魚やガラクタ、はては人間まで、すべてを食らい尽くすバイオレンスアクション『Hungry Shark』

2012-01-28 12:15 投稿

●食欲旺盛なサメは何でも食べちゃう!?

プレイヤーは1匹のサメとなって、海中のさまざまな獲物を口にしつつ、海の中をスイスイ泳いで回ることになる。とくに定められた目的はないのだが、海底のあちらこちらに10個の”宝物”が落ちていて、それらをすべて見つけることが一応の目標となるだろう。

本作にはふたつの操作方法が用意されている。ひとつは、端末を傾けることでサメを動かす”TILT”。傾けた角度に応じた方向にサメが進むので、直感点な操作が可能だ。もうひとつは、画面にタッチして進む方向を指示する”TOUCH”。サメから遠い場所にタッチするほど速く進むようになる。

 
 ▲”TILT”操作の場合、傾きに関する感度を指定することもできる。

自然界のサメと同様、このゲームのサメもなかなかに悪食。海中の魚類はもちろん、海面の鳥やはては海底に落ちている”宝物”(ただし、どちらかと言うとガラクタに近いものもあるが)も、頭から接触することで飲み込んでしまう。

 
▲そして無論、あの超有名映画の如く、人間もその餌食に。遊泳中の男女やスキューバダイビング中の潜水士も、ことごとくガブリといかれてしまうのだ。

傍若無人な海の帝王の如きサメだが、かと言って決して無敵の存在というわけではない。ひとつは、海中にはサメにダメージを与える生物や障害物が存在していること。クラゲやハリセンボン、一部の深海魚などに接触すると、サメの体力(HEALTH)が減ってしまう。海中に点在する機雷も要注意だ。

もうひとつは、”飢え”そのもの。サメの体力は、つねに少しずつ減少し続けていて、何かエサとなるものを食べることでそれを回復しているのだ。何らかの形でサメの体力が0になるとゲームオーバー。それまでにどれだけのものを食べ、またいくつ”宝物”を見つけたかによってスコアが計算される。1プレイにそれほど時間をとらないので、暇を見つけてはハイスコア更新に挑戦してみていかがだろうか?

 
▲ゲームオーバーになると、釣り上げられたサメの口から飲み込んだ”宝物”がゴロンと吐き出される様は、ちょっとシュールだがなかなか笑える構図。

●気分は『ジョーズ・ザ・シャーク』!?

本作の画面を見たとき、レトロなゲームファンなら、イルカを主人公にした往年の名作『エコー・ザ・ドルフィン』を連想するだろう。もっとも、似ている部分が皆無とは言わないが、ゲーム性やテイストは、いい意味でまったく別物。エコーのように海中を”冒険”するのではなく、コチラのサメは、「我が眼前に敵なし!」とばかりにひたすら海中を我が物顔に突き進む、まさに覇王。だが、逆にそのバイオレンスさが本作の魅力でもあるのだ。

とくに、人間キャラが食い殺されるシーンは見ようによってはグロテスクな面もある。しかし、実際の自然界における弱肉強食の掟に照らし合わせて見れば、しごく納得のいく話。だいたい、サメが出没するとわかっている海域をのんきにビキニ姿で泳いでいるアホなギャルの方が悪いのだ……と、すっかりサメに肩入れしている自分に気づいて、微苦笑したり。”敵”と呼ぶべきハリセンボンや深海魚も、背後から気付かれずにガブりと行けば食べてしまえるフレキシブルさも素敵だ。そう、自然界は食うか食われるかのキビしい世界なのだから。

どんどん獲物を食べていくにつれ、レベルアップしてサメの身体が大きくなるのもいい演出だ。大きくなれば最大体力が増えるものの、反面動きが鈍くなり、小回りが利かなくなるというデメリットもある。このあたりのバランスが、なかなかに絶妙。

ふたつある操作については、雰囲気重視で気楽にプレイしたいなら”TILT”、より精確な操作でハイスコアを狙いたいなら”TOUCH”が向いているように思うが、こちらは慣れの問題かもしれない。連続で捕食するとコンボとして点数が加算されるなど、ゲームとしてのスパイスも利いている。ふと時間に空きができたとき、海の帝王気分を満喫して悦に入れる、絶好の気晴らしゲームと言えるだろう。

▲氷の海の領域にはペンギンも! もちろん、こやつらもガブリと丸かじりオーケー!

Hungry Shark

メーカー
Future Games of London
配信日
配信中
価格
無料
対応機種
Android 1.5 以上

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