【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#113】スマホ版はヘルスケアアプリとの連携も可能!開拓民シミュレーション『The Oregon Trail』

2024-04-07 13:00 投稿

美しくも過酷な旅路へ

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第113回。

今回扱うのは、アメリカの西部開拓時代を題材にしたシミュレーションゲーム『The Oregon Trail』。

比較に使用したのはiOS版とPS5版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:Apple Arcade対応
PS4:3630円(税込)
スイッチ:3600円(税込)
PC(Steam):3499円(税込)
Xbox:3500円(税込)

『The Oregon Trail』とは
・アメリカ西部開拓者の旅路を描くシミュレーションゲーム
・体調や衛生、荷馬車の状態を管理しつつ旅路を行く
・釣りや狩りといったミニゲーム、ほかの開拓者と関わるイベントも発生

スマホ版と他機種版の違い
・スマホ版はサブスク、他機種版は買い切り
・スマホ版はヘルスケアアプリやApple Watchと連携が可能
・スマホ版はゲームスタート時に開拓者の細かいカスタマイズが可能

学習ソフト出身の大ヒット作

『The Oregon Trail』は、西部開拓時代のアメリカで新天地を求めて旅に出た人々を題材としたシミュレーションゲーム。

元は歴史を学ぶための学習ソフトとして1971年に開発され、その後さまざまなかたちで展開した作品で、今回扱うものはApple Arcade向けに制作されたバージョン、およびその後他機種に展開されたものとなる。

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▲ピクセルアートと3Dを組み合わせた美しくもノスタルジックなグラフィックも特徴的。

本作で主人公となるのは、19世紀アメリカで開拓者たちが通った過酷な街道であるオレゴン・トレイルを行く開拓者たちだ。

移動は時間経過に従って自動で進み、プレイヤーはその旅を見守りながら彼らの健康状態を管理したり、ときおり起こるさまざまなできごとに対する選択を下していくことになる。

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▲ゲーム開始時には4人の開拓者を選ぶことになる。職業や特徴によってさまざまなメリット、デメリットがあるためメンバーによって旅にも変化が生じる。

旅路は非常に長く、ゲーム内時間で何日、何十日と長い時間をかけて街道を進むことになる。

本作では食料や衛生状態、荷物を運ぶ荷馬車のコンディションなど、管理すべき要素がいくつかあり、いずれかが欠けると病気にかかったり荷物が落ちてしまったりと不都合が生じていく。

道中での狩りや釣りで食料を確保し、出会った人々との取引で荷馬車の修理器具や薬などを手に入れ、開拓者たちを死なせずに目的地まで導くのがゴールとなる。

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▲荷馬車のアイテムスロットはマス目状に分けられているのだが、荷馬車が損傷するとそのマスが使用不可になってしまう。

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▲病気になると本人のさまざまな能力が低下するほか、ほかのメンバーに感染する可能性も出てくる。時間経過での回復も狙えるが、薬で早めに治療するのが大事だ。

目的地にいたるまでにはいくつか中継地点が用意されており、その中継地点までの道中ではローグライト作品のように、分岐した先でさまざまなイベントが発生する。

狩りや釣りはミニゲーム形式になっており、各種イベントでは出会った人々を助けるか否かなどの選択も迫られる。

全体的にシンプルで触りやすい作りではあるが、元が教育ソフトとは思えないほどしっかりとしたゲーム性を備えた作品だ。

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▲さまざまなイベントをこなしつつ道を進んでいく。食料の消費量や移動のペースなどもパラメーター変化に影響を与えるので、臨機応変な対応が重要だ。

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▲ミニゲームでも複雑な操作は要求されない。が、食料が尽きるとかなり困るのでプレイしているとけっこう真剣になってしまう。

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▲川をどうやって渡るか、困っている人の手助けをするかなどはプレイヤーの選択次第。

ゲーム開始後のチュートリアルも兼ねたプロローグから始めると、オレゴンを目指す旅が始まるが、本作にはほかにもさまざまな旅路(ステージ)が用意されている。

舞台となる場所や季節も異なれば、ステージによってはメンバーも固定されており、プレイヤーの判断がより重要になってくる。

各ステージの進捗状況は個別に保存されるため、プレイを進めるなかでアンロックされたステージを先にプレイする、といった遊びかたも可能だ。

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▲より難度の高いステージもあれば、街道を行く開拓者たちを眺めて景色や音楽を楽しむだけのモードも搭載。

メインとなるモードのほかに、道中で楽しめる釣りなどのイベントを個別にプレイできるモードや各種ギャラリーモードも搭載されており、ビジュアルが好みであればたっぷりと楽しめる作品だろう。

もちろんオレゴン街道のきびしさや歴史を知る助けにもなるので、そちらに興味がある人にもオススメだ。

スマホはヘルスケアとの連携も可能!

本作はApple Arcade対応タイトルということもあり、スマホ版はサブスクによる月ごとの課金、他機種版は買い切りであるというのがまずひとつの違いだ。

ただし他機種版ではDLCとして配信されているコンテンツもスマホ版では追加課金なしで遊ぶことができ、スマホ版はヘルスケアアプリと連携できるのも特徴と言える。

連携すれば、約2000マイル(321,868キロ程度)もあるオレゴン街道の旅程を、自身の歩数で歩むことができる。

また、Apple Watchがあれば専用アプリで旅程を楽しむことも可能だ。

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▲最初の野営地まででも約58キロと、その旅の果てしなさを体感できる。

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▲Apple Watch用アプリがあればより手軽に状況が見られる。

他機種版は基本的にスマホ版を忠実に移植したものとなっているが、今回プレイしたPS5版では釣りを行う際など、一部の画面でL、Rのトリガーの重さが変わるアダプティブトリガーにも対応していた。

また、ゲーム開始時のメンバー選択はスマホ版と他機種版とで仕様が異なっており、ゲーム性の面でも大きな差がある。

他機種版では、4人のメンバーを選定する際、毎回3人のランダムな役職や特徴を持ったキャラクターが表示され、そのなかからひとりずつ選択していくことになる。

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▲画像はPS5版。示された3人のなかから選ぶ以外の選択肢はない。

対してスマホ版は3人の候補から選んでいくという点では同じなものの、候補となるキャラクターをランダムでカスタマイズできるほか、メリット、デメリットとなる特徴をある程度自由に選ぶことも可能だ。

特徴は固定で持っているもののほか、ポイントが許す範囲で選択でき、ポイントが増えるもののデメリットのある特徴と、逆にポイントは減るがメリットのある特徴を組み合わせることになる。

他機種版よりもカスタマイズ性が高いため、より自分好みのスタイルで旅に出やすいと言えるだろう。

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▲スマホ版は画面左上のボタンからランダムカスタマイズが、画面左のメニューで手動カスタマイズができる。

カスタマイズ性やヘルスケア連携の面でスマホ版がオススメ!

本作のゲーム内容はスマホ版、他機種版ともに同様だが、スタート時のカスタマイズ性があるスマホ版のほうが、遊びの幅は広い印象だ。

ヘルスケアアプリとの連携で日常とリンクさせた遊びもできるので、本作の雰囲気が気に入ってじっくり遊びたいのであればスマホ版がオススメだ。

他機種版はレトロながらも綺麗な景色を大画面で楽しめるというメリットもあるので、買い切りで遊びたいという場合はこちらを選ぶのもいいだろう。

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▲日の光や水面の表現などはなかなかに印象的。

The Oregon Trail TM & © HarperCollins Publishers. Used under license. ©2021 Gameloft. All Rights Reserved. Gameloft and the Gameloft logo are trademarks of Gameloft in the US and/or other countries.

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