レビュー
投稿日2018.09.18
北欧神話をテーマにしたオリジナルタイトル
今回紹介するのは、ネットマーブルからリリースされた新作RPG『Phantomgate : The Last Valkyrie』(以下、『ファントムゲート』)。こちらのタイトルは全世界155の地域でリリースされるグローバルタイトルであり、世界中のRPGファンから注目を集めている。
ここでは、そんな本作の紹介とともに簡単なレビューを行っていこう。
ゲームの見どころ
・絵本の中のような世界観
・アドベンチャーあり、アクションありのRPG
・行動順をコントロールするバトルは激アツ!
絵本の中のような世界観
本作でまず目を引くのが、独特なタッチで描かれている各種デザインだろう。本作は北欧神話をベースにした壮大なストーリーが敷かれており、まさしく大人も楽しめる絵本のような、味わい深く読み応えがあり、視覚的にもワクワクさせられる作りとなっている。
とくに注目してほしいのが、ステージ中に仕込まれた演出の数々。本作はファントムと呼ばれる召喚獣のようなものを仲間に、ゲートを復元しながら伝説の地ミッドガルドを冒険していくというあらすじになっているのだが、このゲートの復元シーンにはかなりこだわりが持たれているように感じる。
やはりゲートはタイトルにも入っているものであり、本作の中軸になっている要素なのだろう。バラバラにされ無垢な石塊と化したゲートが、強大な力により復元されるシーンは、見ていて「おぉ!」と思わされるものになっている。
もちろん、本作に登場するキャラクターたちも魅力的なので、そちらもチェックしておこう!
アドベンチャーあり、アクションありのRPG
気になるゲームシステムは、RPGをベースにアドベンチャーやアクションといった要素を混ぜ込んだものとなる。詳細には、バトルを含む基幹がRPGで形作られており、フィールド探索にアドベンチャー要素とアクション要素が組み込まれているといった具合だ。
バトルについては後述するとして、このフィールド探索パートがなかなかにおもしろい! アクションとしての難易度は低めだが、道中に用意されたクエストやギミックを解いていくには、気持ち頭を使わねばならないところがあるので、遊び応えがある。
また隠しステージが用意されているステージがあったり、空を飛べるステージがあったりと、ステージにはそれぞれにワクワクできる要素が詰め込まれているのも特筆すべきポイント!
行動順をコントロールするバトルは激アツ!
さて本題のバトルをレビューしていこう。バトルシステムの基本をなすのはターンベースではなく、素早さに応じて行動順が決定するシステム。敵味方の行動順をしっかりと確認しながら「つぎはコイツの行動が入る予定だから、こいつから先に倒して」といった戦略が立てられるシステムだ。
しかしそれ以上に特徴的なのは、行動順が示されるバー中央に配置されたバブル。これは敵味方関わらずに一定数行動が積み重ねられると発動するもので、敵の行動順がバブル発動のトリガーとなった場合は、敵へのデバフ効果を持った赤いバブルが、味方の行動がトリガーとなった場合は、味方へのバフ効果を持った青いバブルが発生する。
このバブルをドラッグして、敵や味方の上にドロップしてあげると、その効果が実際に発動するといった仕組みなのだが、これが戦略的にすごく大事!
バブルの中には、行動順を早めるもの、遅くするもの、敵を混乱させるもの、デバフを解除するもの、攻撃力を上げるものなど、本当にさまざまな種類が用意されているのだが、それらはすべて有用なものばかり。このバブルをいかに活用していくかがバトルを左右する場合も出てくるだろう。
さらに、バトルに慣れてくれば敵味方の行動順をコントロールして、どのタイミングでどの色のバブルを発生させるかというテクニックも利用出来るようになることだろう。そうなってくると、バトルの戦略性は非常に濃いものになる。
この手のシステムを採用した一般的なゲームであれば、敵に行動順を回さずに、一方的に攻撃することがベストとなる場合が多い。しかし本作では、あえて敵の行動順を優先させ、それによってデバフバブルを作り出すことが重要になってくる場面が登場する可能性があるのだ。
この、肉を切らせて骨を断つ戦法が生まれる可能性すらあるシステムは、バトルを白熱させてくれることだろう。ゲーム中盤以降でどのような扱いになってくるのかはまだ不明だが、きっといい味を出してくれるに違いない! かなりのボリュームがあるタイトルなので、これからのプレイが楽しみだ!