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【大塚角満の熱血パズドラ部!】第127回『不死鳥は、羽ばたいたのか』

2013-01-28 14:10 投稿

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●不死鳥は、羽ばたいたのか

 フェニックス討伐隊の昼は遅い。

毎日午前11時前後に出社して席に着くも、仕事をする気がせずにしばしのあいだ木偶のようにポケ~ッとしたり、無表情でコーヒーなんかをすすっているうちに、簡単に30分くらいの時が流れてしまう。そこでようやく、

「……はっ!! 出社してからもう30分も経っちまった!! えらいこっちゃえらいこっちゃ!!」

と慌てるも、すぐに「まあいいかどうでも。どうせウチの部署の連中はお昼過ぎまで誰も来ねえし」と開き直ってポケ~の続きに入る。さらに今度は、買ってきた週刊ポストに目を通したり、ネットで2ちゃんねるなんかをチェックしているうちにビュンビュンと時は過ぎ去って、「ふゎゎ……」とあくび混じりのマナコで時計を見たら、恐ろしいことに午後1時過ぎとなっている。さすがにこれには、勇猛なフェニックス討伐隊も肝を潰すしかない。

「うおおおお!! い、いつのまに午後になったんだ!!? 誰か時を操ったのか!? ……は! わかった! ヨミが出たんだ!! チェンジ・ザ・ワールドで時を止められた!!!」

そんなことをひとりでわめいていると、たいがい目黒から以下のようなskypeが入る。

「ハラ減りました。飯行きましょうよ」

俺、じたばたしていた手足の動きを止めて、急に冷静になって返信する。

「うむ。行きますか。今日は午前中から忙しく働いていたので、お腹すいたわ」

こんなやり取りを経て、我々は社員食堂に集合するのでありました。

その日も社員食堂には、いつもと変わらぬ平和なランチの風景が広がっていた。席の埋まり具合は8割ほどで、我々がいつも陣取る壁際の4人席にもポッカリとした空きがある。そこで俺は、本日のBランチ“洋食屋さんのクリームコロッケ定食”を、目黒は本日の日替わりラーメン“あさりラーメン”を注文し、それぞれトレイを持っていつもの席に着席した。形が違う3つのコロッケを突きながら、俺は言う。

「……このクリームコロッケ、俵型、円形、棒状……と3つの形があるのに、中身は全部同じなんだがモグモグモグ。だったら形なんて変えなきゃいいのにブツブツブツ……」

スマホをいじくりながら、目黒が返した。

「それよりも、俺のあさりラーメンを見てくださいよ。あまりにもあさりの量が多いので試しに数えてみたら、34個もむき身が乗ってますわ……。多けりゃいいってもんじゃない気が……」

言われてみると確かに、目黒のラーメンどんぶりの表面は大量のあさりで埋め尽くされ、麺もスープも窺うことができない。ナルホドこいつは紛れもないあさりラーメンだなぁ……なんてことをぼんやりと考えていたら、ようやく目黒が本題を振ってきた。

「ところで大塚さん、フェニックス捜索の具合はどうですか? 俺は10回ほどやってみましたけど、まったく出る気配がありませんよ」

俵型のクリームコロッケにかぶりついてから、俺は口を開いた。

「俺もまったくだわ……。どうも俺、もともとナントカセンサーの働きが強いらしく、欲しい欲しいと強く念じるほど目的が逃げていくようだよ……」

目黒が「ぷぷ!www」と吹き出した。

「ですよねぇ~www 昔から大塚さんは、逆鱗やら紅玉やらのレアアイテムにはさっぱり縁がなかったですもんねぇwww 俺はそんなことないですけどww」

憤慨した俺、キツイ口調で言い返す。

「うっさい。そもそも目黒は、そういった素材を必要とする前にゲームから引退するから関係ないだけだろ。引きの悪さ以前の問題だわ」

そんな不毛な会話をしながら1回ずつ“炎の天空龍”に挑んだものの、当然のようにフェニックスは出なかった。

「あ~あ……。やっぱり出なかった……」

スタミナを使い果たした俺はスマホをズボンのポケットにねじ込み、席を立つ仕草をした。目黒も、「出ないっすねえ……。とりあえず、もう1回だけやってみますけど」と言い、トレイを持って立ち上がる。うなだれたふたりは会話をすることなく、無言でエレベーターホールに向かった。

エレベーターを待つあいだも、目黒はクルクルとドロップを操作してスペシャルダンジョンに挑んでいた。それを横に見ながら内心、(まあがんばれ。どうせフェニックスなんて出ないけどなw)と俺は確信を覚える。それくらい、幻のモンスターとの遭遇率は低いのだ。

そして間もなくエレベーターが到着する……いう段階で、目黒の背筋が「ピン!」と伸びたのがわかった。見るとヤツは、

 ヽ(゚Д゚;)ノ!!

↑こんな感じで固まっているではないか。不審に思って、「ん? どしたの?」と俺が言いかけたところ、目黒はいきなり「うおおおおおおおっ!!!!」と叫び、その場でピョンピョンとジャンプし始める。ナンダナンダ! ドーシタンダ!!? その様子を、ただただポカンと眺める俺に気付いたのだろう。目黒は「キタ!!! きましたよ!!!!」と裏返った声で怒鳴り、俺の眼前にスマホの画面を突き付けてきた。

そこに写っていたのが、コレなんだが………………。

俺、完全に表情を失くし、

 (・_・)

↑こんな顔で目黒に言った。

「ああ、赤スズメか~。たまに出るよね~。でも珍しくもなんともないから、リタイアしたほうがいいよ」

バネ仕掛けの人形のように飛び跳ねながら、目黒がわめき散らした。

「どこがスズメっすか!!www どう見てもコレがフェニックスっすよ!!!www やったやった!!!ww また俺が捕まえた!!www」

俺の堪忍袋の緒が切れた。

「……つーか、きったねえ!!! なんで目黒にばっか出るんだ!!! 早くやられちまえ!!! がんばれフェニックス!!! どうにか魔の手から逃れてくれ!!!><」

腹を抱えて目黒が笑う。「見苦し過ぎるwwwww」。

こうして、またまた目黒に出し抜かれてしまったわけですがね……。

聞けば目黒は「12回目くらいの挑戦でフェニックスが出た」とのこと。一方の俺は、まだ7回くらいしか挑んでいない。

……てことは!!

あと5回以内にフェニックスを捕えることができれば、この勝負は俺の勝ちってことだよね!? そうだよね!! ね!!

見苦しいまま、次回に続く……。

大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
※ゲームを“読む!”はこちら
※大塚角満のブログ (Ameba)

 


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