【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#126】スマホは無料でプレイできるが第5話まで見られるのは他機種版!デンシ・グラフィックノベル『ghostpia シーズンワン』

2024-07-07 13:00 投稿

無料のスマホも広告なしの太っ腹仕様!

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第126回。

今回扱うのは、温かみのあるヴィジュアルにグリッチエフェクトが混じり、一見優し気に見えつつも不穏な空気が漂う物語が楽しめるデンシ・グラフィックノベル『ghostpia シーズンワン』。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:無料
Android:無料
スイッチ:2300(税込)
PC(Steam):2300円(税込)
※PC版は無料のブラウザ版も存在

『ghostpia シーズンワン』とは
・マンガ的表現もふんだんに取り入れたノベル作品
・選択肢やシナリオ分岐はなく、シンプルに読み進めるだけ
・温かみのあるグラフィックとグリッチノイズによる不穏な雰囲気による独特のシナリオ展開

iOS版と他機種版の違い
・iOS版は無料かつ広告なしでプレイ可能
・他機種版では各種要素を強化&追加、第2シーズンにつながるエピソードも収録
・グリッチノイズなどの演出も他機種版ではパワーアップ

続きが気になるデンシ・ノベル

『ghostpia シーズンワン』は、みずからを幽霊と呼ぶ不死身の住人たちが暮らす町を舞台に、温かくも不穏な、ときおり笑える少女たちの物語が展開するアドベンチャーゲームだ。

絵本のような温かみのあるヴィジュアルに、どこか不穏な空気を漂わせるグリッチノイズ、キャラのセリフに合わせて仮想ボイスのように鳴るSEなど、ある種レトロな雰囲気も特徴と言えるだろう。

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▲物語はテキストで読み進めていくが、マンガのコマ割りのような演出が頻繁に入り、小説とマンガの中間のような感覚で楽しめる。

アドベンチャーゲームとは言ったものの、公式ホームページでは本作は“デンシ・グラフィックノベル”というアート・スタイルであるとされており、いわゆるノベルゲームと違って選択肢やシナリオ分岐といった要素がない。

操作に関しても文章を進める、過去ログを表示する、スキップする、メインメニューに戻るなどで完結しており、プレイするゲームというよりはグラフィック&サウンド付きで楽しむ電子小説といったコンテンツとなっている。

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▲一枚絵も多く、2枚目に関しては口の部分が実写取り込みのアニメーションになっているなどユニークな演出も豊富。

死や時間の概念も曖昧になった町で、自身の記憶もどこかおぼろげな少女・小夜子とまわりの少女たちが織り成す物語はじっくり沁み込むような静けさを持ちつつ、唐突にアクションが始まるなどメリハリも効いている。

オートセーブ機能付きで好きなときに中断・再開でき、一度に表示されるテキストの量も多くないため読みものが得意でない人でも取っつきやすいはずだ。

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▲アクションシーンで表示されるイラストも躍動感たっぷり。

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▲少しの気まずさがありつつも少女たちの友情物語が……、と思いきや曖昧な記憶がフラッシュバックする場面ではイラストの解像度が下がりセリフも一部文字化けするなど、不穏な描写も。先の読めない展開も魅力だ。

他機種版は有料化でパワーアップ!

本作はスマホ版が無料(広告もなし)、他機種版が有料と割り切ったかたちになっており、そのぶん他機種版にはさまざまな要素が追加されている。

各話にオープニング・エンディングアニメーションが追加されたほか、本編内でもイラストの追加やテキストの加筆修正、BGMの追加など、全体的にリッチなつくりに変化している。

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▲画像はスイッチ版。OP・ED映像もどこかレトロなテイストを漂わせる。

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▲1枚目がスマホ版、2枚目がスイッチ版。背景を含めイラスト面もブラッシュアップされているほか、テキストの改行位置が読みやすくなっている箇所も多い。

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▲画像はスイッチ版。新規に追加された1枚目なども多く挿入されている。

本作ではスマホ版でもチラつくようなグリッチノイズが演出として入っているのだが、こちらも他機種版ではよりわかりやすく表示されており、不穏な雰囲気の構築にひと役買っている。

色味がズレる演出だけでなく、画面下部で映像が擦り切れるような演出も入っており、ノイズ演出についても大幅パワーアップしている。

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▲画像はスイッチ版。色のズレについては頻度が多いものの表示時間が短いので、プレイしていると存在感はあるものの、うっとうしくはない。

また、スマホ版では画面を下にスワイプすることで過去ログを表示できるが、他機種版はログ形式ではなく巻き戻し機能が入っており、グラフィック面も含めて振り返ることができる。

これらの細かなポイントに加えてもっとも大きいのが、スマホ版では第4話までの配信となっているのに対し、他機種版では第5話が収録されている点だ。

各要素の強化&追加に加え、第2シーズンにつながる物語も収録しているという点で、他機種版が完全版であると言っても過言ではないだろう。

そのほか、PC版では無料体験版が配信されており、スマホ版と同じ内容がプレイできるブラウザ版も公開されている。

まずは無料でお試し、ガッツリ楽しむなら他機種版!

第2シーズンにつながるエピソードが収録されているという点で、本作をフルに楽しむのであれば他機種版を選ぶのはほぼ必然だ。

一方でスマホ版は無料、かつ広告すらない太っ腹仕様となっている。どんな作品なのか体験してみたい、という場合のお試しにはピッタリだ。

前述のブラウザ版でも第4話まで無料で読むことができるので、アプリのダウンロードすら手間だと感じる人はこちらからプレイしてみるのもアリ。

【ブラウザ版はこちら】

オートでプレイすれば読むアニメのような感覚で楽しめるので、無料でプレイして作品が気に入ったらお布施&第5話のために他機種版を購入する、というパターンで楽しむのもいいだろう。

⇒【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?】バックナンバーはこちら

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