1. サイトTOP>
  2. 『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その3)

『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その3)

2013-06-08 00:00 投稿

※『汝人狼也』を使った書籍掲載イベントも実施中。

詳しくは『人狼読本(仮題)』のキャンペーンサイトをご確認ください。

●そこそこ、それらしくまとまった……のかな

合コン人狼の、緊迫の2回戦が始まった。目黒がヘタこいた1回戦でのやり取りを見て、参加者はだいたいの感覚をつかんだようである。どうやら、本当の勝負はこれかららしい。……あ! いまさらだけど、この記事は連載1回目、2回目を読んでくれている前提で書きますので、「読んでねえぞ!!」というお方はお手数ですが下記のリンクからバックナンバーをチェックしてください!!

[関連記事]
※『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その1)
※『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その2)

◆第2回戦◆

スマホアプリ『人狼ゲーム ~牢獄の悪夢~』で“ゲームの再開”を選び、2回戦をスタートさせる。最初の儀式はそれぞれの役職チェックだが、“何をすべきか”を知ったメンバーの顔はどこか無表情で、顔色を読み取られまいとしているように見えた。

ひとりを除いて…………。

最初のディスカッションが始まると同時に、目黒がとよぱんに吹っ掛けた。

「とよぱん、役職なんだった?」

こう質問されたとよぱんの挙動がどう変化するのか、それを見極めるための質問だったのだろう。ウン、なかなかいい感じだぞ。

6人の視線が、ゴリラの赤ちゃんのようなルックスをしたとよぱんに集中する。さあ、ヤツはなんて答えるんだ? 市民と言うのか? それとも占い師であるとカミングアウトするのか!? しかし、とよぱんの口から出た答えはあまりにも意外なものだった

「え? 俺っスか? 俺、人狼っスよ」

まさかの人狼カミングアウトに、6人全員が盛大にズッコケた

「は!!? なんで人狼ってバラすんだよ!!w どんな意味があるんだ!!!w」と目黒。

「お、おま!!ww 狙いはなんだ!!?w 人狼のカミングアウトなんて初めて聞いたぞ!!!」と俺。

「え、えっと、じつは占い師だけど、それがバレたくないから人狼のフリを……いやいやそれ意味ないし、じつは市民だけど人狼側を困惑させるために……ってナニソレ」ともろこさん。

「……もう、とよぱんさんが人狼でも市民でもいいから処刑しちゃいたいんですけど……」とバキ。

けっきょく、人狼であることを告白したとよぱんを救済する必要を感じず(あたりめーだが)、彼はそのまま処刑(苦笑)。もうひとりの人狼であり、とよぱんのパートナーであったY子さんは、彼のあまりのアホっぷりに挙動不審に陥って、つぎの朝に処刑された。そして、人狼側がまたまた敗北したのだった。

「……もう、とよぱんさんと組みたくない」

どうやら人狼ベタな男は、あまりモテないらしい。

◆3回戦◆

さ、さあさあ、いよいよここからが本番(何度目だ)。ホロ酔いのとよぱんも、オノレがしでかしたことの重大さにようやく気付いたらしく、「……なるほど、そういうことでしたか。もうわかりましたよ」とニヒルに腹を揺らせている。この時点でようやく、すべての人が人狼のなんたるかを理解したようだった(遅っ)

そして3回戦の朝。ひと通りスマホが回され、最初の犠牲者が発表された。人狼に食い殺されたのは……。

「……なんとなく、気持ちはわかる^^;;;;」

俺が言った。

「ですねえwwww」

目黒も笑う。犠牲者となったとよぱんは憮然とした表情で、「なんだよ……。さっきのだけで判断すんなよ……」と吐き捨て、グビグビとハイボールを飲み干した。

さあここから、ディスカッションタイムスタートだ。話し合いの時間は任意で決めることができ、しかもアプリがタイマーになってカウントダウンしてくれるので誠に都合がよろしい。俺たちは、「人数も少ないし、コンパクトにまとめよう」ってことで5分の設定にしたが、ここは10分くらいあったほうが楽しいかもしれない。

皆、牽制しあうようにお互いの顔をチラチラと見ているだけで、何も話そうとしない。この段階でヒント……というか会話の取っ掛かりになるのは、皆がボタンを押した“怪しい人投票”と、占い師のカミングアウトくらいなのでしかたがないんだけど。このまま硬直状態が続いてもナンなので、まずは俺から切り出すことにした。

「とりあえず手掛かりがないわけだが……占い師の人、カミングアウトしたりしますか?」

しかし、誰も手を挙げる気配はない。俺は続けた。

「えーっと、ちなみに投票で怪しい人認定されているのは……目黒だなw まあ俺も、目黒に投票したひとりだけどww」

言われた目黒、「はあ!?」と叫んで居ずまいをただし、猛烈に反論する。

「デタわ~~~っ!! この、強敵から排除しようとする群衆理論!! ちゅーか、なんで大塚さんは俺を疑うんですか!? 証拠は!!?

証拠なんてあるわけないのだが(笑)。苦笑しつつ、俺は言う。

「んー、なんか役職を確認したときの顔がニヤついていたような気がしたんだよな。となれば、人狼もしくは占い師じゃねえかな、と」

Y子さんが、俺に追随した。

「あ、それ私も思いました^^; なんか、ちょっと落ち着きがないかな……って。目黒さんのグラス、まだハイボールが半分以上残っているのに、役職見てから追加で注文したし……w

俺はゲラゲラと笑った。「うぷぷ!ww 見られてやんのwww」。

死人のとよぱんが珍しく口を開けた。「あ、それ、いつものことッスよ。飲み切ってないくせに、ガンガン追加するんスよこの人」

期せずして攻撃の的になった目黒、とよぱんに「死人はしゃべるな!!」と突っ込んだあと、いかにも「心外だ!」という顔でしゃべり出した。

「なにこれ、このままいったら俺が処刑される流れじゃないですか! こりゃどうすればいいんですか? 占い師が名乗り出て、俺の潔白証明してくれるしかないんですか!?」

俺は頷く。

「ま、それが最強の手助けではあるね」

もろこさんが付け加えた。

「占い師は、覗き見た人が市民だったとしても、的を絞る……って意味で、いま告白する価値はある……わけですよね」

この発言を聞いた目黒が、ついに具体的に動き出す。

「なるほど、確かに……。じゃあ言いますけど、じつは俺、占い師なんです」

おおお……とどよめくオーディエンス。バキが目黒に尋ねた。「誰が、何だったの?」。目黒は応えた。

「俺が見たのは、もろこさん。そして……彼女は市民だった!!

喜んだのは、当然もろこさんである。

そうです! 私、善良な市民です!! 目黒さんは、本物の占い師かも!

すると、ここまで黙っていた岩田が上司に噛みつくように口を開いた。

え、ちょっと待ってください! ……それって、人狼占い師を騙ってる……ってこともあるわけですよね?? 目黒さんが当てずっぽうで言っているだけかもしれないし、じつはもろこさんも人狼で、ふたりで我々を謀ろうとしているかもしれないわけで!」

1回戦で目黒に食い殺されたのがよっぽど悔しかったのか、岩田の発言にはいつになくがあった。しかし、これに怒ったのが目黒である。

ナニを言ってんだ!!!(怒) 俺は占い師だっちゅーの!! ……あ、わかった!! そういうオマエが人狼だろ!! 俺に罪をなすりつけようとしやがって!! ……ちょっと大塚さん、意見を聞かせてくださいよ! 誰が怪しいと思いますか!?」

しばし考えてから、おごそかに俺は言った。

「まあ、このタイミングでカミングアウトした目黒は、なんとなく信用に足る気がするよ」

ところが、目黒は急に目を細めて、俺に異を唱えてきたではないか。

「……えー。大塚さん、なんか怪しくないっすか? 最初は俺を疑っていたくせに、急に前言を撤回して……」

俺、慌てて手を振る。

いやいや! 俺は市民だっつーの! それ前提で話すけど、いま俺が信用できるのは、占い師をカミングアウトした目黒と、その目黒に市民認定されたもろこさんだけだ。となれば、人狼候補となるのは岩田バキY子さん3人

ひと息ついてから、俺は続ける。

「その中で、俺が怪しいと思っているのはバキY子さんだな」

Y子さん、悲しそうな顔を作って反論する。「ええ!? ……大塚さんがそんなことを言うとは思わなかった……><」。俺、それを完全スルー(ヒドい)。

「論拠は、バキは急に口数が少なくなったこと。人狼になって、戸惑ってんじゃないかなーと思った。Y子さんは、消去法w 岩田はさっき、ムキになって目黒に食ってかかったから、人狼じゃないんじゃないかな、って」

「うんうん!!」と頷く岩田。目黒も、納得したように追随した。

「じつは俺も、Y子さんは怪しいと思っていたんです。……Y子さん、さっきからストローでサワーをすする回数が多くないですか?w もうほとんど残ってないのにwww」

冷静だったY子さん、このときばかりは気色ばんだ

ヤダ~ッ!! そんなところを見ていたんですかぁ!!? ヤらしい!! 私、市民ですよー!!

もうひとり、俺に疑われたバキは、右手で「ドンッ!」と左胸を叩く仕草をしながら叫んだ。

「私は市民ですっ!! その証拠に、心臓を捧げます!!!」

俺と目黒、呆れ笑いをしながら突っ込んだ。「巨人に追われた兵士かっつーの」

そんなことをしているうちに、ディスカッションタイム終了の時刻が迫ってきてしまった。俺はここで、衝撃の事実を全員に告げる。

「もう間もなく投票なんだけど、ひとつ聞いてほしい! もしもここで無実の市民を吊し上げたら……人狼の勝ちになっちゃうからな!!」

もろこさんが「あっ!」と言った。

「そうですよ! 人狼サイドの勝利条件は“市民の数が人狼と同じになること”だから、人狼がふたり残ったままであとひとり市民が死んじゃったら、その時点で市民の負けです! 絶対に、間違えられない……!

しかしあえなく、そこで時間になってしまった。もう投票するしかない。

俺から順番に、スマホを回していく。疑われているのは、Y子さん、バキ、俺……のようだ。

俺は前言通り、疑わしいY子さんに入れた。岩田は、「もう誰も信用できない……」とブツブツ言いながら、やはりY子さんに投票したようである。続くバキは、「私じゃない! 心臓を捧ぐ!」とシツコク言いながら、やはりY子さんに投票。もろこさんは、「うーん……」とうなりつつ、俺に入れたようだ。そして、いまもっとも注目されているオンナ、Y子さんは、「私に濡れ衣を着せようとしている大塚さんに入れます!!」と言って、俺に1票を入れた。

さあ、最後は目黒である。もしも目黒が俺に入れたら、3票vs.3票でY子さんと決選投票。Y子さんに入れたら、その時点でY子さんは処刑だ。

緊張の一瞬……。目黒の決断は、つぎのようなものだった。

「ここは……Y子さんでしょう!! ストローで飲むスピードだけじゃなく、さっきから指でカタカタカタカタとテーブルを叩いていたし!!w

そして、Y子さんは「えーーーーーーっ!! またそんなとこ見てたのーーーー!?」という断末魔の悲鳴を残して処刑されてしまった。

 

その結果……!!

俺とバキは「ィヤッホーーーーーーーーイッ!!!!!」と言って立ち上がり、渾身の力でハイタッチを交わした。

「やったああああああ!!!!! 人狼の勝利ーーーーーーッ!!!!」

そう……。

人狼は、バキだったのだ。

もしも占い師の目黒が俺を見て、「大塚さんが人狼だぞ!!」(ホントのことを)叫んだら、対抗して「ウソつくな!! 俺が本物の占い師だ!!」主張しようと思っていた。でも、たまたまヤツが見たのがもろこさんだったので作戦を変え、Y子さんに罪をなすりつけようと決めたのだった。

「メチャクチャ気持ちいいいいいい!!!! でも、大塚さんが私のことを“怪しい”って言ったときは、正直アセったwww」

弾ける笑顔で、バキが言った。ニヤリと笑いながら、俺が応える。

「俺、疑われてるっぽかったので、もうひとりの人狼であるバキを犠牲にして生き残ってやろうと思ったんだよねw バキが処刑された後に夜が来たら、バキが人狼だったことが証明される。そこで、真っ先に彼女を疑った俺は容疑者から除外されるかなーと」

心底悔しそうに、目黒が嘆いた。

ちくしょおおおおおお!!>< やっぱ大塚さんだったか……。迷ったんだけど、女子の動きから目を離さないように……って思っているうちに、寝首かかれちまった……><」

しかし、すぐに目黒は顔を上げて、元気を取り戻してこう言った。

「おし!!! つぎいきましょつぎ!!! 4回戦っすよ!!! これ、超おもしれえ!!! もう負けないっすよおおおお!!!」

こうして、俺たちはワイワイキャアキャアと騒ぎながら4回戦に雪崩れ込んだのだった……。

……と、今回のリプレイは一応これにて終了です。このあと、10回戦くらいまで行って珍プレー好プレーが飛び出したんだけど、長くなったのでこれくらいにしておきますw あ、ちなみに、この合コン人狼の裏テーマである“人狼が強い男はモテるか?”については「大塚さんが腹黒いのはよくわかった」(バキ)ってことで、逆にモテなくなる可能性が高い……とだけ言っておきますw

もしも「もっと読ませろ!!」というご要望が多いようなら……また帰ってくるかもしれませんけどねw

[関連記事]
※『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その1)
※『人狼読本(仮題)』発売記念企画! “合コン人狼”やっちゃった!(その2)

※『汝人狼也』を使った書籍掲載イベントも実施中。

詳しくは『人狼読本(仮題)』のキャンペーンサイトをご確認ください。


【人狼ゲーム ~牢獄の悪夢~】
メーカー:KAZUHISA SUZUKI
配信日:配信中
価格:無料
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 6.1 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
著作権:(C) Kazuhisa Suzuki

 

【人狼ゲーム ~スペシャルパッケージ~】
メーカー:KAZUHISA SUZUKI
配信日:配信中
価格:350円
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 6.1 以降が必要 iPhone 5 用に最適化済み
著作権:(C) Kazuhisa Suzuki

 

【汝人狼也】
メーカー:aoi68k
配信日:配信中
価格:無料
対応機種:iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.2 以降が必要
著作権:(C) aoi68k

 

この記事のタグ

ピックアップ 一覧を見る

関連記事

この記事に関連した記事一覧

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧