『あたしら憂鬱中学生』がスマホでボイスドラマ化決定! 6人の声優に直撃インタビュー
2012-02-20 12:10 投稿
●人気ウェブ小説がボイスドラマ化
ビジュアルワークスは、スマートフォン向けボイスドラマアプリ『あたしら憂鬱中学生』を配信することを発表。公式サイトをオープンした。アプリは2012年3月リリース予定となる。
『あたしら憂鬱中学生』とは、作家“日日日(あきら)”によるウェブ小説。ごく平凡な中学校“私立坂上田村麻呂中学校”(通称「麻呂中」)に通う中学生、“秦軍辞”の日常をを描く連載小説で、ある理由で野球を辞めて憂鬱な日々を過ごしていた軍辞が、いじめられっこの女の子“憂奈木鞠和”との出会いをきっかけに、校内でも有数の憂鬱な女の子たちが集う秘密結社に入らされ、ドタバタの学園生活を過ごしていく。
アプリ版『あたしら憂鬱中学生』は、原作者書き下ろしのシナリオを豪華声優陣によりボイスドラマ化。羽多野渉、三上枝織、相沢舞、大久保瑠美、阿澄佳奈、加藤英美里の6人の声優がキャストを務める。ファミ通Appでは、2012年2月某日、アフレコを終えたばかりのキャストにインタビューを敢行。役どころやアフレコの感想を聞いたので、さっそく紹介しよう。
なお、配役は以下の通りとなる。
秦 軍辞(はたぐんじ)CV:羽多野渉、
憂奈木 鞠和 (ゆうなぎまりお) CV:三上枝織
月吉 とまと(つきよしとまと) CV:相沢舞
宿(やどり)CV:大久保瑠美
秦 哩音(はたりおん)CV:阿澄佳奈
亡々宮 美血留(ななみやみちる)CV:加藤英美里
※公式サイトはこちら
http://yuuutsu.jp/
秦 軍辞(はたぐんじ) | 憂奈木 鞠和 (ゆうなぎまりお) CV:三上枝織 | 月吉 とまと(つきよしとまと) CV:相沢舞 |
宿(やどり) CV:大久保瑠美 | 秦 哩音(はたりおん) CV:阿澄佳奈 | 亡々宮 美血留(ななみやみちる) CV:加藤英美里 |
――演じられた役名と、そのキャラクターについてひと言お願いします。
羽多野渉(以下、羽多野) 秦軍辞をやらせていただきました羽多野渉です。名前がちょっと似ていたので、嬉しいなと思って演じさせていただきました。軍辞は、13歳の中学生で、もともと野球をやっていたんですがある理由で辞めて、この秘密結社に入ることになります。憂鬱をキーワードにしているんですが、仲間どうしで傷をなめ合うのではなく、強すぎる個性に翻弄されていくドラマの中です。その中で、ツッコミ役を担当をさせていただきました。
三上枝織(以下、三上) 憂奈木鞠和 (ゆうなぎまりお) 役の三上枝織です。鞠和ちゃんは、とても内気といいますか、いじめられている女の子で、とてもおとなしくてマイペースな子なので、個性豊かな子たちに混じって、自分らしいポジションを作れるように、演じさせていただきました。
相沢舞(以下、相沢) 月吉とまと役相沢舞です。とまとはとても暴力的で勢いがあって、前半2話ぐらいまでは叫んでばっかりで、3話か4話くらいでやっとふつうにしゃべるようになったんですけど、演じていて気持ちがよかったです。
大久保瑠美(以下、大久保) 宿(やどり)役の大久保瑠美です。宿はですね、フニャーとした女の子なんですけれど、実際に本編でもほとんどフニャーとしか言っていません。でも、フニャーでいかに宿ちゃんの気持ちを私が伝えられるか、がんばってみました。ぜひ楽しみに聞いてもらえればと思います。
阿澄佳奈(以下、阿澄) 秦哩音(はたりおん)役の阿澄佳奈です。哩音は軍辞クンのお姉ちゃんなんですが、なんというか破天荒なエロというか、明るいエロ担当で、がんばって演じさせていただきました。弟思いすぎるほど弟思いな、ちょっとエッチなお姉ちゃんです。
加藤英美里(以下、加藤) 亡々宮 美血留(ななみやみちる)役の加藤英美里です。美血留は唯一21歳というキャラクターなんですが、すごい無気力というかマイペースな女の子です。とまとちゃんが大好きで、とまとちゃんしか目に入らないくらいの溺愛ぶりが、演じていて楽しかったです。
――アフレコを終えての感想をお聞かせください。
羽多野 途中何度か酸素が欠乏いたしました(笑)。ツッコミがいのあるキャラクターばっかりなので、それが本当におもしろかったです。自分のお姉さんもそうですし、日本語をしゃべらない人もいたりとか、おもしろいキャラクターが多いので、全力でツッコませていただきました。
三上 ほかのみなさんがとても個性豊かなので、途中ちょっと笑いそうになりながら、楽しい雰囲気で収録させていただきました。私もちょっと暴走したいなという気持ちもちょっとありながら、まったりのんびりしゃべらせていただきました。楽しかったです。
相沢 美血留ちゃんに攻められるシーンがすごく多くて、攻められたときの声っていうのを、いっぱいやりました。今までそういうのをあんまりやる機会がなかったので、すごく楽しかったです。おもしろいキャラクターばっかりで、楽しい作品になったと思います。
大久保 宿は基本「フニャー」しか言わないんですけれど、フニャーの中にもいろんな感情があるので、それをいかに出していこうかなというところと、あと1話だけものすごく流暢にバラバラのしキャラクターでしゃべっているところがあって、そこがすごく楽しかったです。こんな短いあいだで、あんなにたくさんのキャラクターを演じられる機会はないので頑張りました。宿ちゃん最高です!
阿澄 哩音はちょっとテンションの高い子なんですけれど、それでいて何でかよくわらないけど、エロいことが好きというキャラクターでした。やりすぎるくらいやってしまおうというテーマのもと、演じてみました。でも、そういうテンションが高い面以外にも、楽しく演じられる部分があっておもしろかったです。
加藤 美血留はあまりテンションがあまり上がらない子なんですが、ふだんはテンションの高いキャラばっかり演じているので、今回のアフレコは新鮮でした。しゃべるペースも今までよりもゆっくり目にしゃべらせていただいたり、とまととの掛け合いのエスっぷりが、楽しかったです。美血留はお姉さんというところにすごく引っかかりを持っていて、中学生からおばさん扱いされたり、お母さんみたいって言われたり、いちいちショックを受けている美血留がかわいいなと思って、演じていました。
――自分の役で印象に残ったセリフを教えて下さい。
羽多野 お姉さんへの突っ込みでバットで素振りをしながらしゃべっているセリフがあって、それが印象的でした。素振りしながらセリフを言うことって、なかなかないじゃないですか。やっていて楽しかったです。
三上 「めでたし、めでたし」。これは共通して鞠和ちゃんが言っているセリフなので、そこはなんとしても大事にしていきたいなと思いました。あと個人的には、いつか軍ちゃんに言ってもらいたいセリフ100選というのがあって、中身のセリフにどんなものが書かれているのか気になりました。
相沢 あるんですけど、言っていいのかな(笑)。「みんなみんな死ねばいいんだー!」っていうセリフがあって、あんまり声を大にして言ったことがなかったので、気持ちよかったです。
大久保 私もこれ言って大丈夫なのかなっていう感じなんですけど、「オッス! おら宿! オラ、ワクワクしちまうぞ」って、某番組を彷彿とさせるような、コレ大丈夫ですかね(笑)。あとは、ものすごくガラが悪くなるところがあるんですけど、「オラーッ! いつでも勝負してやんぞー!」みたいなセリフがあって、私が生きてきて、こんなに口が悪くなったことがなかったので、どういうふうにやろうかなと楽しみにしていたシーンでとくに印象に残っています。
阿澄 チョイスがすごくむずかしいです。というのも大抵エロっていう、どこからとってもあぶない言葉が多いんです。最初のほうのセリフで、「ちなみにお姉ちゃんはすでに全裸です」っていうのは、ぜひ想像しつつ聞いてほしいなと思いました。
加藤 セリフというか好きなシーンなんですけど、美血留がちょっと苦手なものがあるということで、とあるセリフを投げかけられるんです。そのセリフの後の沈黙で「プッ」というのが、個人的にはすごくおもしろくて。そこのプッというのが完成したときに、どのくらいの間があって「プッ」という風に入るのかすごく楽しみです。唯一、美血留が自然と笑ったというところでもあるのかなと思いました。
――登場人物は中学生ですが、自分が演じたキャラクターと自分が中学生だった頃を比べてどうでしたか?
羽多野 ひとつテーマを持って、少ない人数で、野球部っていうのはマジョリティというか、大人数だと思うんですが、そこからマイノリティに移っていくというのが、なんかいいなと思いました。ぼくは中学校のときにバスケットをやっていたんですが、めちゃくちゃ人数が多かったんですよ。その中でレギュラーを取るのは難しいことだったんですけど、それと同じ時期に、ぼくは漫画とかアニメとか大好きだったので、その志を同じくする3、4人の仲間と好きな漫画を持ち寄って、ぺちゃくちゃしゃべるみたいな。そういう掛け替えのない時間が、少人数ではあっても限られてた時間と空間を使っているという部分が似てるかなと思います。漫画アニメ同好会でこれだけハイクオリティな女子たちを集めるのは、難しいところですよね。美血留さんにいたっては、人間なのか、何なのか、人の血で生きてそうですし。すごくいい仲間たちでうらやましいです。
三上 鞠和ちゃんはどちらかというと教室の片隅で読書しているようなタイプかなと感じたんですが、私自身は中学は運動部に入って、文系というよりも体育会系だったので、まったく逆でした。コーチの人に鍛えられながら生きていたので、鞠和ちゃんみたいにおしとやかな女の子に憧れてましたね。どちらかというとガサツだったので(笑)。
相沢 とまとが現実離れしてるので、私はまったく違うんですけど、こういうのを妄想して生きてました。私も中学校とき、学校の同級生と学校で鍋とかしたかったな。
大久保 違いという意味では、やっぱり私はフニャーで会話をしていなかったので、そこがいちばんかなと思います(笑)。宿はフニャーしかしゃべらないからあんまり友だちがいなさそうなんですけど、けっこう鞠和ちゃんとか、みんなに可愛がられているので、そういう意味では、私も友達は多かった……と思うのでそういうところが似てるかもしれないなと思いました。あとは、この全員で秘密結社の基地みたいなのを持ってるじゃないですか。私も中学生のとき、何人かだけの秘密の場所がほしかったので、すごいうらやましいなと思いました。
阿澄 私も秘密のコミュニティみたいなのには憧れてました。こんなハチャメチャな人たちはいなかったなと思いますけど。哩音と比べてみて、自分の中学生時代は、あんな吹っ切れてはなかったです。逆にそういうちょっとエッチな会話とかを女の子どうしでしているところでは、私は聞いちゃダメという扱いを受けていた気がします。
加藤 美血留は21歳なので、想像して比べてみますが、美血留は今と変わらず、とまとちゃんみたいにお気に入りの子がいたら、チュッチュッしてたのかなと思います。自分が中学生のときは、逆に美血留みたいに女の子どうしでチュッチュッするのが好きな子がいましたね。学校に登校したら、英美里ちゃーん、チュウーってきたり、スカートをめくる子がいたので、その子を思い出しました。中学校は美血留みたいにする側じゃなくて、される側でした。
――みなさんの憂鬱エピソードを教えてください。
羽多野 つい最近なんですけど、弟がノロウィルスにやられまして、1週間くらいダウンしてたんですが、そしたらぼくのすぐ近くにいる役者仲間が、インフルエンザで倒れまして、いろんなウィルスに囲まれたなっていう。いつくんだろうと憂鬱な日々を過ごしています。この記事を見ている方は気をつけていただきたいなと思います。
三上 いろいろあるんでけれど、最近経験したことで言うとケータイで電話をしていて、調べ物をしたくて、あれ? ケータイどこ? あれ!? あー! 忘れた現場に!ってケータイで電話しながら話していたことです。あれこれケータイだ!って(笑)。ひとりで電話しながら歩いてたので、周りにツッコんでくれる人もいなくて、何やってんだろうと。女友だちもなんかあきれた感じで。ツッコミがほしかったです。
相沢 初詣にいったときに縁結びのお守りを買ったんですね。それをケータイのストラップにしてたんですけど、あるときケータイを持ち上げたらポロッと切れたんです。引っ張てもいないのに。まだ2ヶ月たってないのに、縁結びのお守りがポロッて。これは何なんだと思ってすごく残念でした。
大久保 昔やっていたミステリー系の映画を見ようと思って、友だちに「あの映画知ってる?」と話したら、「あー、知ってる。犯人があの人」と言われてしまって。まだ見てないことを言ってなかったのが悪いんですけど、もう借りてあとは見るだけだったので、ひとりで家でさびしい感じになってました。憂鬱です。
阿澄 年末年始は毎年実家の福岡に帰るんですけど、私なりに今年のお正月は充実して過ごせたなと思っていたんです。でも、振り返ってみれば地元の友だちにひとりも会ってないなという、寂しいことに気がついてしまいまして。わたしの世界って……と思いました。
加藤 たぶん、声優をやっているみなさんだったら、分かってもらえると思うんですけど、しゃべる尺が少ない中で、セリフを入れなきゃいけないというときに、もう何度もかんだり、言えなかったりして、やっとその関門を乗り越えて、あとこの2、3行を乗り越えるだけだと思った瞬間に、自分のお腹が鳴ってNGになってしまう。すごく、言えたのに! 言えたのにー! あぁー……としばらく落ち込みます。しょっちゅうです。
――ファンのみなさんに、ひと言づつメッセージをお願いいたします。
羽多野 タイトルは『わたしら憂鬱中学生』ですけど、一度ぼくらのボイスを聞いていただければ、憂鬱な気分は吹っ飛んでいくと思いますので、ぜひ楽しんで聞いたいただきたいなと思います。
三上 本当に個性豊かなキャラがいっぱい出てきて、ギャグテイストになっているので、悩みがある人が見ても、きっと楽しい時間を過ごせると思うので、ぜひ聞いていただいて、好きなキャラを見つけていただけたらいいなと思います。
相沢 脳ミソを緩くして聞いていただけるとうれしいなと思います。そして、口コミで広めていただけると、とっても私が喜びます(笑)。とまとちゃんっていう元気なキャラクターをやらせていただいて本当に楽しかったです。最終話まで楽しんで聞いてください。
大久保 収録すごく楽しかったです。ボケてはツッコミ、ボケてはツッコミみたな展開が、本当にこれは憂鬱なのだろうかと疑ってしまうほど、楽しい作品なので、みなさんには楽しみながら聞いてほしいなと思います。私のやっている宿という役は、フニャーしか言わないんですが、そのなかにいろいろ込めているので、何回も何回も聞いていると、おや? 日本語に聞こえるぞ? という瞬間がきっとあると思います。そこを見つけてください。
阿澄 『憂鬱中学生』というタイトルが付いてはいるんですけど、内容としては本当に楽しく聞いていただけるものになっていると思います。この子たちは、クラスの輪に入っていけないタイプの子たちなんだろうなという感じではあるんですけど、その子たちなりに、グループとか世界を見つけて、楽しくやっているさまというのが、すごく微笑ましいです。きっと自分の中学生時代もなんだかんだこういうとこもあったんだろうなと聞いていただける部分もあると思うので、もしかしたら中学生の方もいるかもしれませんけど、自分の若かりしころを思い出しつつ、聞いていただければなと思います。
加藤 本当に個性豊かなキャラクターたちばかりで、それぞれキャラがかぶることがないので、聞いていて楽しんでいただけると思います。なかなかこのキャラクターたちみたいな生徒は学生時代にいなかったと思いますが、ぜひ、みなさん、『わたしら憂鬱中学生』の世界に入った気分になって、羽多野さんの声を自分と置き換えて、聞いて楽しんでいただけたら、うれしいなと思っております。ぜひ最後まで聞いてください。
【あたしら憂鬱中学生】
メーカー:ビジュアルワークス
対応機種:iPhone3GS / iPhone4 / iPhone4S / iPodtouch第3世代以降の機種
価格:無料+従量課金(予定)
配信日:2012年3月リリース(予定)
カテゴリ:ブック(予定)
■ボイスドラマ内容
第一話:『憂奈木鞠和、みんなの×××』
第二話:『亡々宮美血留と吸血鬼の弱点』
第三話:『秦哩音とドキドキキノコ』
第四話:『宿とシャル・ウィ・ダンス』
第五話:『月吉とまとの好きなひと』
最終話:『秦軍辞と憂鬱な仲間たち』
備考:スタッフ
原作:日日日「あたしら憂鬱中学生」
http://id37.fm-p.jp/213/atashira/
音響制作:スタジオマウス
企画:株式会社ビジュアルワークス
イラスト・キャラクターデザイン:ヱシカ/ショーゴ
(C)Visualworks (C) Akira (C)wEshika
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