『ヴイアライヴ』定点観測-52:候補生としてのラストライブ!そしてアイドルとしてのスタート地点へ…【アイマス日記第309回】

2024-04-02 19:51 投稿

ハラハラドキドキの結果発表の後には、とんでもないサプライズも

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる“アイマス日記”。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動するアイドル候補生・灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)を、真のアイドルに育て上げるプロジェクト『ヴイアライヴ』について記録していく。

担当:東響希

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『ヴイアライヴ』では、アイドル候補生たちによる最初で最後のオンラインライブ“PROJECT IM@S vα-liv LIVE-THE LAST STATEMENT!!!-”が開催された。こちらは、1年間の活動を経て成長してきた3人の候補生による3Dオンラインライブだ。

なお、本イベントの後には候補生3人の最終審査が行われ、アイドルデビューできるか否かが発表されることになっており、イベントの動員数も加点対象となっている。そのため、ライブを楽しみたいと思いながらも、視聴者としてはソワソワした気持ちが収まらない。しかし、候補生の3人は先日の卒業配信で天海春香さんから「ライブを全力で楽しむ」というアドバイスを受け、前日の決起配信でその気持ちを大事にすることを再確認してステージに立った。

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オープニングは、3人のデビュー時の映像やそれぞれの思いを語った名場面を詰め込んだPVでスタート。いきなり泣かせる演出に視界がボヤけたところから、1曲目は『THE IDOLM@STER Dearly Stars』から“HELLO!!”だ。プロジェクトがスタートしてすぐに、3人の歌ってみた動画でもカバーされた楽曲で、成長を経た候補生たちが披露する熱い展開にコメント欄も凄まじい盛り上がりだ。

 
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MCでは、やや緊張した面持ちの候補生3人がいつもの挨拶で少々落ち着きを取り戻し、さらにこの時点でXでのトレンド入りまで果たしたということでテンションアップ。続いて今回のライブは、ダンス、ボーカル、ビジュアルという『アイドルマスター』ではお馴染みの3つのテーマで行うことを紹介。最初のパートはダンスということで、まずは宇宙さんによる“Hotel Moonside”へ。本家『アイドルマスター シンデレラガールズ』のライブでダンサーのパフォーマンスが印象的な1曲をクールに歌い上げる。ダンスが得意な宇宙さんだけに、キレのある動きもいかんなく発揮した。

 
2_Hotel Moonside(Extended Live Version)

レトラさんが歌うのは“Emergence Vibe”。抜群のプロポーションからくり出されるセクシーなダンスと力強い歌声にさらにボルテージがアップ。

 
3_Emergence Vibe

そんな中、愛夏さんが歌うのは“We’re the one”。まさかの男性ボーカル曲と、カッコよさ全開のダンスに驚きのコメントが溢れる。アイマス歌枠リレーでもSideMの曲を歌って驚かせてくれたが、今回も表現力抜群のクールな“まな王子”のステージに多くの称賛コメントが送られる。

 
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ここにレトラさんが加わり、デュオナンバー“OH MY GOD”へ。先ほどからのクールさはそのままに、今度はハイトーンボイスで歌い上げる愛夏さんと、歌唱力抜群のレトラさんの力強い歌声に圧倒された。

 
5_OH MY GOD

MCではここまでの4曲を振り返り、イノタク好きの宇宙さんが初志貫徹するということで選曲した“Hotel Moonside”に、セクシー担当と周りからは言われながらも自分がこういう歌をやっていいのかと緊張したというレトラさんの“Emergence Vibe”。そして、以前もSideMの曲で男性ボーカル曲が支持してもらえた喜びと、みんな一緒にという意味を込めて“We’re the one”を選んだことも語った。“OH MY GOD”については、レトラさんが『異次元フェス』のパフォーマンスを観て、絶対にやりたいと思っていたと語り、その場にいた愛夏さんも同意見だったということで、ふたりで歌うならこの曲と決めていたそうだ。

続いてのビジュアルのブロックは、レトラさんの“純情Midnight伝説”でスタート。スタンドマイクを使った熱いパフォーマンスは、カッコイイビジュアルがバッチリアピールできるナンバーだ。

 
6_純情Midnight伝説

昨年の東京ゲームショウでの小宮果穂さんとの出会いによって、自分に自信が持てたという愛夏さんは、“放課後クライマックスガールズ”の“太陽キッス”をカバー。画面には、愛夏さんの2Dイラストがタオルをブンブンと振る演出で盛り上げる。

 
7_太陽キッス

宇宙さんの“シャイノグラフィ”では、歌やダンスと共にステージ後方のスクリーンに宇宙さんが描いた候補生たちが表示されるという感動的なパフォーマンス。イラストが特技の宇宙さんらしいビジュアル演出が“プロデューサー”を魅了する。

8_シャイノグラフィ

締めには宇宙さんと愛夏さんのデュエットは“電波感傷”のカバー。一体感を感じるダンスと、ふたりのマッチした歌声で抜群のビジュアルをアピールし、最高潮の盛り上がりを見せる。

 
9_電波感傷

MCでは同じくこのパートを振り返り、レトラさんはカッコよさをアピールしたいとスタンドマイクパフォーマンスの“純情Midnight伝説”を選曲したことを語る。愛夏さんは小宮さんへの感謝を込めて“太陽キッス”を選んだという話から、宇宙さんの“シャイノグラフィ”のステージ映像はイラストだけでなく、表示される動画制作まで含めて宇宙さん自身が担当したという驚きの事実も。“電波感傷”では、ふたりでの踊りたい曲ということで即決したとのことで、実際にやってみて親和性の高さに自分たちも驚いたと語った。

ラストのボーカルブロックは、宇宙さんとレトラさんによる“餞の鳥”から。意外なバラードからのスタートだが、比較的音数が少ない1曲は、まさにふたりのボーカル力が強調されるパフォーマンスだ。

 
10_餞の鳥

続いて、レトラさんが歌うのは“SING MY SONG”。トップクラスの歌唱力から響き渡る切なくも暖かい歌声は、聞いているだけで心を鷲掴みされ、まるで吸い込まれるように見入ってしまうパフォーマンス。

 
11_SING MY SONG

宇宙さんが歌う“眠り姫”では、イントロが流れた瞬間に「できるぞ!」、「がんばれ!」とコメントが溢れる。それもそのはず、こちらは9月の公式レッスンでも披露されたが、その際には感情が溢れてしまい、最後まで歌いきれなかった。“プロデューサー”からの応援に包まれる中、優しい歌声と笑顔溢れるステージで、最高の1曲に仕上げた。

 
12_眠り姫

愛夏さんの“always”は、自身の特技でもあるバレエを生かしたダンスも光るステージ。自信のなさが欠点だった活動初期のころから、仲間や先輩アイドル、“プロデューサー”の応援によって成長を遂げ、このステージに立っている愛夏さんにマッチした歌詞の内容は、1年間見守った“プロデューサー”には感涙ものの1曲だ。

13_always

ボーカルブロックの振り返りでは、まず“餞の鳥”について本家『アイドルマスター ミリオンライブ!』におけるこの曲の背景に自分たちとマッチするところがあったと選曲理由を語る。レトラさんは“SING MY SONG”について、歌詞が自分とシンクロするところが多く、しっかりと世界観に浸って歌うことができたと満足そうにコメント。“眠り姫”について、宇宙さんは以前のステージでの失敗を思い出し、不安もあったという。しかし、あのときの経験があったからこそ自分の成長を実感し、前に進んでいきたい気持ちを持って心からしっかり歌えたと涙を見せた。愛夏さんは、上京してひとりぼっちで不安だった自分が、仲間や“プロデューサー”と出会えたおかげで、「あなたの心、灯します」というポジティブなメッセージを貫き通せたと回想。その思いを乗せた“always”だったということで、聞いていた宇宙さん、レトラさんもその感謝の思いを感じたとして、喜びを分かち合った。

続いて披露されたのは、3人の唯一のオリジナル楽曲“リローディング”。イントロから、「オイ!オイ!」と“プロデューサー”を煽り、力強い歌声とクールなダンスで盛り上げ、ボルテージは最高潮。前日の決起会でもコールを紹介していただけに、コメント欄も一体感は抜群で、最高の1曲を候補生と“プロデューサー”が団結して作り上げた。

 
14_リローディング

最後の1曲の前にはそれぞれからの挨拶が行われ、宇宙さんは3人で無事ライブを迎えられたことに感謝をしつつ、リハーサルの時は不安な気持ちもあったと回想。それでも、自分たちが楽しんでいる姿を見せたいと練習しているうちに、小さいころに何も考えずに歌やダンスが好きだった純粋な気持ちを思い出したと懐かしむ。その純粋な気持ちを大切に本番のステージに立てたと満足気な表情だ。レトラさんは、まずは1年間がんばった自分たちと応援してくれた“プロデューサー”を労らいつつ、自身はバンドとしてステージに立ったことはあったものの、アイドル候補生としては初めてで、コール&レスポンスなどの応援は新鮮で楽しかったと振り返った。また、自分は歌が好きでネガティブな感情なときも歌が寄り添ってくれて元気になれたので、その居場所を共有したかったとライブへの思いも語る。「楽しんでますかー!」と元気な声を上げた愛夏さんは、ほかのふたりや“プロデューサー”との出会いによって、自分が好きになれたと感謝の言葉を語る。皆が笑ってくれるためだったら、どこまでも突っ張れる強さを身に着けた自分が大好きだと力強く宣言し、最後は愛夏さんの挨拶である「やっぴー!」を3人揃ってコール。感動的な候補生たちのメッセージに、目頭が熱くなる。

3人が並ぶスクリーンショットタイムに続いて、ラストを飾ったのは“GR@TITUDE”。感謝の意味を持つタイトルに、仲間との出会いとこれまでの道のりと成長、そして未来への希望を歌う1曲は、まさにこのステージにピッタリ。3人の笑顔いっぱいの感謝が込められたパフォーマンスによって、ライブは最高のフィナーレを迎える。

 
15_GR@TITUDE

そして、いよいよ緊張の結果発表のときが来た。“プロデューサー”たちが固唾を飲んで見守る中、ライブの動員数はなんと5000人越え。この時点で、全員のアイドルデビューが確定した。さらに、集計された個別の得票数は全員が3万票以上を獲得するという文句なしの結果となった。

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さらに、ここでサプライズ映像が流れ、なんと『THE IDOLM@STER Dearly Stars』の“876プロダクション”から、社長である“石川実”が登場。『ヴイアライヴ』は、その“876プロダクション”が企画したプロジェクトだったという発表が行われた。候補生3人は今後、“876プロダクション”所属のアイドルとなり、これから2ヵ月ほどの準備期間を経て正式なデビューとなる。衝撃の展開に驚きの声が上がる一方、最初に発表された歌って見た動画が『THE IDOLM@STER Dearly Stars』のテーマソングである“HELLO!!”で、ライブでも1曲目を飾っており、しっかりと伏線が回収されている。また、“石川実”はかなり無茶振りをする性格として知られており、こんな過酷なプロジェクトを立ち上げたのも合点がいくという“プロデューサー”の声も聞かれた。

 
876プロ石川社長ご挨拶

活動としては、これまでと同じくライバーアイドルという形で続けていくとのことで、4月からの準備期間中も配信活動は通常通り行うと発表。念願のデビューが決定した3人だが、今後も配信で楽しませてくれるということなので、引き続き3人の動向を追っていきたい。

また、最終的なプロジェクト自体の評価も95%近くをマークしており、今後も継続されていく可能性は十分にある。少々早いかもしれないが、2期性の登場もあるかもしれないので、そちらにも期待したいところだ。

 
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現在、ライブのアーカイブが配信中なので、チケット情報なども含めて、以下を参照していただきたい。

【セットリスト】
01.”HELLO!!”:上水流宇宙・灯里愛夏・レトラ
02.Hotel Moonside(Extended Live Version):上水流宇宙
03.Emergence Vibe:レトラ
04.We’re the one:灯里愛夏
05.OH MY GOD:灯里愛夏・レトラ
06.純情Midnight伝説:レトラ
07.太陽キッス:灯里愛夏
08.シャイノグラフィ:上水流宇宙
09.電波感傷:上水流宇宙・灯里愛夏
10.餞の鳥:上水流宇宙・レトラ
11.SING MY SONG:レトラ
12.眠り姫:上水流宇宙
13.always:灯里愛夏
14.リローディング:上水流宇宙・灯里愛夏・レトラ
15.GR@TITUDE:上水流宇宙・灯里愛夏・レトラ

THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc.

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