UEIが映画監督の樋口真嗣氏をCVOとして招聘“enchant.js”の次世代製品の開発に参画
2012-08-21 12:28 投稿
●実写、特撮、アニメーション、CGなどすべてをこなす監督
ユビキタスエンターテインメント(以下、UEI)は、映画監督の樋口真嗣氏をCVO(チーフ・ビジョナリー・オフィサー)として招聘したと発表した。樋口氏は絵作りに定評のある監督として知られ、とくに“表示系CG”と呼ばれる映画・アニメに登場する画面のデザインに関して豊富な経験を持っている。(略歴は記事下部に明記)樋口氏はUEIの研究部門でスマートフォン向けユーザーインターフェイス(UI)やenchant.js(エンチャント・ジェイエス)開発などを担当する秋葉原リサーチセンター(ARC)に参画。
今回、UEIが敢えて業界外部の人物を招聘した背景として、スマートフォン向けUIやゲームエンジンなどを開発していく上での世界的な競争激化がある。世界の大手メーカー、デザインハウスが多数参加するこの競争市場のなか、どうやって独自性を打ち出して行くか、ということが大きな鍵となっている。
とりわけスマートフォン向けのUIは画一化されており、差異化・差別化が難しくなっている。そうしたなかで、技術から積み上げて行くボトムアップ型のデザインは既に限界に達しつつあり、最大の問題はビジョンの欠如にあると言える。
そこでUEIは、技術のボトムアップ型ではなく、人々が魅力を感じるような新しい“ビジョン”を樋口 氏と経営陣らとで二人三脚で創りだして行くことにしたとのこと。そのために新たにCVO(チーフ・ビジョナリー・オフィサー)という役職を設け、コーポレートアイデンティティや製品デザインなどの最終決定に関わっていくことで合意した模様。
【樋口真嗣 略歴】
1965年東京生まれ。1984年『ゴジラ』に携わることで映画界に入る。1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』で特技監督を務め、日本アカデミー賞特別賞を受賞。2005年には実写『ローレライ』を監督、続いて2006年『日本沈没』、2007年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、2008年『隠し砦の三悪人』2009年『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などを手がける。2012年『のぼうの城』が公開予定。実写、特撮、アニメーション、CGなどすべてをこなす監督として活躍。
【enchant.jsについて】
“enchant.js”は2011年4月17日にUEIによって開発され、公開されたオープンソースのHTML5向けゲームエンジンです。PC/Macはもちろん、Android/iPhoneなどクロスプラットフォームで動作するゲームエンジンとしてMIT/GPLのデュアルライセンスで頒布されています。プログラム本体のほか、ゲーム作成に使用可能な画像素材や音声素材なども提供。
“9leap ”のために開発され、世界中で最も多く利用されているHTML5向けゲームエンジンとなっております(2012年6月当社調べ)。
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