ボタン操作とタッチ操作が融合したKDDIの新感覚スマートフォン【CEATEC JAPAN 2011】

2011-10-04 21:08 投稿




●タッチパネルでクリックするスマホってどういうこと?

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 最先端IT・エレクトロニクス総合機器展“CEATEC JAPAN 2011”が10月4日〜8日までの5日間、千葉県にある幕張メッセで開催されている。KDDIブースでは“新感覚スマートフォン”と“新聴覚スマートフォン”の、ふたつのテクノロジーが搭載されたスマートフォンを体験できた。

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 “新聴覚スマートフォン”は、耳に端末を触れさせるだけで、振動によって音声を伝えるというもの。スピーカーから出る音声が周囲の雑音にかき消されていた場面も、音声が振動となって人体を通して鼓膜に伝わり、直接端末から鼓膜に音声伝達が可能になる。その精度は、耳栓をしている状態でも音声が認識できるほどだ。



 “新感覚スマートフォン”は、スマートフォンの特徴であるタッチパネルディスプレイでの操作に振動が加わり、疑似的にフィーチャーフォンのクリック操作のような感触を再現したもの。端末に“押圧センサー”と、“リアル振動機能”が搭載されており、端末が押圧を感知して振動させる仕組みだ。実際に体験した感想として、いままでのタッチ操作での操作よりも、カチッと押した感覚で認識できるため、意図しない操作ミスを起こしにくいように思えた。

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▲文字入力も、キーによって振動の種類が微妙に違い、慣れればフォーチャーフォンのように画面を見ずに指先の感覚だけで文字入力ができそう?

▲ブラウザ操作中にリンク部分を選択すると端末が振動。指を深く押すとカチっと振動してクリックした感覚で操作できる。意図しないリンクを選択してしまうことがなくなりそうだ。

▲ゲーム画面下のふたつの的に注目。押圧の種類を認識するため、ボタンを弱く押せばキャラクター手前の的、強く押せば奥の的を攻撃するといったこともできる。

●新感覚スマートフォンで見られるゲームの可能性

 従来のスマートフォン対応ゲームは画面全体が操作部分となるためゲームデザインの自由度が高いが、タッチ操作が中心になるため、ボタンの場所などはある程度目で確認しながら操作する必要があった。対して、キーパットが付属されているゲームでは、ボタンを指先の感覚で認識できるため、ある程度激しい操作も問題ないが、固定のボタンによってゲームデザインの制約が出てしまう。



 今回出展されていたクリック感覚が付加された端末は、ゲームクリエイターにとって、タッチ操作に特化か、操作感に特化かで悩む懸念点を解消し、制約のない自由なゲームデザインを可能にしてくれるかもしれない。




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