【アイマスヒストリー】『アイドルマスター』“輝きの向こう側へ!”から10周年【アイマス日記第302回】

2024-02-23 15:00 投稿

テレビアニメからの続編を描いた唯一の完全新作劇場版

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希

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テレビアニメ『アイドルマスター』の劇場版作品『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が公開されたのが2014年1月末。映画公開から10周年ということで、改めてアイマスの歴史の重さを実感させられる。

 
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初報はその前年、2013年2月10日のライブイベント、『THE IDOLM@STER MUSIC FESTIV@L OF WINTER!!』だったが、当時、筆者は現地に行けなかったものの、ライブビューイングで発表の瞬間を目の当たりにしていた。スピーカーを通して会場から聞こえてくる大歓声はもちろん、劇場内も凄まじい盛り上がりとなっており、あの瞬間の高揚感は今でも昨日のことのように思い出される。その内容も、サイドストーリーやアニメの途中のエピソードではなく、テレビアニメの続編となる完全新作ということで、どのような展開になるか注目を集めた。

公開を目前に控えた2013年11月2日のイベント『アイドルマスター シークレットイベント@赤羽』では、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の一部のシアターメンバーがゲスト参加することも発表された。すでにソーシャルゲームでは先輩後輩としてつながりを持っていたアイドルたちがアニメーションと言う舞台において邂逅するという展開に、『アイドルマスター』の世界観がさらに広がったように感じられ、配信映像を確認しながら興奮したことを覚えている。

 
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そして、公開当日においては各地で午前0時からの最速上映も開催。筆者の最寄りの劇場も対象だったがチケットを抑えることは叶わず、通常上映での観覧となった。『アイドルマスター』の続きという点でも楽しみではあったが、ひとつの山を乗り越え、その一歩先を行くアイドルたちの活躍と葛藤、後に続く後輩に向けて背中をしっかりと見せるという頼もしさもみられ、当たり前ではあったが予想以上の満足感が得られた。さらに、今更ネタバレということでもないが、テレビアニメに続いて『アイドルマスター SideM』の“ジュピター”が登場し、最後のスタッフロールでは『アイドルマスター シンデレラガールズ』の“渋谷凛”もワンカットだけ登場するというファンサービスもあり、すべてのブランドがつながった瞬間でもあった。

単純に映画作品として観ても、物語のメリハリとテンポの良さが抜群で、無駄なところがないという点も脱帽である。当時、“プロデューサー”ではなかった友人に、アニメ作品をひと通り見てもらったうえで、筆者の2回目の劇場鑑賞に行くタイミングで連れて行ったのだが、その完成度の高さに驚いていた。映画についてはかなり辛口な友人が珍しく高評価で、いわゆる一般のアニメ視聴者から観ても十分に見応えがあったのは間違いない。

当時、何度もリピート観覧する“プロデューサー”も多くいて、その人気ぶりから47都道府県での拡大ロードショーへ。最後の劇場公開終了は5月30日で約5ヵ月のロングランを記録する。さらに、同年9月から1ヵ月間、パッケージとして販売される完全版の映像“VideoM@ster版”の劇場公開も開催。合計すると半年に渡って、劇場をジャックしていたことになる。

奇しくも劇場公開10周年を目前に控えた2023年10月から『アイドルマスター ミリオンライブ!』のアニメが放映。そして、劇場版でゲスト参加したシアターメンバーがデビュー1期生という設定になっており、世界線は違えどしっかりと繋がりを感じさせる演出には感慨深い気持ちになった。

話は前後するが、公開から1ヵ月後の2013年2月22日、23日にはペンライトの持ち込みや声出しがOKの“チアリング上映”も開催。埼玉県にある劇場“MOVIXさいたま”での限定開催だったが、その反響を受けて全国にも波及していく。ちなみに、チアリング上映当日は初の合同ライブである『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!2014』の開催日とも重なっており、会場だった“さいたまスーパーアリーナ”は“MOVIXさいたま”から歩いて10分弱という立地で、上映会に参加してからライブに参戦する“プロデューサー”もいた模様。2日間で合わせると半日以上に渡りアイマス漬けだったということで、なんとも羨ましい話である。

『アイドルマスター』ブランドのアニメ作品はその後、数多くが制作。今年の4月からは『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の地上波放映も控えているが、先行上映などを除いたテレビシリーズから続く劇場新作はいまだにこの“輝きの向こう側へ”のみだ。2025年には『アイドルマスター』が20周年を迎えるということで、さまざまなメディアミックス展開が行われると思うが、改めて大スクリーンで見られる作品にも期待したい。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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