iOS版『スイカゲーム』がリリース3ヵ月で200万ドルに迫る収益を達成、同期間のバブルシュータージャンルで収益2位に
Nintendo Switchの有料タイトルとして人気を集めた『スイカゲーム』のiOS版がリリース3ヵ月で収益200万ドル近くを記録しました。iOS版は有料ゲームとしてリリースされ(2024年4月11日にAndroid版もリリースされました)、大型プロモーションなしでこの収益を達成しています。
リリース初日1位スタートでその後もトップ3圏内を維持したスイカゲーム
小さなフルーツを2つ合わせて大きくしながらスイカを作り、フルーツがボックスから溢れないように得点を重ねて高得点を目指す『スイカゲーム』(Aladdin X版)。日本ではNintendo Switch版が2021年12月にリリースされました。その後、2021年12月人気配信者やVTuberによるゲーム配信によって、2023年秋ごろから同作の人気に火がつきました。
これを受けて、同時期から「スイカゲーム」と名の付くモバイルゲームが多数登場する事態になりました。この時点でAladdin Xによるスイカゲームのモバイル版はリリースされておらず、これらはすべて模倣版と言えます。
その後、2024年1月1日に『スイカゲーム-Aladdin X』(XGIMI LIMITED)がiOS用有料ゲームとしてリリースされました(※2024年4月11日にAndroid版がリリースされましたが、以降iOS版のみの内容です)。ファン待望のAladdin X版とあって、リリース直後から好スタートを切っていることがわかります。Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、日本のiOS有料ゲームランキングにおいて、リリース初日からトップとなり、その後iPhoneランキングにおいては2月20日までトップをキープしました。
全体を通してみても、iPhone・iPadともにトップ3圏内を維持しており、2024年初からの有料ゲームランキングの代表格となっています。
なお、iPhoneランキングにおいて、2月21日、22日に2位となった同作ですが、この2日間のトップは『Coffee Inc 2』(Side Labs)です。『Coffee Inc 2』は2021年11月にリリースされたゲームですが、本格的な経営シミュレーション要素が日本のSNSで話題となり、トップとなりました。
バブルシュータージャンル収益で3年連続トップのLINE バブル2に迫るスイカゲーム、持続的人気はユーザーの声を反映
Sensor Towerのデータによると、同作はiOS版のリリースのみながら(2024年3月31日時点)、2024年1月1日のリリースから3月31日までの累計収益は200万ドル近くを記録しており、好調ぶりがわかります。
『スイカゲーム-Aladdin X』はモバイルカジュアルゲームの1つですが、同カテゴリにおいても好調です。Sensor Towerのデータによると、2024年1月1日から3月31日までの日本におけるモバイルカジュアルゲームの収益成長量ランキングで5位となっています。
1位から4位までのモバイルゲームは無料でプレイが可能なタイトルで、同作はトップ5内で唯一の有料ゲームでもあります。
『スイカゲーム-Aladdin X』はSensor Tower上では「バブルシューター」ジャンルに分類されていますが、同ジャンルにおいても際立った収益が確認できます。Sensor Towerのデータによると、2024年1月1日から3月31日までの日本におけるモバイルバブルシューターゲームの収益で2位となりました。
こうした好成績を大型プロモーションなしで実現したことも注目に値します。近年のモバイルゲームでは、動画広告やプレイアブル広告のほか、TVCMや有名タレントの起用は珍しくなくなっていますが、同作では事実上の口コミのみで有料ゲームのランキング上位をキープしています。
リリースから2024年3月31日までに数回のアップデートを行った『スイカゲーム-Aladdin X』ですが、ユーザーレビューでの要望を採用した「横画面でのプレイ」や「マイスコアランキング」への対応をするなど、積極的にユーザーの声を反映していることも持続的人気の要因だと推察できます。