『FGO』宮本伊織とジャンヌ・ダルクの開発裏話に注目！スペシャルステージリポート【AnimeJapan 2024】

島﨑信長さんはエドモン・ダンテスのコスプレ姿で登場

2024年3月24日、世界最大級のアニメイベント“AnimeJapan 2024”が開催され、その中で『Fate/Grand Order』（以下、『FGO』）のスペシャルステージが行われた。

ステージでは現在開催中のイベント“カルデアボーイズコレクション2024”を振り返るなどのトークセッションのほか、新情報発表なども行われている。

なお本ステージに登壇したのは、進行役としてアニプレックス・金沢氏、ゲストに声優の川澄綾子さん、島﨑信長さん、高橋李依さんの3名。

本稿ではそんなステージリポートの模様をお届けしていく。

開発裏話は宮本伊織とジャンヌ・ダルクのモーションについて

ステージが始まると、登場とともに自身が演じるエドモン・ダンテスのコスプレをした島﨑さんがセリフを披露。そして、みんなでエドモン・ダンテスのように笑うぞということで、会場にいた方を巻き込んで「クハハッ」と笑いを誘っていた。ちなみに、この衣装は先日配信された“カルデア放送局 Vol.21”に登壇した際にも着用していたもので、これはスタイリストさんの手作りであるという。

マントの背中にあるマークは、デザインを忠実に表現できる転写プリント技術を使用。さらに、マント下の服やインナーも肩パッドを入れるなどかなりの作り込みだそうだ。

しかも、これまでの『FGO』ステージで島﨑さんが披露してきたコスプレ衣装が全部残っているということで、川澄さんからいつか衣装展をやってほしいとお願いされていた。今後のイベントに期待したいところだ。

最初のコーナーは、イベント“カルデアボーイズコレクション2024”の振り返り。シャルルマーニュの新規霊衣が実装されたことについて、高橋さんはシャルルマーニュと界隈（十二勇士）に対してくり返し「ありがとうございます」とコメント。川澄さんもイベントに登場するドン・キホーテの名前を挙げ「いい話でした」としみじみ語っていた。

つぎはイベントで登場した9枚のボイス付き概念礼装について。高橋さんは、“クリスタル・オブ・ウィズダム”を挙げ、バレンタインから続くプトレマイオスとアレキサンダーのやり取りを見届けられてうれしいという。一方で、島﨑さんが挙げたのは“カルデア刑事（デカ）”。キラキラしている中で、一際目立つハードボイルドなイラストが渋くて好きとのこと。

そして、川澄さんは“カプリシャス”と即答。理由を問われると、テスカトリポカの目線の先には誰がいるんだろうと気になったという。ほかの礼装では複数のサーヴァントがいるのに対し、この礼装だけひとりしか映っていないのも特別感があって好きと語っていた。

続いてのコーナーは、ちょこっと『FGO』開発の裏話。キャラクターやシナリオ制作の裏側を知れる人気コーナーだ。

ひとつめは、宮本伊織は『Fate/Samurai Remnant』発売されるかなり前から『FGO』で制作を進めていたというもの。『Fate/Samurai Remnant』は2023年9月28日に発売された、TYPE-MOON×コーエーテクモゲームスのタッグが贈るアクションRPG作品。同作では今年の1月に『FGO』とのコラボイベントが開催され、その際にサーヴァントとして宮本伊織が実装された。

『FGO』では“かなり前”から温めていたということで、その分モーションにもかなりのこだわりが込められているという。

そうして、それまでさまざまな監修を経て開発チームによる作り込みも進んでいたのだが、『Fate/Samurai Remnant』に宮本伊織が実装されて以降、開発スタッフの中に「伊織におにぎりを食べさせたい」という想いが膨れ上がってしまったという。

そこで、これをゲームに実装するため、TYPE-MOON所属のシナリオライター・奈須きのこ氏に相談をしようとしたところ、同氏のほうから「伊織におにぎりを食べさせたい」と打診がされたのだという。

どうやら開発チームと奈須きのこ氏の想いは同じだったようで、これ幸いとすでに完成していたモーションからおにぎりを食べるモーションへ急遽変更を加えていったそうだ。

ふたつめは、ジャンヌ・ダルクのモーションリニューアルでジル・ド・レェ専用モーションがあるというもの。ジャンヌがジル・ド・レェに対し「お仕置きです」と言いながら目潰しており、このモーションはリニューアルする際にコンテの初稿から入っていたという。

また、お披露目できていない、こういった特殊な条件で発生するモーションがあるとのことなので、今後登場するサーヴァントのモーションにも注目していきたい。

そのほかインフォメーションでは、『月姫 -A piece of blue glass moon-』多言語版が6月27日に発売されることや『Fate/Samurai Remnant』DLCコンテンツ第2弾が4月18日に配信されることなどが告知された。

ほかにも、ポップアップショップ“FGO MART”の詳細とTシャツやお皿、トートバッグなど新グッズの一部を紹介。描き下ろしイラストにはトラロック、ハベトロット、マンドリカルドが登場し、会場内では新規録り下ろしボイスも流れるとのこと。イラストに対し、3名ともマンドリカルドはなんでも似合うと口を揃えて大絶賛していた。

最後はキャンペーン情報。“春の新米マスター応援キャンペーン2024”が今年も開催され、制服姿のジャンヌ・ダルクとシャルルマーニュからのボイスムービーも到着。つい学園もののゲームかと勘違いしてしまいそうだ。奏章2までたどり着ければ、あながち間違いでもないが道程は遠い。

応援キャンペーンでは、スタートダッシュログインボーナスの増量や特別ミッションなどが追加。さらに、公式Xアカウントをフォロー＆対象ポストをRPすることで、抽選で1000名以上に豪華アイテムが当たる施策も実施。第2弾もあるということで、まだ『FGO』をプレイされていない方は、この機会は遊び始めるにはいいタイミングとなるだろう。

最後の最後には出展を記念して聖晶石10個のプレゼントも発表された。こちらはすでに配布されているので、忘れずに受け取っておこう。

伊吹童子（セイバー）の宝具がデカすぎる

『FGO』ブースもちょっとだけリポート。ブース内では、千子村正やアルトリア・キャスターなど公式コスプレイヤーとの撮影会が行われていた。その様子はブース前のモニターにも大きく映し出されていたので、これで楽しむ人の姿も。

ほかにも、サーヴァントのアクリルスタンドやCMで使用されたアニメーションの原画をはじめ、新たに伊吹童子（セイバー）の宝具“神剣･草那芸之大刀”が展示。伊吹童子はほかのサーヴァントに比べて、体が大きいので宝具のスケールも2m近くあったりとデカい。ふつうの人間が剣を構えようとしても、あまりの長さにバランスを崩しそうだ。

隣にはオベロンの衣装が展示。彼の一番の特徴ともいえるアゲハ蝶の翅が、まるで本物かのように繊細に造形されていた。美しい……。

周りには数百体以上のサーヴァントのアクスタがずらりと並んでおり圧巻。お気に入りのサーヴァントを見つけるだけでも一苦労だ。中には先月登場したばかりのアンドロメダのアクスタも。

原画は、一瞬だったシーンをじっくり見れるので新たな発見があったりと見応えバツグン。あとで、CMを見返してみるのもおもしろいかもしれない。画像は“サーヴァント･サマー･フェスティバル2023！”CM原画をピックアップ。

最後にFGOフェス2023に登場した2メートルを超えるU-オルガマリー等身大フィギュアが、アニメジャパンにも登場。会場の通路に設置されていたため、行き交う人の視線を釘付けに。遠くから見ていても迫力満点だ。

ステージリポートと『FGO』ブース内の展示については以上。“Fate/Grand Order スペシャルステージ in AnimeJapan 2024”内における、そのほかの詳しい情報はYoutubeやニコニコ生放送など各種ライブストリーミングサービスでも配信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

（Text／あぶ～山崎）