『逆転オセロニア』ベンジー/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE181】

一周回って強いのでは？？

ドーモ、世界のザキヤマです。

いまさらですが、「回復手段ってやたら増えたなあ！」と。

魔デッキも太古の昔は吸収くらいしかありませんでしたが、ベノムヒールやリバーサルヒールが追加され、中期戦以上にも十分耐えられます。捕食魔殴りも一定数見かけるくらいには強いですよね。

竜も火炎系での回復は当たり前ですし、閃撃デッキならば閃気の巡り次第で粘ることも可能。最近出たばかりの竜血にも休息術がありますよね。

となると能動的な回復手段を排除しているのは、大真面目に考えて速攻竜くらいしか思い当たりません。

そして9月1日に初出のオーダーでは、各属性リーダーともにHP一定以下で回復、ないし吸収の効果が自動発動します。

これもあってか、近年の環境でよく見かけるようになったのがアルト。2ターンにわたってアンチヒール（回復をダメージに変換）を発動できますが、中〜終盤の回復阻止にめちゃくちゃ役立ちますよね。

そんなアルトですが、何が素晴らしいってリンク条件がないんですよね。最初にアンチヒールを引っさげてきたコカトリス（闘化）は魔単条件、S駒ではツインでアンチヒールで選べるハールート＆マールート（闘化）もよいのですが、こちらも同じく魔染めが必須。

神では1ターン発動ながら140％という高倍率なナミル（神単条件）もいますが、ピンポイントで使うハードルは高めです。

リンク条件が付いている＝そのぶん効果量が高いというメリットこそありますが、組み込みやすさも含めると扱いが難しいことも事実。僕もそうですが、そりゃあみんなアルトを使いますよ。

でも待ってください。じつはアルトと同じく、無条件でお手軽に使えるアンチヒール持ちがすでに実装済みなんですよ。それがベンジーです。

レアリティが異なるアルトと比べるのはお門違いなのですが、ベンジーの偉いところは、「現状唯一の3ターン継続のアンチヒール」という点です。

『オセロニア』において1ターンの差は当然ながら非常に大きく、終盤に回復を溜め込んでいる相手ならば、ベンジー1枚で解決できる状況も。

じつはアンチヒールを持つキャラクターは、2022年の日常ベノムバジリスクを最後に途絶えています。要するに1年以上、追加キャラが不在のスキルというわけですね。

無論ゲームバランスを考慮したうえでの流れなのでしょうが、逆に言えば「回復手段が増えるに従ってアンチヒールの価値が増している」と捉えることもできます。

もっとも、ベンジーはS駒のため枠としては重いです。回復に対してしか機能しない以上、ほかのS駒を入れたほうが間違いなく勝てるでしょう。

ただ……思い立ってしまった以上、試してみたくはなりますよね。「アルトで終わったと見せかけて、さらに3ターン継続のアンチヒールが飛び出してきたら楽しいのでは？」と。

アベレージとしてはご想像の通りべつに強くはないのですが、「回復軸の相手を自滅させる」ことに絞ると極めて有効でした。

バランス的には、多く見かけるアルトのピン挿し、もしくはベンジーを入れるにせよこれ1枚で十分とは思いますが、この2体を連続利用できた際の「アンチヒール5ターン持続」という動き、相手デッキ次第でかなりの脅威を演出できます。

読みが決まった時は非常に楽しいですね。相手の強みを活かさせず、メリットをデメリットに変換し続けるのは対戦ゲーム的に爽快です。

アルトはともかくベンジーはぜんぜん見かけないのですが（コスト的に当然と言えば当然）、「回復手段が増えるに従って、ベンジーって相対的に強くなってない？」と感じている次第です。

特定メタに重きを置く編成は完全に趣味なのですが、ハマった際の気持ちよさは保証します。駒箱にいれば状況次第で採用してみてはいかがでしょうか。それではまた！

【“世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s ”のまとめはこちら】

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