課金で購入することにより、数時間のあいだ村が襲われなくなるシールドが発動する)がついていない限り、朝起きてスマホの画面を見るとほぼ必ず、“×××に村が襲われました!”というメッセージが出ているはずだ。

撃退したのか、それとも敗北したのか……?

リザルトを見るまでのわずか数秒が、本当に長く感じると思う。この勝敗次第で、その後の村運営の舵取りが変わっていくことになるから−−。

……とまあ、これが『クラッシュ・オブ・クラン』というゲームのおおまかな概要であり、また本質でもある。他のプレイヤーとのつながりはユルいながらも、その関わりから生まれる成果やダメージが恐ろしく甚大なことがモチベーションに拍車をかけ、大工が出払っていてやることなんてないのに、ついついアプリを起動して村の様子を眺めたくなるのだ。

こいつはスゴイ。この中毒性は、生半可なものではないぞ。

ちなみにクラクラは、仲のいい人たちとクラン(チーム)を作って遊び始めると、おもしろさに拍車がかかりまくる。クラン内では、メッセージのやり取りや兵士の受け渡し、さらにそれぞれの村に遊びに行って様子を見ることやポイントによるランク付けがあるんだけど、

「目黒のヤツ……大砲をレベル6にしてやがる!! 先を越された!! 俺もアップグレードを!!><」

とか、

「大塚さんにランクで抜かれた!!(襲撃や迎撃に成功するとポイントが入り、それによりクラン内で序列ができる) 俺も誰かを襲撃するぞ!!」

なんていう競争意識が生まれて楽しいったらない。ウチのクランは、現状8人というこじんまりとした団体だけど、「いつかクランランクの上位に!!」を合言葉に一生懸命がんばっている。仲間内で競いながらも、「他のチームにゃ負けねえ!!」という一体感も自然発生的に生まれるので、ホントに部活で切磋琢磨していたときを思い出してしまったよ。

最後に、参考に……なるかどうかわからないけど、我が村の変遷を載せておきたい。村のレイアウトを考えるだけで、心から楽しいんだよねえ^^

 

▲何をどうしていいかまったくわからず、テキトーに建物を建て、テキトーに壁を作っていた超初期段階の我が村。

 

▲タウンホール(中央の家みたいなやつ)を守るのがマストだ! と思い、壁を二重にしたり、金山やエリクサーポンプを障害物として利用し始めた“第二期”。

 

▲「見た目にもこだわりたい」と、シンメトリーな配置に凝りだした時代。ただ、大砲やアーチャータワー(防衛兵器のひとつ)を遠くに配置しすぎたことが、のちに失敗だと気づく。

 

▲このあたりから、かなりレイアウトが迷走してくる。

 

▲しばらくこのレイアウトが続いた。敵は、タウンホールや金庫を攻撃するためにウチの大砲やアーチャータワーを壊す必要があり、けっこう粘れたと思う。

 

▲現状に近いのが、このレイアウト。防衛兵器を固めることにより、一点集中の火力をアップする……という狙いがある。一応。

 

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大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画部編集長代理。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
※ゲームを“読む!”はこちら
※大塚角満のブログ (Ameba)

 

クラッシュ・オブ・クラン

メーカー
Supercell
配信日
配信中
価格
無料(アプリ内課金あり)
対応機種
iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およびiPad に対応。 iOS 4.3 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み

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