レビュー
投稿日2020.12.30
過去を始末する秘宝とその後の物語
多くの挑戦者たちが命を落としてきた難攻不落の迷宮ガンジョン。その最深部には“過去を始末できる銃”という究極の秘宝が眠っていた。
己の過去を塗り換えたい、そう願うヒーローは数々の困難を乗り越えついに最深部にたどり着くのだが……。
本記事で紹介する『Exit the Gungeon』は、秘宝を求め戦った前作『Enter the Gungeon』のヒーローが最深部からの帰還を目指す待望の最新作。
出口に向かうエレベーターはモンスターでいっぱい。
無敵になれる回避アクションで弾幕をかいくぐり、目まぐるしく変化する武器で片っ端からぶっ飛ばしていこう。
ゲームの見どころ
●多彩な武器で撃ち放題なオートショットバトル
●中継施設を発展させていく囚われの仲間たち
多彩な武器で撃ち放題なオートショットバトル
難攻不落と思われたその迷宮を踏破、秘宝を手に入れたのが前作までのおおまかなあらすじ。
本作では、願いを叶えるため引いたトリガーが時間そのものを破壊。パラドックスの発生により倒壊が始まってしまったガンジョンからの脱出を目指すことになる。
基本操作のひとつ、ドッジロールはフリックですばやく回避するアクションであり、長押しで時間を止めて予測線を参考にゆっくり方向を決めるなんてこともできる。
操作感はとても良好、弾幕系のシューティングが苦手という人も安心だ。
また、キャラクターが装備する銃が不規則に切り換わるのも本作の特徴だ。
ショットガンやレーザー銃、バナナやギターなどロマン溢れる武器から目を疑うものまでバリエーションが豊富。
射程や発射の間隔はもちろん、貫通や跳弾などの性能に合わせた立ち回りが重要になってくる。
そしてもう1つ、“ブランク”は弾幕をまとめて排除する有能アイテム。
つねに1個しか所持できない消耗品だが、ドッジロールで回避しきれない危機的状況を打開できるのは心強い。
複雑に入り組むフロアや足場の狭いエレベーターなど、どうやっても逃げ道のないシチュエーションに出くわしたら迷わずブランクを発動。
回避することがクセになるスピード感抜群アクションをおもいっきり楽しもう。
中継施設を発展させていく囚われの仲間たち
エレベーターや大きなフロアなどのステージを攻略。その合間に登場するのが中継施設だ。
ここでは体力の回復やブランクの補充などができるショップ。次のステージにつながるトビラのほか、捕らわれた仲間を開放するためのカギを入手できる。
仲間の開放は単なるイベントではなく、中継拠点に新たな施設を開放する重要なポイントだ。
どんな恩恵を得られるかは助けてからのお楽しみ。
ちょっと個性的なトークにも注目してもらいたい。
ちなみに、残念なのは前作のアプリ版が配信されていないことだ。
PCやニンテンドースイッチなどでプレイできるが、プレイ環境がスマホに限定されているユーザーにとってはもどかしいポイントだろう。
前作のアプリ版はリリースされるか。
今後どういった展開になるのかデベロッパーの動きも注目だ。
P.N.深津庵
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