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【注目アプリレビュー】カイロソフト『大盛グルメ食堂』見ているだけでも楽しいレストラン経営ゲームをレビュー!

2012-08-21 15:36 投稿

●誠心誠意接客し、レストランを大きくしよう!

『大盛グルメ食堂』は、PCや携帯電話で多くの人気経営シミュレーションを手掛けてきたカイロソフトの新作アプリ。レシピ開発や店舗のカスタマイズ、多彩な経営計画を実行しながら、地域No.1の人気食堂を目指すのだ。「“食”を扱う職業は景気に関わらず需要があるため、食いっぱぐれがない」などと言われることもあるが、慢性的な不況が続く昨今、このアプリがあれば起業の準備はバッチリ!……かもしれない。

▲カイロソフトはこれまでにもゲーム会社や寿司屋、本屋などをテーマにした経営シミュレーションを数十作制作している老舗。昔ながらのドット絵キャラクターが独特の味わいを持っている。
『大盛グルメ食堂』のここが
・いきすぎた経営計画やイベントに思わずニヤリとしてしまう
・コミカルなキャラクターが忙しく動き回るのを見ているだけでも楽しめる
ここが×
・将棋棋士や冒険家だらけなど、客層に異常な偏りが見られることがある
・グルメ雑誌記者の料理に対する評価がやたら厳しい
こんな人にオススメ
・料理は食べるより作るほうが好きな人
・ドット絵のゲームに郷愁を感じる人
・独特のセンスを許せる人
▲画面下にある黄色い「▲」をタップすると、バーチャルパッドが現れる。タッチスクリーンを直接スワイプすることなく、画面をスクロールさせられる。使いやすいほうでプレイを進めよう。

●1ヵ月の営業時間を1分に集約!

ゲームを始めると店舗をひとつ与えられ、リアルタイムに時間がどんどん流れていく。時間の流れはおよそ10分が現実の1秒程度で、つまり1時間は約6秒だ。開店は10:00で閉店は21:00なので、営業時間は11時間=約66秒=1分程度となる。こうして1日が終わると店内が消灯され、やがて夜が明けて再び営業が始まる。じつはこの間に1ヵ月が経過しており、月によって店外の風景(木のカラーなど)も変化。ささやかながら季節の移り変わりを実感できる。

▲朝7:00になると店員が出社し、10:00から開店する。夜になると外が暗くなり、閉店後にはお店の電気が消える。季節によって外の風景も変わるなど、なかなか芸が細かい。

そうなると、ゲームプレイは営業時間の約1分間に集約されることになる。ただ、この1分間は極めて重要な時間だが、本作は“放置系”と呼ばれるタイプのシミュレーション。基本的には何もせずに店内の様子を見守るだけでOK。空席があればお客は勝手に来店して着席し、ホール店員が注文を取り、キッチン店員が料理を作り、再びホール店員がお客に料理を運び、お客は料理を食べ終わるとレジに並んで支払いが済むと帰っていく。この一連の流れはすべて自動で行われる。店が発展するとテーブルの数と店員の数を増やすことが可能になり、一度に多くのお客を呼べるようになる。

人気が上がると店の外やレジの前にお客の列ができ、画面内をところ狭しと動き回る人もどんどん増えていく。寂しかった開店当時の店内を思い出しながら、大盛況となった店内を見て悦に入るのが、このゲームの素直な楽しみかたであり、醍醐味を感じる部分と言える。もちろん、そうなるまでにはそれなりの時間と労力が必要だが、ナビキャラの指示に従いながら進めていけば、自然と店は繁盛していく。

▲現場で働く店員は接客をくり返すたびに経験値が加算され、やがてレベルアップしてスキルを習得。条件を満たすと転職も可能だ。

●経営計画で事業を拡大せよ!

前述のとおり本作では接客を全自動で行ってくれるため、状況を見ながら細かく指示を出す必要はない。ただし、店員の選出・配置、食材の調達、内装の管理、宣伝イベントの開催、事業の拡張といったマネージメントはプレイヤーの仕事であり、接客の傍らメニューを開いて指示を出さないと店舗は発展しない。とはいえ、こうしたメニューを選択&実行する際には時間の流れが停止するので、制限時間等に急かされることなくじっくり考えて行動できる。ここがリアルタイムストラテジーとは似て非なるポイントで、時間に追われながら忙しい操作を要求されるような場面はないため、万人にオススメできる。

なお、マネージメントは資金を投資してさまざまな事業を行う“経営計画”のメニューから行う。経営計画のリストは頻繁に更新され、店員を増やす求人募集、店内のリフォーム、増築、新店舗の建設、講習会の開催、特殊な機材の導入、試食や試飲、宣伝イベントなどなど、多岐に渡る内容が時間とともに増えていく。プレイヤーは、現場で働く店員を見守りながら資金を貯め、経営計画で集客や増築を行い事業を広げていく、というのが大まかなゲームの流れになる。このサイクルさえきっちりこなせば、事業の規模を少しずつ大きくしていけるぞ。

▲経営計画の実行には資金が必要。毎月朝に食材費が少し引かれるが額は小さい。▲店員の給料は年俸制で、毎年4月に全員ぶんを一気に支払う。ここで赤字になりやすいので要注意。

●夜を徹してのメニュー開発で客を魅了しろ!

レストラン経営ものとなれば、やはり気になるのは料理。もちろん『大盛グルメ食堂』にも古今東西のたくさんの料理が登場。新しい料理はレシピの入手によって増えるのが基本で、料理を作った際に偶然閃くこともある。料理の指示は“料理メニュー”で行え、レシピを所持している料理から“店内メニュー”に設定したものが自動的にお客に出される仕組みになっている。これに加えて重要なのが、“メニュー開発”だ。これはキッチン店員に料理を作らせ、料理のステータス(販売価格、味、魅力)を高めるシステムだ。ステータスが上がるほど収益が増えるほか、雑誌記者などに食べさせて高評価を得ることが目的の経営計画などもあるので、開発は手を緩めずにつねに行うようにしよう。

▲料理の開発は店員、料理、追加食材を選択して行う。するとその店員は閉店後もひとり店に残り、朝7時まで不眠不休でメニュー開発に勤しむようになる。その熱意は買いたいが、絶対つぎの日の業務に支障が出るハズ(笑)。

●カイロソフトのアプリに魅了されるのは何故か!?

大盛グルメ食堂』に限らず、カイロソフトの経営ゲームにはいくつかの共通点がある。例えば、二頭身のドット絵キャラクター、斜め見下ろし型のアングル、放置型のゲーム性といった要素だ。これはやもすればマンネリにつながる要因になりえるもので、実際にカイロソフトの新作を遊ぶたびに「あーはいはい」というような感情はほぼ毎回生まれる。だが、この感情はマンネリ感よりも“安心感”に近いもので、なぜか「同じようなゲームだからもういいや」とはならないのだ。本当に不思議なことだが、毎回楽しく遊ばせてもらっている。

その理由を自己なりに分析してみると、まずは「見ているだけでOK!」という作りでありながら「見ているだけで楽しい!」ことが挙げられると思う。レトロなドット絵で描かれた愛嬌のあるキャラクターたちがフキダシでいろんなことをしゃべりながら、あくせく動き回る様子は見ているだけでもなんだかウキウキしてくるのだ。筆者のように、ドット絵キャラクターに郷愁を感じる世代ならばその思いはさらに強いかもしれなかもしれない。

また、シビアな経営学などとは無縁の、独特のゆる~いノリで展開するゲーム全体の雰囲気も大好きだ。そんなノリだからこそ許される、思わず突っ込みたくなるような謎のセンスに彩られたフィーチャーも多い。例えば、毎年1、4、7、10月には“食材探しの旅”というイベントがある。これは店員が総出でさまざまなスポットへ出かけ、自ら食材を調達するワイルドなイベントだ。行く場所も裏山、農家、魚市場など、旅というには微妙な場所ばかり。ときには埋蔵金や高級なテーブル、レシピを発見することもある。可能な限り行っておきたいイベントなのだが、冷静に考えると意味がよくわからない(ほめ言葉)。こういうのはキャンプ精神旺盛というのだろうか……いや、何か違う気がする。

レストランに来る客もなかなかに意味不明だ(ほめ言葉)。客は見た目によって職業が決まっており、序盤は“将棋棋士”と“手芸家”のカップルの比率が異常に多い。特定の経営計画をクリアーすると、それをきっかけに新たな客層が来店するようになる。ゲームを進めるほど客層が増えて店内が賑やかになっていくの楽しいが、それ以上に職業そのもののセンスがおもしろい(ほめ言葉)。一例を挙げると、肌着販売員、ちびっこ女児、グルメ小学生、ワンパク中学生、冒険家、執行役員……といった職業がある。なお、客をタップすると店の評価をしてくれるのだが、最初のうちはは0点だの6点だのとなかなかのむごさで、思わず「なら来るなよ」と言いたくなる(笑)。そんな客層周りのセンスも個人的にはツボだ。

こうして書き終えてみると、ゲームそのものよりも、ゲームを取り巻く“センス”や“雰囲気”といったものに大きな魅力を感じている自分に改めて気付かされた。感情を言葉に表してみることは、なかなか有意義であるが、賛同してくれる人がどの程度いるのかいささ不安でもある。ともあれ、リアルタイムに展開するスピーディなゲームでありながら、自分なりのペースでまったり遊べる『大盛グルメ食堂』。この夏あなたも、自分だけのレストランチェーンを作り出してみてはいかがだろうか?(バロンマサール)

大盛グルメ食堂

メーカー
カイロソフト
配信日
配信中
価格
450円[税込]
対応機種
iPhone, iPod touch およびiPad 互換 iOS3.2以降 / Android 1.6以上

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