挑戦は新たなステージへ!『サモンズボード』2周年記念荻原プロデューサーインタビュー
2016-02-16 09:00 投稿
荻原プロデューサーの夢、実現へ
将棋やチェスをモチーフにした戦略性の高いゲーム性と、かわいらしさ抜群の2Dキャラクターが、多くのユーザーに支持される『サモンズボード』。2016年2月9日に届けられた“『サモンズボード』2周年記念公式生放送”では、新要素がつぎつぎと発表された。
『サモンズボード』2周年記念公式生放送
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今回の記事では、留まるところを知らない『サモンズボード』の進化を余すことなく語ってくれた、荻原プロデューサーへのインタビューの模様をお届けしよう。
本インタビューにおけるキーワード
ベテランも新規ユーザーも納得の新要素
――2周年という節目を迎えた『サモンズボード』ですが、2016年に導入される要素と、そのポイントについてお聞かせください。
荻原 まずは先日実装された“プレミアムガチャ”です。これはランク100に達したユーザーさんを対象に、これまで入手したことがないレアリティ★6のモンスターの中から、ランダムで1体が手に入るという、文字どおりの特別仕様のガチャですね。
――ダブりがないのは嬉しいですね。
荻原 従来のレアガチャのように光結晶が必要になるのではなく、条件を満たしていれば誰でも挑戦できます。高いランクに到達し、自分なりのスタイルを完成させつつあるユーザーさんにとっても、新たな編成、新たな戦略にチャレンジする機会なので、ぜひ利用してください。
――そして“プレミアムガチャ”に続いて実装される予定なのが……。
荻原 “交換所(仮)”と呼ばれるシステムで、活躍の機会が少なくなったモンスターを専用の“サモンクリスタル(仮)”に交換し、それをもとにソウルスロット解放用のモンスターを手に入れたり、さまざまなアイテムやモンスターと交換するシステムです。
――ソウルスロットが拡張できると、モンスターの強化がさらに楽しめそうですね。
荻原 戦力的には少し物足りなくても、お気に入りのモンスターを使いたいという気持ちと、編成に組み込まれる機会の失われたモンスターを有効利用しようという、ふたつの目的に合致したシステムです。ほかにも、現状ではチャレンジする機会が限られているイベント系のダンジョンについて、コインを使っていつでも挑戦できるような要素も検討しているところです。
――プレイスタイルにも幅が生まれそうですね。これはいつごろ実装されるのでしょう?
荻原 2016年の春を予定しています。
――そのあとに控えているのが“覚醒(仮)”とのことですが、どういったものですか?
荻原 “覚醒(仮)”はその名のとおり、モンスターが秘められた力に目覚めることで、大幅なパワーアップを遂げる進化の仕組みです。将棋での“成り”の状態ですね。バトル中に条件を満たすと覚醒し、見た目も大きく変わって、モンスターの個性に合わせてさまざまなパワーアップをします。サービス開始時から多くのユーザーさんが望んでいたシステムを、ようやく形にできそうです。
――これは従来の進化とどう違うのでしょう。
荻原 覚醒はレアリティ★7への“進化解放”とは異なり、バトル中に条件を満たすことで発動できるようになるものです。レベルが1に戻って新たに育成しなおすわけではなく、バトル中限定の純粋なパワーアップですね。覚醒の条件はモンスターによって“○コンボ以上”などそれぞれ決まっているので、使える場面は限定されますが、パラメータアップや専用スキルの使用など、圧倒的な力になるでしょう。
――覚醒はどのモンスターでもできるのでしょうか。
荻原 いずれは対象のモンスターを増やしていきたいと思っていますが、まずは第1弾として各属性で1~2体、合計で5~10体ほどを予定しています。
――そのラインナップが気になります!
荻原 まずはシリーズの歴史において、初の【神】級モンスターとして君臨した“バロール”、実装から1年以上経て、なお高い人気を誇る“ウルス・ラグナ”などを検討中です。ほかにもイベントダンジョンのボスとして登場するモンスターを、覚醒の対象にする予定です。こちらはせっかくの新システムである以上、新規に始めるユーザーさんでも楽しめる形にしたいということで、比較的容易に手に入れられる難易度のものを想定しています。
――高ランクのユーザー限定ではなく、幅広いユーザーが楽しむことができそうですね。
荻原 覚醒は、これまで『サモンズボード』をやり込んできたユーザーさんと、気軽にトライしてみようというライトなユーザーさんが、ともに楽しめるシステムとして取り入れました。また、新たなモンスターがつぎつぎに登場する中で、根強い人気がありながらも活躍の機会が薄れてしまったモンスターに、再びスポットを当てるという目的もあります。
――覚醒を視野に入れることで、中堅どころのモンスターも活躍が期待できそうですね。
荻原 これまでも、単純なステータスやレア度が強さに結びついていたわけではありません。ですが覚醒の有無によって、編成における優先度は一変しますし、戦術の深みも一層増すでしょう。さらなる戦略性を追求できる可能性を秘めていると思いますね。
――実装される日が楽しみです! こちらはいつごろになりますか?
荻原 2016年初夏を目標に調整中です。愛着のあるモンスターは手放さず、ぜひ大切に育てておいてください。
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ついに訪れる“協力プレイ”の日
――“協力プレイ”は、リリース当初から多くのユーザーが待ち望んだ要素ですね。
荻原 はい。プレイヤー同士が力を合わせて敵モンスターに挑むプレイスタイルについては、何度もご要望をいただいてきました。1年目の各種システムの実装、2年目のコンテンツの充実を経て、ようやくこの目標に向き合える日がやってきました。
――ですが協力プレイを難しくさせている、『サモンズボード』特有の課題があるようですね。
荻原 『サモンズボード』は1手1手が戦況を左右する“詰将棋”的な要素が強いゲームですから、自然と“考えて”、“筋道立てて”プレイするというスタイルになりがちです。このとき、自分とは異なる手順や方法で攻めようとするほかのプレイヤーと、どう協力していくのか。この点がいちばんの課題でした。
――先ほど開発中のバージョンを試遊させていただきましたが、1手1手の重要性がさらに増している印象です!
荻原 現在はルール作りの段階で、まだ本当に手探り状態です。単純に“協力”と言っても、1ターンで4人がそれぞれ1手ずつ動けるのか、それとも1ターンにひとりずつ操作するのか、また動かせるモンスターは自分のモンスターだけか、全員のモンスターどれでもなのか、そうしたひとつひとつのルール次第で、面白さはまったく変わってくるでしょうから。
――プレイヤー同士のコミュニケーションが重要になりそうですね。
荻原 本来が作戦や手順がモノを言うゲーム性であることに加え、ほかのプレイヤーの戦略も視野に入れた戦いかたになるので、導入を検討しているエモーションチャットをはじめ、仲間との何かしらの意思疎通は必要になるでしょう。画面の向こうにいる顔の見えないユーザーさんと、力を合わせて戦う面白さが最大限に引き出せるシステムを実現したいと思っています。
――では、実装の予定時期は。
荻原 さまざまな調整を試みつつ、2016年秋の実装に向けて開発を進めています。
――“協力プレイ”以外に、ユーザー間での交流の可能性はありますか?
荻原 現在“ランキングバトル”、通称“ランバト”で、ユーザーさん同士で強さを競い合うシステムがありますが、これはサービス初期に実装されたもので、新たな形を模索する時期に差し掛かりました。そこで、“ランバト”にも新しい遊びかたを追加したいと考えています。
――それは楽しみです!
荻原 『サモンズボード』における、ユーザーさん同士の存在を意識させるシステムは“ランバト”以外にもあります。ギルドを結成し、メンバーのモンスターを編成に組み込んでモンスターを討伐するというのは、ユーザーさんの交流を促す遊びかたですよね。ですが厳密な意味でのリアルタイムでの協力というのは、これまでありませんでした。ですから“協力プレイ”の実装によって、「いっしょにサモンズやろうぜ!」と言い合える、臨場感あるコミュニティの輪が広がれば、と楽しみにしています。
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新モンスター実装は間もなく!
――飛躍の年となる予感でいっぱいの2016年ですが、2月24日には新モンスターが登場するようですね。
荻原 はい。人気の“天冥のバビロニア”シリーズの進化解放が実装されます。
――ついに“天冥のバビロニア”シリーズでも進化解放が解禁されるんですね!
荻原 “天冥のバビロニア”シリーズは、攻撃・バランス・HPタイプといった“1stタイプ”のリーダースキルを持ったモンスターの代表格として支持されてきました。今回の進化解放によって、さらなる活躍が見込めるのではないでしょうか。
――“シャマシュ”以外の同シリーズの進化解放もお考えですか?
荻原 はい。シリーズ丸ごとの進化解放を予定しています。“天冥のバビロニア”シリーズはいずれも編成に組み込みやすいモンスターとして期待も高いと思いますので、今後の発表をぜひ楽しみにしていてください。
“静”の魅力と“動”の個性
――さまざまなゲームアプリがリリースされる中、ますますユーザー数を伸ばす『サモンズボード』の魅力は、どこにあるのでしょう。
荻原 『サモンズボード』が登場した当初は、本作のような盤面上の戦略ゲームというのはあまり見かけませんでした。ですのでシミュレーションゲームなどに親しんできた、いわゆる“ゲーム好き”な方々が、スマートフォンというフィールドで、同様の楽しみを求めてくださったのかもしれません。そうしたコアなやり込みを身上とするユーザーさんは今なお多く、最近は新実装のモンスターやダンジョンの攻略法が、日々すごい速さで編み出されているので、我々としてもやりがいがありますね。
――ですがモンスターやUIのかわいらしい見た目は、間口の広さを感じさせます。
荻原 一昨年の“ガンホーフェスティバル”では、試遊台を用意してプレイしていただく機会を設けたのですが、こちらの予想に反して、小さいお子さんがあっという間にシステムを理解してボスを倒した、という様子もたびたび目にしました。
――直感的に遊べるわかりやすさがあるということですね。
荻原 難しく考えなくても楽しめる“動”の爽快感、じっくり考えて最良の一手で攻める“静”の戦略性、このふたつがいいバランスで保たれているのではないでしょうか。
――ちびキャラ“バトルアイコン”の攻撃や各種モーションも、こだわりを感じさせます。
荻原 実際に盤面上を動かすちびキャラ“バトルアイコン”は、通常時でも息遣いを表現するようにふわふわ、あるいはぴょんぴょんと動いているのですが、攻撃時やスキル使用時にはそれぞれ専用のモーションで、かなり派手なアクションを披露してくれます。これはプログラマーやデザイナーのこだわりと技術力を、惜しげなく投入した部分ですね。
――新モンスターが導入されるたび、何よりモーションが見たい! というユーザーまでいるとか……。
荻原 じつはモンスターのちびキャラ”バトルアイコン”とモーションについては、『サモンズボード』リリース開始時から、一貫して高い評価を得ている部分です。新システムや仕様の変更というのは、賛否織り交ぜてさまざまな声をいただくものですが、このふたつについてはお叱りを受けたことがなく、我々の想いが届いているのだと、本当に嬉しく思います。
――単なるゲーム性とは異なる側面からも、愛されるコンテンツとして成熟しつつあると言えそうですね。
荻原 2015年5月のテレビCM第1弾は、ゲーム感を全面に出した玄人好みのものでしたが、2015年11月の第2弾“考える男”篇では、俳優のムロツヨシさんを起用し、コメディタッチでカジュアルな印象を打ち出しました。それぞれにアピールする層を変えたCMの効果もあって、ユーザー数は第2弾CMの前後で一気に増えて、現在では450万人を超え、さらに増え続けています。
サモンズボードTV-CM「考える男」篇
――ゲーム性に寄ったイメージだけでなく、ライトに楽しめる気軽さが全面に打ち出されました。
荻原 気楽に直感的に遊べるかわいいゲームという面と、突き詰めれば本当に深い戦略性を秘めているという、ふたつの側面。そのどちらも『サモンズボード』の魅力だと考えています。今後も幅広い層の方に、さまざまな遊びかたで楽しんでいただきたいですね。
――この2年間で多くのイベントが実施されましたが、とりわけ好評だったのは何ですか?
荻原 イベントダンジョンとしては、2014年の夏、当時の最高難易度として導入した【神】級ダンジョンが、大きな反響がありました。戦術の応酬として手応えのある、難度の高いものが求められているのだと、こちらも実感しましたね。このイベントを期に、編成やスキルの“解法”を編み出そうという動きがユーザーさんの間に浸透し、より高度な戦略性が語られるようになったと思います。
――ユーザー側も本気で“攻略”に乗り出してきたということでしょうか。
荻原 コアなユーザーさんによる分析には、開発側の想定していなかった着眼点も多く、しばしば驚かされます。だからこそ、より洗練されたイベントにしていこうと、我々も意識しますね。
――アニメなどとのコラボレーション企画も多く登場していますね。
荻原 コラボ第1弾の『ケロロ』が、ユーザーさんの意表を突いたものだったようで驚かれたのですが、どのコラボも大変好評です。『エヴァンゲリオン』のコラボは、ガンホーのほかのアプリゲームで『パズル&ドラゴンズ』、『ディバインゲート』、『ケリ姫スイーツ』とも連動した大型企画だったこともあって、それぞれのゲームの枠を超えた話題にもなりました。
――コラボレーションを通じて、新たなユーザーを迎えるきっかけにもなりますね。
荻原 2016年もコラボには変わらず力を入れていきたいと思っています。『Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』とのコラボは早春、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』コラボも近いうちに開催されますので、ぜひご期待ください。
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さらなる飛躍へ向けて
――ユーザーの中に浸透していく『サモンズボード』の世界ですが、今後の展望をお聞かせください。
荻原 まずは初のイラスト集となる『サモンズボード イラストレーションズ』が3月末に発売されます。現時点で掲載できる全モンスターを網羅したすごいボリュームになっていますので、ゲームのユーザーさんならずとも、ぜひ手にとっていただきたいですね。
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――さらなるモンスターの強化として、レアリティ★8の導入はありますか?
荻原 ★8の導入を望む声はたびたびいただいていますが、今回発表した“覚醒”と連動して実装できるか探っています。
――★8のモンスターが覚醒できるということですか?
荻原 これまでのような単純なパラメータ強化という意味でのレアリティアップではなく、覚醒ができる状態にあるモンスターを、★8で表すという形になるかもしれません。つまり覚醒専用のモンスターとしての枠組みということですね。これはまだまだ検討の段階ですが、ユーザーさんからの声を何らかの形で反映していきたい、というのは、開発スタッフ全員がつねに考えていることですから。
――我々ユーザーの想いが、開発スタッフを動かす力になるということですね。
荻原 『サモンズボード』はこれまでも、イベントをはじめとしてユーザーさんとじかに触れ合う機会を何より大切にしてきました。2016年ももちろん、そうした機会を設けようと考えています。
――では最後に、絶賛プレイ中のユーザー、そしてこれから始めてみようと考える方に向けて、メッセージをお願いします。
荻原 皆様のおかげで2周年を迎えられました。本当にありがとうございます。3年目は“進化”をコンセプトに今までにない遊びの拡充を目指して開発していきます。皆様に楽しい体験をしていただけるよう頑張っていきますので、これからも『サモンズボード』をよろしくお願いいたします。
サモンズボード
- ジャンル
- 次世代ボードゲーム
- メーカー
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アイテム課金あり)
- 対応機種
- Android OS 4.0~6.0以上 / iOS 6.0以上
- コピーライト
- (C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
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