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『ギアーズ オブ ウォー3』も再現可能! ふたつのゲームエンジンが描くスマホゲームの未来とは?

2011-12-31 16:00 投稿

●アンリアルエンジンとユニティーが描く未来

ここ最近、スマホゲーム業界でよく聞こえてくるふたつの言葉がある。Unreal Engine(アンリアルエンジン)とUnity(ユニティー)だ。どちらもゲームエンジンのブランドのひとつで、これらを使うとゲーム開発の作業効率を上げられるほか、家庭用ゲームからスマホへの移植も手軽になるなどのメリットがある。アンリアルエンジンで開発された作品の代表作は、iOSの『インフィニティ・ブレイド』だ。家庭用ゲームと比べても遜色ない圧倒的なグラフィックは、スマホがゲーム機としても完全に通用するレベルに達したことを証明した。ユニティーは、iPhoneとともに進化したゲームエンジン。今回インタビューさせていただいた大前広樹氏いわく、アップルのOpen GLを開発したエンジニアに「iOSに最適化する部分がこれ以上ない」と言わしめるほどの最適化具合だという。トリプルAタイトルを輩出するアンリアルエンジンと、App Storeの上位15%を占めると言われる汎用性の高いユニティー。今後のスマホゲームにとって切っても切れないふたつのエンジンが、どんな未来を作り上げていくのか!? アンリアルエンジンの開発元であるエピック・ゲームズとユニティーの開発元であるユニティーテクノロジーズに話を聞いた。

 ■アンリアルエンジン
エピック・ゲームズ・ジャパン
代表 河崎 高之氏
 ■ユニティー
ユニティーテクノロジーズ ジャパン
日本担当部長 大前 広樹氏

 

 

 

 

 

 

 ――アンリアルエンジンの強みとは?

河崎 クオリティーの高さですね。絵の綺麗さですとか、動きの滑らかさ、そういったところでは、ほかのエンジンよりも2歩3歩はリードしていると思います。あとは、アンリアルエンジン全体の話でもあるんですが、我々はゲームを作っているというところ。いままで、『ギアーズ』シリーズという大ヒット作を出しながら、次回作に向けて開発チームが欲しいと思った機能をアンリアルエンジン側でサポートしてきました。いまXbox 360でいちばん売れているタイトルを作っているチームが求めた機能が、アンリアルに入っているということが好循環を生んでいますので、スマートフォンをサポートするなら同じことを目指すべきだと。まずは、『インフィニティ・ブレード』というフラッグシップタイトルを提供させていただいて、その反応を見ながら、開発チームが欲しいという機能をアンリアルに吸収していく。これは我々にしかできないことです。

――ユニティーの強みとは?

大前 ユニティーはゲームエンジンとは違う商品で、もちろんエンジンの性能もすばらしいんですが、いちばん価値があるのはコミュニティーなんです。いま、世界で80万人くらいの会員がいて、いまも月5万人くらいのペースで増えていってます。単一のゲーム開発環境で80万人が使っているというのは、間違いなく世界最大で、そのこと自体に意味と価値があるんです。ユニティーは開発環境の中に、Asset StoreというApp Storeのようなものが搭載されいて、エディター(開発環境)の機能拡張を簡単に購入できるツールがあるんです。いまでは、1860個以上のモデルやアセットが登録されていて、売上も非常に伸びています。ユニティーは、あくまでも「誰でも使えるものを作る」というのが存在意義だと考え、使っている人、コミュニティーに参加している人が幸せになるということ、万人が使いやすい形を保つのが信条なんです。

――日本では何社ぐらいが採用しているんですか?

河崎 日本ではスクウェア・エニックスの『DEMONS’SCORE』であったり、DeNAでは『インフィニティ・ブレード』のモバゲー版が作られておりますが、未発表のものはまだまだあります。アンリアルエンジンの場合、評価というプログラムを用意しています。これは、無償でアンリアルエンジンを評価試用いただけるというもので、契約いただいた開発会社さんにアンリアルエンジンお渡しして、使っていただいています。こちらを日本でご利用いただいているのが、50社以上ございます。

大前 300社以上で利用いただいています。ゲーム系もノンゲーム系も、みなさんがよく知っている会社さんでも採用されていますし。個人で利用されている方も数多くいます。3月くらいから使い始めた人が増えてきたんですよね。僕も、そのタイミングから指導に当たったり、セミナーを開いたり、いろいろさせてもらうようになりました。最初のプロジェクトは、短いものでも3 ~ 4ヵ月くらいはかかるので、9月以降くらいから、国内でユニティーで作られたゲームが出始めてますね。

――スマホゲームの未来はこれからどうなると思いますか?

河崎 今後、1年~ 2年のあいだに、おそらくiOSやAndroidのデバイスというのが、現状のいわいるゲームコンソールとパフォーマンス的に遜色のないレベルまで上がってくるだろうと思います。そうなると、もうハードウェアの垣根、コンソールじゃないとこのゲームができないという縛りがなくなってきますので。今後はスマートフォンの比重がもっと大きくなるということもあり、アンリアルでもiOSとAndroidをサポートしました。本社の技術チームといいますか、社長ももともとプログラマーなので、技術志向の強い会社なんですけど、弊社全体のポリシーとして、アンリアルエブリウェアを掲げており、動くものにはすべてアンリアルをサポートしていきたいという想いがあります。いまのiOSとAndroidに関しては、十分にアンリアルの強みを引き出せる水準をクリアーしているので、サポートできるものはすべてサポートしていこうと。純粋に技術面だけで考えるなら、いまのiPhone 4S上で『ギアーズ オブ ウォー3』を動かすことも、ほぼ可能なレベルまで来ています。メモリの制約とかがありますので、多少キャラの数を減らしたり、マップを小さくしたりはあるんですが、ほぼそのままで動くぐらいのレベルでのマルチプラットフォームサポートは可能です。

大前 ユーザーさんは、コンテンツに慣れるともっとリッチなものを欲するので、そういったゲームは増えていくでしょうね。ユニティーも、リッチなゲームがバリバリ作れる環境なのですが、スマホはコンソールゲームのようにリッチさが市場を席巻するのではなく、もっと広くておもしろい世界になるんじゃないかな。新しい市場の未来は、新しい作り手や作りかた、売りかたと何より新しいユーザーが作っていくものというのが僕の考えです。コンソールゲームを作るのには、切り詰めても1本10億円で1年半くらいかかり、しかも売れる機会も限られている。その前提で作れるモノには限界があると思うし、ハードが変わればいいという問題じゃない。それに対して『SHADOWGUN』(※)というTPSは、開発人数は10人ほどで、8ヵ月でマスターアップという規模と速度で作られたゲームなんです。それであのクオリティーを出せてしまうし、マルチプラットフォームで展開できる。そのくらい機動的にゲームが作れて、いろいろなお客さんに届けられるなら、もっと多くのチャレンジができる。スマホゲームの未来は、そういうチャレンジをする人が作る思いもつかないようなおもしろい世界になると思うし、ユニティーは新しい作りかたや売りかたを提供するので、ぜひ活用して欲しいですね。

アンリアルエンジンの実力を知るならこのゲーム

 カバーアクションを駆使して敵勢ロボットを撃破するシューティングゲーム。美麗なグラフィックで展開する銃撃戦は、敵をタッチするだけで攻撃できるお手軽さ。ちょっとした空き時間にハイクオリティーゲームをぜひ。
【EPOCH.】
対応OS:iOS
メーカー:Uppercut Games
価格:500円[税込]

 敵と1対1で戦うアクションゲーム。ムービーシーンから実際のバトルへとシームレスに移る。攻撃にあわせたスワイプで弾いたりしつつ、敵が体勢を崩したときが攻撃のチャンス。『2』では新武器や巨大モンスターなど、新要素が満載。
【インフィニティ・ブレード2】
対応OS:iOS
メーカー:Chair Entertainment Group
価格:600円[税込]

発射台から岩を打ち出し、敵を倒すシューティングゲーム。『Angry Birds』の3D版のような印象。敵の位置に応じて、発射台の角度や位置、岩を発射する強さを調整しよう。敵といっしょにタマゴを壊さないように注意。
【Bizango Blast】
対応OS:iOS
メーカー:Olivier Archer
価格:85円[税込]

柵の中にいる羊を狙うオオカミたちを撃退するアクションゲーム。オオカミが近づいてきたら、フリック操作で吹っ飛ばそう。ステージクリアーで集めた資金で爆弾などを購入すれば、一気に退治することができる。
【Save Our Sheep HD】
対応OS:iOS
メーカー:ShaoHua Bi
価格:250円[税込]

ユニティーの実力を知るならこのゲーム

銀河系最凶の賞金稼ぎが狂気の天才科学者に挑むTPS。最新鋭の兵器を駆使して、サイボーグ、バトルドロイド、ヒューノイドといった敵を殲滅しよう。難度は3段階あるので、この手のジャンルが苦手な人でも安心。
【SHADOWGUN】
対応OS:iOS、Android
メーカー:MADFINGER Games
価格:iOS版450円[税込] Android版399円[税込]


ドSのお姫様が下僕の兵士を蹴り飛ばす痛快アクションパズル。すべてのキャラクターを蹴っ飛ばす前に、モンスターを倒せばステージクリアー。キャラクターが飛んでいる最中に画面をタップすると必殺技が発動する。
【ケリ姫クエスト】
対応OS:iOS、Android
メーカー:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
価格:無料(アプリ内課金)


ゼリーを配置して悪いゼリーを撃退するタワーディフェンスゲーム。配置するゼリーの色によって、攻撃できる敵が異なるのが特徴だ。序盤から難易度が高く、かなりの歯応え。タワーディフェンス好きはお試しあれ。
【Jelly Defense】
対応OS:iOS、Android
メーカー:nfinite Dreams Inc.
価格:iOS版250円[税込]  Android版229円[税込]


障害物を乗り越えながらバイクスタントをキメるアクションゲーム。タッチと加速度センサーを組み合わせた独特な操作は慣れが必要だが、障害物を一気に飛び越え、華麗に一回転をキメたときの爽快感がクセになる。
【Trial Xtreme 2】
対応OS:iOS、Android
メーカー:Deemedya m.s. ltd.
価格:iOS版170円[税込] Android版153円[税込]


 

(C)2011 Uppercut Games Pty Ltd (C) 2010-2011 Chair Entertainment Group, LLC (C)2011 Olivier Archer (C)2011, 7 Elements Studio
(C)2011 MADFINGER Games, a.s. (C)2011 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C) Infinite Dreams 2011 (C)Deemedya 2011

※発売中の書籍『ファミ通App iPhone&Android NO.001』に掲載されたインタビューから抜粋しています。

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