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グリーとヤフーが組んだ真の狙いとは? 両社が共同会見を開催

2012-11-08 22:24 投稿

●ソーシャルゲームを中心に総合的なエンターテインメント事業を目指す

2012年11月8日、ヤフーとグリーが包括的業務提携に関する契約を締結したことが発表されたことは既報の通り(※関連記事はこちら)。その発表の同日、東京ミッドタウンにて両社による共同記者会見が行われ、ヤフー代表取締役社長の宮坂学氏、グリー代表取締役社長の田中良和氏が出席した。

まず、ヤフーの戦略について。宮阪氏はまず、“スマートフォンファースト”に取り組んでおり、社内でスマートフォンフライデーなる試みを明日(2012年11月9日)から実施することなどを公言。この試みは、午後からはPCを禁止にし、PADやスマートフォンを使って仕事をするという決まりを設けるというもの。宮阪氏曰く、「今後間違いなく普及するスマホやPADに触れて慣れるおくべき」との狙いがあるようだ。それだけいまのヤフーでは、スマートフォンを重要視しており、もちろん同社が運営する“Yahoo! JAPAN”においてもスマートフォン版が存在する。そのスマホ版Yahoo! JAPANだが、ユーザー数やアクセス数が急速に伸びており、それに伴いスマホ版Yahoo! JAPANの検索を始めとする各種サービスも活発化しているとのことで、「我々はスマホが究極のインターネットマシンであり、インターネットに適したデバイスだと思っている」(宮阪)と、スマートフォンに寄せる期待は大きいようだ。

また、エンターテインメント領域においても、Yahoo! JAPANでは“GyaO!”という映像サービスも展開しているが、ここでも「スマホ版の視聴数多い」と宮阪氏。加えて、書籍等のコンテンツもスマホ版が勢いを見せているそうで、それらを踏まえてもわかるように、スマートフォンはエンターテインメントマシンとしても可能性を持っている、というのが宮阪氏の見解だ。しかし、「これですべての可能性をやり尽くしたかというと……そうではない」と宮阪氏。まだやり尽くしていない分野というのがゲームの領域であり、「スマホのゲームは広大なポテンシャルを持っているが、Yahoo! JAPANではまだスマホゲームでユーザーを満足させることができていない。それならどうすれば実現できるか?」(宮阪)。この考えから、今回のグリーとの提携の話に繋がっていくわけだ。

Yahoo! JAPANは、“オンリーワン”という戦略を重視しており、同サービスももともとはポータルサイトとしてスタートしていることから、宮阪氏も「ポータルとは入口、まとめ。誰が作ったサイトなのかは関係なく、この世で良質なサイトとリンクすることに使命感を持っている」と言う。続けて、「これまでYahoo! JAPANではさまざまなことをやってきたが、どうしてもナンバーワンになりきれないサービスがいくつかありました。それならナンバーワンのサービスと提携していくべき」という考え方になったとのこと。それによって、ナンバーワンサービスと提携すれば、Yahoo! JAPANのユーザーは、いつもの利用方法からすぐにナンバーワンサービスを楽しむことができるというわけだ。

さきに書いた、“やり尽くしていない分野=ゲームの領域”。スマホ版Yahoo! JAPANではまだ実現していない、スマホ版ユーザーに対してナンバーワンゲームを提供するためには、「ゲームを作るのが得意な方に協力してもらい、その結果、多くのユーザーに利用してもらる」と宮阪氏。そこで、今回、グリーをファーストパートナーとして提携に至ったと説明した。

ではグリー側はどうだろう。登壇した田中氏は、いまのスマホアプリ市場において、GREEのアプリが高いシェアを持っていることを説明。その理由として、日本のユーザーにより受け入れられるゲーム作りをしていることを挙げ、現時点で合計で1000タイトルのゲームをGREEで提供していると語った。もちろん国内のみならず、海外展開にも積極的に打って出ていることについても触れ、日本国内はもちろん、169の国と地域にゲームを配信し、さらに提供するだけではなく、ゲーム開発を始めとする活動拠点もグローバルに展開していることなど、現状のGREEについてコメントした。

そして今後の展開として、「国内において、もうひとつ新しいことを試みようと思っています。もともと我々が作っているソーシャルゲームに加え、それに関連したアニメやグッズを、さまざまな企業と取り組んでいこうと考えています」と田中氏。そういった形でソーシャルゲームにとらわれず、総合的なエンターテインメント事業をするにあたり、そのパートナーシップとしてヤフーと提携したとのことだ。

●圧倒的なメディアパワーと強力なコンテンツを活用し、新たなエンターテインメント事業

実際に、ヤフーとグリーの業務提携はどのようなものなのか? 概要については、既報のニュース(※関連記事はこちら)の通りで、スマートフォン版Yahoo! JAPANのトップページなどからGREE上のソーシャルゲームへアクセスできるというもの。宮阪氏曰く、「ひとことで言うとYahoo! JAPANで見つけてGREEで遊ぶというシンプルな関係です」とのこと。これについて田中氏も「我々もより多くの人に使ってほしいと思っていて、スマホの中で強いポジションに立つヤフーさんとの取り組みで、いままで以上に多くの人にソーシャルゲームを楽しんでもらえると思います」とコメントしている。

また、「我々はもともとゲームを作るのが得意ですが」(田中)と切り出し、今回の提携を機に、グリーとヤフーでソーシャルゲームの共同開発と、その開発を目的とした法人の共同設立について協議していることも明かした。この狙いについて田中氏は、「ゲーム作りが得意といっても、我々だけで作っているどうしてもいまあるゲームの延長線上のものが生まれがち。そこにヤフーさんの開発者の皆さんのアイデアや知識などを取り入れることで、新しいものが生まれる」と語った。そのほか、映像コンテンツへの投資における取り組みも進めるとのことで、宮阪氏は「我々がGyaO!などで映像化したコンテンツから、人気が出たものをソーシャルゲーム化するなど、新しい取り組みも行っていきたいと思っている」との考えを述べた。

最後に田中氏は、「このお話をするなかで、両社の思いとしてあるのが、ただ提携による取り組みというだけではなく、日本のコンテンツ産業に貢献できるようなものになればいいと思っています」とコメント。その言葉が示す通り、今回の提携、取り組みの中でCSR活動における連携もあるようで、インターネット技術の発展やそれを支える開発者の育成など、各種支援活動を行い、インターネットのさらなる発展も視野に入れているようだ。

ヤフーとグリーの提携からどんな新しいエンターテインメントの形が生まれるのか!? 今後の動向に期待したい。

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