不可思議で切ないひと夏の物語『うたかたのそら』

2012-05-05 18:00 投稿

●ビジュアルノベルと脱出ゲームが融合した伝奇アドベンチャー

“神隠し”という言葉を知っていますか? これは、人間がある日こつぜんと消えうせる現象のこと。人が行方不明になったり、突然失踪したりすることを、神の仕業ととらえてこう呼ぶのです。2001年に公開されたスタジオジブリの映画『千と千尋の神隠し』で、その言葉を覚えたという人も多いかもしれません。本作は、この“神隠し”を扱った伝奇ノベルアドベンチャーゲーム。6年前に山間の小さな田舎町で起こったひとりの子どもの水死事件と、3人の子どもの失踪事件の謎を主人公が解き明かしていきます。

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▲主人公の仁科歩は従姉が住む田舎町を訪れたことで、6年前に亡くなった従弟、朝永翔の死の真相を知ることに……。

本作は、シナリオを読み進めるビジュアルノベルの“現実パート”と、さまざまな仕掛けが用意された脱出ゲームのような“異界パート”を交互に進め ていくことで物語が進行していきます。脱出ゲームというとちょっと敷居が高そうですが、複雑な操作は一切必要ありません! 画面をタップしたり、フリック したりするだけでプレイできるので、誰でも手軽に本格的な謎解きに挑戦できます。また、画面を左にフリックするとメッセージのバックログを表示できるほ か、右にフリックするとメッセージをスキップできます。これらアドベンチャーゲームに必要な機能が搭載されており、快適に遊べるのもポイントです。

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▲主人公の従姉、朝永幸恵や田舎町の屋敷にひとりで住む寒河江詩織など、物語を彩るヒロインが登場します。
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▲“異界パート”の脱出ゲームでは、正しい道順を選んで現実世界に戻るゲームや、絵柄をそろえるパズルゲームなどに挑めます。
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▲“異界パート”でゲームオーバーになってもご安心を! タエとりっちゃんというマスコットキャラクターからヒントを聞けますよ。

本作は、“現実パート”と“異界パート”を交互にプレイする内容にしたことで、一般的なアドベンチャーゲームとは違った感覚で遊べるのが特長で す。“異界パート”で謎が少しずつ明かされていき、物語全体の真相に迫っていくという構成も、推理ゲームのような感覚で事件の全容を考えながら進めること ができてグッド! 物語に探偵役のキャラクターが出てきますが、まさに探偵気分が体験できます。そして、本編をクリアーした後のおまけシナリオが充実して いるのも魅力。とくに主人公の親友である谷浩太と ある少女のエピソードが描かれた外伝“本屋の住人”は、 彼の知られざる一面を見ることができるのでファン必見です! 切ないながらも心温まるストーリーは、私のように思わずグッときちゃう人も多いハズ。この手 のジャンルが好きな人はもちろん、おもしろい物語を味わいたいという人はぜひ遊んでみてください!(ジャイアント黒田)

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▲本編ではちょっとだけしか出番がなかった谷浩太ですが、外伝では彼のヒミツも明らかに!?▲外伝には、ヒントを教えてくれるタエも登場。彼女の意外な正体も判明しちゃいます!

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うたかたのそら

メーカー
アルティ
価格
450円[税込]

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