『ヴイアライヴ』定点観測-45：1月のマンスリークイーンは愛夏さん！プロジェクト全体をアピールする動画が好評【アイマス日記第299回】

候補生たちのクリエイティブ力が光ったショート動画

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』。

『ヴイアライヴ』定点観測では、バーチャルな姿で活動するアイドル候補生・灯里愛夏さん（以下、愛夏さん）、上水流宇宙さん（以下、宇宙さん）、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん（以下、レトラさん）を、真のアイドルに育て上げるプロジェクト『ヴイアライヴ』について記録していく。

担当：東響希

『ヴイアライヴ』では、毎月アイドルに必要な様々なテーマの講義を行い、課題にチャレンジする公式レッスンが行われている。今月のテーマは自己プロデュースということで、自己PRをするためのショート動画の作成が課題となった。ショート動画はそれぞれが2本ずつ制作される予定で1本目は既に配信済み。こちらの詳細については、前回の記事で語らせてもらった。

『ヴイアライヴ』定点観測-44：それぞれの個性が滲み出る三者三様の課題ショート動画【アイマス日記第298回】

まずは、それぞれが配信している1本目の動画について、土佐兄弟がどれも素晴らしいと絶賛。しかし、あえて言えばということで、愛夏さんは前置きの台詞を入れずにいきなりインパクトを出したほうがいいとし、宇宙さんについてはイラストでかなり情報が保管されるので、ボイスは2倍速ぐらいでさらにテンポアップを図ると良いとアドバイス。レトラさんは、表示されるテロップのフォントがいっしょで単調に感じるので、映像に合わせて多彩なフォントを選んだほうがいいと語った。個人的にだが、レトラさんの動画についてコメントに誘導している点も評価しており、前回の記事の筆者と同じ感想だった点はうれしかったところである。

続いて、いよいよ2本目の動画を公開。トップバッターのレトラさんは、ボカロ系楽曲“酔いどれ知らず”のワンフレーズを歌ったショート動画である。これまでも歌動画はいろいろ出していたが、やっぱりこれしかないと最も得意とする歌唱を前面に押し出し一発撮りで録音したという直球勝負の内容でしっかり自己アピール。緩い口調から一気にスイッチが入って熱く歌い上げる内容に、候補生や土佐兄弟だけでなくコメントの“プロデューサー”も拍手喝采だ。

⇒レトラさんの2本目のショート動画はこちら

愛夏さんのショート動画は、プロジェクトのおさらい動画ということで、候補生3人の特徴を紹介しつつ、サポートを続けてくれている土佐兄弟にも言及した内容だ。最後は、3月末のデビューをかけたライブの告知まで詰め込んだ宣伝動画である。愛夏さんとしては、1本目は自分自身のPRだったので、2本目は『ヴイアライヴ』のPR動画にしたとのこと。とくにネタ満載の特徴紹介は、ニヤリとしてしまう面白さだ。

ラストは宇宙さんだ。内容としては、音楽に合わせて3Dモデルを使ったシーンをサブリミナルのようにループさせたり、配信の絶叫や台詞を切り取りして、最後は爆発オチというネタ動画。いわゆる音MADと呼ばれるもので、2000年代にニコニコ動画を中心に生まれた懐かしい雰囲気のある内容だ。年齢の割に古のインターネット文化に詳しい宇宙さんらしいもので、とにかくインパクトを重視したようだ。他のふたりが真面目に作ってくるだろうと予想したらしく、完全にネタに走って楽しませてくれた。

土佐兄弟によるフィードバックでは、まずレトラさんについては武器である歌をしっかり前面に押し出して自己PR出来ていた点を高評。一発撮りしたとわかるように動画の下部に波形を表示させて工夫にも言及している。愛夏さんについては、情報量が多くても端的でかつテンポよく流れるので、非常にわかりやすかったと感心している様子だ。宇宙さんについては、「あれはなんだったんだ？」という内容で、恐らくいちばん見返したくなる動画だと絶賛。さらに、初挑戦のショート動画作成で高度な編集をしている点も評価し、真面目に全力ふざけて点も良かったと語る。

番組も終盤となり、まずは土佐兄弟による審査員特別賞の発表となるが、MCとしてこれまでがんばってきた3人を観ており、誰かひとりに賞を与えるのは難しいと言及。3人のいいところを称えたいというところで、自己PRではなくプロジェクトをPRした愛夏さんには「あなたの真っ直ぐさは誰にも真似できないで賞」を授与。宇宙さんにツッコミどころ満載の動画で笑わせたり、接しやすい雰囲気づくりをしているところから「あなたの接しやすさは誰にも真似できないで賞」、そして一貫して歌唱力を自身の武器だと勝負を続けるレトラさんには「あなたの勇気は誰にも真似できないで賞」がそれぞれ贈られる。約1年見守り続けてきた土佐兄弟による暖かいメッセージに、“プロデューサー”からも多くの称賛コメントが送られた。

そして、マンスリークイーンを獲得したのは愛夏さんだ。受賞した感想については、年末から1月中頃まで体調を崩して配信活動自体はあまりできていなかったが、多数の応援をしてもらえて嬉しかったと述べる。くり返しにはなるが、2本目のショート動画がプロジェクトのPRとなっており、休み中に支えてくれたふたりへの感謝を語るその様子はまさに愛夏さんらしい真っ直ぐさだ。APかっしーさんも補足していたが、その人柄が評価されたと感じられる。恒例となっているマンスリークイーンのご褒美では、土佐兄弟のネタ動画にコラボとして参加できるということで、芸人好きの愛夏さんにとっても嬉しい内容だ。

1本目のショート動画でも感じたことだが、3人の個性がしっかりと盛り込まれて上で、非常にクオリティの高い動画が見られた公式レッスンとなった。候補生たちのクリエイターとしてのポテンシャルも感じられたので、今回だけで終わらずにぜひ自作のショート動画にも積極的にチャレンジして欲しいところである。