『SDガンダム ジージェネレーションフロンティア』インタビュー!新たなプロデューサーとともにゲームも新生
2015-12-19 00:00 投稿
『SDガンダム ジージェネレーションフロンティア』インタビュー
2013年4月にサービスがスタートした人気アプリ『SDガンダム ジージェネレーションフロンティア』(以下、『ジージェネフロンティア』)。今回は、新たに本作のプロデューサーとなった大塚仁三氏にインタビューを敢行。本作に対する思い、そしてゲームのこれからについて熱く語ってもらったぞ。
大塚プロデューサーに迫る
――大塚プロデューサーのプロフィールやいままでの経歴を教えてください。
大塚 これまでは、『ガンダムエリアウォーズ』や『SDガンダム ストライカーズ』といった『ガンダム』コンテンツの担当していました。この度『ジージェネフロンティア』のメイン担当として、10月から就任いたしました。
――そこで、前任の川嶋プロデューサーからバトンタッチをしたと。
大塚 表には出ていなかったんですが、『ジージェネフロンティア』の運営には携わっていたんです。
――そうなんですね。『ガンダム』系のゲームとの関わりは長いのでしょうか?
大塚 仕事として『ガンダム』系のゲームに関わり始めたのは最近ですが、個人的に『ガンダム』作品が昔から大好だったんです。リアルタイムに観ていたのは『新機動戦記ガンダムW』で、そこから『ガンダム』作品に興味を持ち始め、ほかの作品を観たり、ゲームもするようになりました。
――『ガンダム』は昔からお好きだったと。
大塚 『ジージェネフロンティア』も、仕事で関わる前からプレイヤーとして遊んでいましたよ。
――それがまさか運営側にまわるとは、と(笑)。
大塚 そうですね。(笑)
『ジージェネフロンティア』の魅力とは?
――『ジージェネフロンティア』の魅力はどこだと感じておられますか?
大塚 いままでのスマホの『ガンダム』ゲーム史上で、おそらく最も多くの機体バリエーションが存在し、キャラクターも多いというのがいちばんの魅力ですね。
――機体数は現時点で3000種類を超えているんですよね?
大塚 そうです。
――3000種というのは、たとえばガンダムの武装違いでも別カウントした数なのでしょうか?
大塚 武装やレアリティ違いも含みまして、機体の総数をカウントすると3000種を超えるということです。
――いずれにしても、機体だけで3000種を超えるというのは、ジャンル問わず『ガンダム』ゲームの中で最大級ですね。
大塚 その圧倒的なボリュームのモビルスーツを自分の好きなように編成して、戦いにくり出せるというのが本作の醍醐味です。
――もともと『ジージェネ』シリーズは、家庭用ゲーム機でリリースされていた作品で、そこからスマホゲームになっているというのが他の『ガンダム』アプリゲームとの違いですよね。
大塚 そうですね。歴史もあって人気もあるシリーズ作品をいかにスマホで楽しませるのか、が大事だと思っています。『ジージェネ』シリーズのいいところは受け継ぎつつも、スマホのデバイス、ユーザーインターフェイスに合わせて、フリックやなぞる操作など、操作を最適化しています。また、『ジージェネ』はターン性のシミュレーションゲームですが、本作はRTS(リアルタイムストラテジー)寄りになっていて、スマホゲーム独自の進化を遂げています。
大塚プロデューサーのプレイスタイル
――大塚プロデューサーご自身で遊ばれる際には、どういったプレイスタイルなんでしょう?
大塚 基本的には”いかに効率よくクエストをクリアするための編成を組み上げるか”というところに楽しみを持ってプレイしています。
――いわゆる原作を重視するロマン派ではなく、効率を重視するプレイスタイルですね。
大塚 機体の相性や組み合わせを追求しています。プラスアルファとして個人的にはキュベレイやストライクフリーダム、νガンダムが大好きなので、それらの機体が出た時に集めたいというのもあります!
――オールレンジ攻撃が好きなんですね(笑)。
大塚 そうなんです。オールレンジ攻撃が大好きです(笑)。ファンネルやドラグーンが飛び交うのがたまらないですね。後は”グフ”などの男臭い機体も好きです。自分の好きな機体を集めつつ、それをいかに活躍させていくかというところを楽しんでいます。
1ユーザーとして改善していきたいポイント
――実際プレイしてきた中で、「この辺は直していきたい」と思っている部分などはあるのでしょうか?
大塚 続々と直しているところではあるのですが、レスポンスが悪い場所ですとか、ここにこういうボタンがあれば押しやすい、というところを少しづつ改善している状況です。あくまで運営側としてというよりも自分がプレイヤーとして立った時に使いづらい部分を、少しずつ改善しています。
――ユーザーインターフェイスを含め、よりよいゲームにすることをプレイヤー目線でもやっていくと。具体的にここを直した、というところを教えていただけますか。
大塚 いままでページが切り替わるのがものすごく遅かったんです。編成を押すときでもゆっくり立ち上がる感じだったんですが、これだとテンポ感がイマイチでしたので、よりクエストの周回がしやすくなるように改善しました。
――テンポよく遊べるというところを重視して、そこを最優先で直していっていると。
大塚 他には、本来受け取りボックスからアイテムを受け取ったりするのですが、その受け取ったものをすぐ使いたいという欲求があるので、プレゼントボックスのショートカットの中に、編成ボタンや機体のリストなどのボタンを置いて、なるべくホーム画面を経由しなくても、開発や強化を行えるように改善しました。
『ジージェネフロンティア』のユーザーについて
――最近の『ジージェネフロンティア』のユーザーはどんな方が多いですか?
大塚 かっこいい機体が欲しいというお客様は昔からおられますが、新しいお客様も同じです。そこは今も昔も変わりません。いかに自分の好きなユニットを活躍させるかというところを、楽しんでいらっしゃるお客様が多いかなと思います。
――ただ、好きな機体がいても、その機体のレアリティが低くて弱かったりする場合、実際には使いにくいこともありますよね。
大塚 イベントでレアリティの低いユニットを手に入れたとします。それを複数体組み合わせることによって違う機体を開発し、それら機体をさらに組み合わせることで最終的に強い機体が手に入る、ということを初心者の方でも達成できるように準備を進めています。こちらは随時更新しています。
――開発と設計は『ジージェネレーション』シリーズでおなじみのシステムですね。
大塚 元々おなじみの機能だったので、そのよさを継承しています。
過去の『ジージェネフロンティア』を振り返って
――いままで本作をプレイしてきた中で、大塚プロデューサーが改善したいと感じた部分はありますか?
大塚 ひとつは遊び方が一辺倒だというところですね。たとえば「好きなユニットをもう少し活躍させたいけれども、元の能力が違うから使えない」、といった不満を解消すべく、自分の好きなユニットを、とことんまで育てられるような要素を入れられないか計画しています。何かしら新しい遊びを提供できればと考えております。
――それなるほど。ほかには何かありますか?
大塚 あとは、サービス開始から2年以上経過していることもあって、ユーザーインターフェイスも引き続き改良していきたいです。運用の方に力をかけてしまったがゆえに、なかなか改善できていなかったので、一歩ずつ改善していきたいです。
復帰するユーザーや新規ユーザーに向けて
――さきほど運用期間が長いというお話があったのですが、途中でやめてしまった人や、これから始めようという人は、ゲームのサービス期間が長ければ長いほど入りにくいと思う人もいるかと思います。そのような方たちへのフォローは、なにか考えられておられますか?
大塚 やめられている方には、昔獲得できなかった期間限定ユニットを復活させ、かつ難易度を下げて獲得しやすい土壌を作っています。その土壌プラス、昔強かった機体をさらに強くできる手段、というのも提示しつつ運用しているので、いま戻ってきていただければ、あの時強かった機体をさらに強くするなど、楽しんでいただけるかと。そして初心者の方に対しては、ある程度ゲームを進めるまでに、なるべく時間がかからないようなゲーム設計にしております。
――どのゲームも長い期間運営していると必ずインフレ傾向にはあるんですが、いま復帰しても、いまから始めても楽しめると。
大塚 もちろん緩やかなインフレというものは避けられないので、やり込んでいるお客様向けのクエストを用意しています。またそうではないお客様でもクリアできるクエストももちろん用意してあります。ただ最終的に手に入れられる報酬の獲得スピードが違うだけで、どのレベルのお客様も最終的に獲得できる報酬は同じになります。
ヘビーユーザーのためのFR級クエスト
――ヘビーユーザーに対しては、超FR(フロンティアレア)級クエストというのが実施されましたが。
大塚 そうですね。超FR級のクエストの報酬はガシャチケットだったり、汎用的なものが多く、あくまでも自分の集めた戦力がどこまで通用するか、というのを追及していただくためのクエストになっています。
――とことんまでやりこんだ人が、「自分の最強部隊でどこまでいけるのか?」という、腕試し的な意味合いがあるんですね。
大塚 そうです。クエストランキングも併設されていますので、自分の育て上げた部隊が「このクエストをクリアできてすごい!」、と思えるような場にしています。今後は称号システムなどの、戦力の部分に紐づかないようなところで何かできないかな、という構想のもと、準備を進めています。
――プレイヤーネームに”赤い彗星”のような称号が付けられるようになるわけですね。超FR級のクエストを実施にプレイしたユーザーからは、どのような意見が寄せられていますか?
大塚 「かなり難しい」、「やりごたえがある」といったような意見を寄せられています。いままでのクエストはすぐにクリアできるようなものが多かったのですが、超FR級のクエストは「どうすればクリアできるのか?」と考えていただけるようなものにしています。周回するだけでなくおもしろいという意見を多数いただいています。
――今後も新しい要素を入れていくような施策はありますか?
大塚 いま、『ジージェネフロンティア』には相性という要素がありますが、このポイントに拡充性があることを見据え、深堀させたうえで、わかりやすくすることをベースに考えていきたいと思っています。あとはもう少し自分が育てたユニットを活躍させる場を提供したいと考えています。
――なにかしら育てたユニットを使って楽しめるような新しいコンテンツが、今後とも構想としてはあると。
大塚 楽しみにしていただければと思います!
クライマックスシリーズについて
――それから12月からクライマックスシリーズが始まるとのですが、内容を簡単にご説明いただけますか?
大塚 いままでのクエストですと、基本のイベントに対してFRユニットを開発するイベントを併催しているのですが、それとは別に新年限定のFRユニットを作ることができるイベントを開催します。それが2015年12月中旬から1月の年始までのイベント構成になっています。遊び方も多様化していて、かつ面白みもあるようなコンテンツが提供できたらと思っています。
――そのタイミングでゲームを始めようという人たちも何かしらプレイしやすくなるような施策はあるのですか?
大塚 現在、イベントクエストの難易度を全体的に下方修正する見直しを行っています。また、『SDガンダム ストライカーズ』との連動キャンペーン予定しておりまして、そのタイミングである程度の戦力を持てるようにする予定です。
大型アップデートで生まれ変わる『ジージェネフロンティア』
――『ジージェネフロンティア』の今後の動きに関してお話していただけますか?
大塚 『ジージェネフロンティア』も運営が3年目に入りますので、大きいアップデートを計画しております。東京ゲームショウ2015で発表させていただいた内容をさらに集約させ、年明けくらいに発表できればと考えています。
――かなり大規模なアップデートになるのでしょうか。
大塚 おそらく、いまだかつてないほど大きなアップデートになる予定です。新しい『ジージェネフロンティア』を見せられるのではないかと思います。
――それに伴い、いろいろと展開を行っていくということですね。
大塚 乞うご期待といったところです。
――新機体は今後も続々追加されていくんですよね?
大塚 追加できる限り追加していきたいです。”『ガンダム』ゲーム史上かつてないほどの機体数を誇ったコンテンツ”にしていきたいですね。
――また、来年は『ガンダム』ゲームが30周年の年ですが、それに関連してのイベントなどは開催されますか?
大塚 それに関しては、いままさに計画中といったところです。
――先日発表された家庭用の新作『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』とのコラボなどは予定されていますか?
大塚 これまで『ジージェネフロンティア』と同時期にリリースされた『ジージェネ』シリーズがなかったので、運営側としても何かしらやりたいと考えております。
――来年は大型アップデートやガンダムゲーム30周年、『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』などとの新たな絡みにも注目ですね。
大塚 来年もどんどん進化していきますよ。
――映像作品やその他の作品とのコラボは予定されていますか?
大塚 はい。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ですとか『機動戦士ガンダム サンダーボルト』などの作品とコラボができたらと考えております。
――来年も『ジージェネフロンティア』からは目が離せないですね。最後に『ジージェネフロンティア』に対する想いなどをお願いします。
大塚 本作はもともと僕もプレイヤーとして遊んでいたコンテンツなので、良く言えばユーザーの皆さんが思っていることは僕も思っています。ユーザー皆さんからのご意見は運営側も真摯に受け止めてどんどん改善していきたいと思っています。
SDガンダム ジージェネレーションフロンティア
- ジャンル
- シミュレーション
- メーカー
- バンダイナムコエンターテインメント
- 配信日
- 配信中
- 価格
- 無料(アプリ内課金あり)
- 対応機種
- iOS、Android
- コピーライト
- (C)創通・サンライズ(C)創通・サンライズ・MBS (C)創通・サンライズ・テレビ東京
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