一風変わったユニークなタイトルがズラリ!講談社クリエイターズラボブース試遊リポート 【TGS2023】

2023-09-23 01:27 投稿

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ハルカノカナタ

 新たなジャンルはここから生まれる?

2023年9月21日~9月24日の4日間にわたり、幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2023”。

クリエイター支援プロジェクトである講談社クリエイターズラボのブースでは、すでに配信中のタイトルと開発中のタイトル合わせて14タイトルの試遊展示がなされている。

本稿では、ブースの様子とともに『ハルカノカナタ』、『イノウノカルテ』の試遊をしてみての先行プレイリポートをお届けしていこう。

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ヒット間違いなし! 名作の香り漂う開発中タイトルたち

講談社クリエイターズラボは、講談社がクリエイターの支援をするために立ち上げたプロジェクトだ。そのなかでもゲームにジャンルを絞ったゲームクリエイターズラボでは、年間で大1000万円の支援が行なわれている。

講談社クリエイターズラボのブースでは、このゲームクリエイターズラボで支援されたプロジェクトタイトルの試遊展示がなされている。

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▲すでに正式リリースされ、動画配信サイトでの実況プレイでも話題になっている『違う冬のぼくら』も展示されている。

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▲『ペルソナ』シリーズのサウンドコンポーザーでも知られる目黒将司氏が手掛ける『GUNS UNDARKNESS』も、ひと足先にプレイできるチャンス!

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▲ポップなデザインが目を引く『LATE FEE GIRLS』は、エンカウントした敵を後回しにして、敵チームのメンバーをいれかえて戦闘を有利に進めるという新たなスタイルのRPGに挑戦している。

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▲さまざまなオブジェクトをくっつけて生み出した奇妙なおもちゃで世界を壊していくという、設定からして奇才ぶりを感じる『LEGACY CODE』。物理演算エンジンから自分たちで作り上げているというこだわり具合だ。その異様さは自分でプレイして確かめてほしい。

その他にも、さまざまなタイトルが展示されており、ひと通りプレイするだけでもあっという間に時間が過ぎ去ってしまう。どれも、従来のゲームにはない挑戦的な部分があり、非常に新鮮な体験ができるので、ぜひとも足を運んでみることをおすすめする。

縦読みマンガのような謎解きアドベンチャー『ハルカノカナタ』

なかでも、ひときわユニークなタイトルが、アドベンチャー『ハルカノカナタ』だ。こちらのタイトルは、縦読みマンガをモチーフにしている。プラットフォームはiOS/Androidのスマートフォン向けとなっている。

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上下にスワイプして物語を読んでいくと、特定のコマで主人公がトラブルに巻き込まれてしまい、そのまま物語が終了してしまう。直前のコマを選択して絵を操作することで、間違った流れを修正し、物語を正しい方向へ導いていくという内容になっている。

例えば、第1話の冒頭部分では、主人公が駅の改札に駆け込むシーンから始まるが、ICカードのタッチに失敗し、そのまま改札のガードに衝突して物語は終わってしまっている。

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ICカードのタッチに失敗したコマをよく観察すると、点線で囲まれているのがわかる。これは、プレイヤーが操作できるコマであることを示している。そこで、このコマを選択して主人公の手をスワイプさせていくと……。

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擬音がスカッからピッに変化した! これでトラブルを無事回避できたことになり、物語は新たな展開を迎える。

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パッと見ただけだと、何をどう操作すればいいのかがはっきりとはわからないが、タップしたりスワイプしたり色々と試していくうちに、コマの中に何かしらの変化が起こるため、正解であることは見た目でわかりやすくなっている。

グラフィックもこだわって作られており、背景やキャラクターのモデリングはとても繊細性で鮮やかになっている。

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スワイプしたさいに、コマのなかがアニメーションしていて、下に読み進めるとスワイプの早さに合わせてアニメーションが進んでいく。上にスワイプするとアニメーションも巻き戻るため、好きなタイミングで読み返せる。

にお話を伺ってみたところ、キャラクターの動きはすべてモーションキャプチャーを使用し、自然な動きになるように注意を払ったとのこと。ビジュアルの不自然さをなくすことに、ここまでこだわれるのもクリエイターズラボの支援あってこそなのだろう。

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▲クリエイターの伊藤千秋さん。

今回の試遊では1話すべてをプレイでき、記事で紹介したもの以外にもいくつか謎解きが含まれている。プレイ時間は短くさっくりと楽しめるので、気軽に立ち寄ってプレイしてみてほしい。

不気味で優しいコミュニケーションアドベンチャー『イノウノカルテ』

もうひとつ、今回試遊させていただいたのは『イノウノカルテ』というタイトルだ。こちらのジャンルはホラーアドベンチャーとなっている。販売プラットフォームはSteamのみだ。

このゲームに登場する少年少女たちは、危険な異能力を持っているせいで隔離施設に収容されてしまっている。プレイヤーはカウンセラーとなって対話を行い、少年少女たちのパーソナリティや、異能力の正体と弱点を探っていくことになる。

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ゲームは、ポイントクリック形式で進行していく。相手キャラクターの顔を選択すれば会話ができ、そのほかにもコップや本棚といった箇所も調べられるようになっている。

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会話のなかで選択肢がでてくることがあり、この選択次第で相手の反応は大きく変わる。話が弾んで好感度(画面左上のハートマーク)が増えることもあれば、相手の逆鱗に触れてこちらの正気度(画面左上の脳マーク)が減ってしまうこともある。

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こちらが何か行動をするたびにゲーム内の時間が進行していき、1時間経過でカウンセリングが終了するか、正気度を失ってしまうとゲームオーバーとなる。

その前に、カウンセリング相手のカルテを埋められればクリアーとなる。

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もし失敗したとしても、また最初からカウンセリングをやり直せるので、いろいろな選択肢を試しながら正解のルートを探し出していくような遊び方となる。

今回の試遊では、エリカとヒイロのふたりの調査ができる。ヒイロは今回の試遊から初めて追加されているキャラクターのようなので、せっかくだからヒイロの調査に挑戦してみることにした。

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こちらに対して敵意はあるようだが、攻撃的な態度を取ってくることもなくいため安心して話を進められそう……なんて安心したのもつかの間、いきなり能力の話なんて切り出したものだからいきなり険悪ムードに。さっそく正気度も1減っている。

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ヒイロの異能力の影響なのか、怒らせるたびに部屋の温度が上昇していく。しかも、どこに地雷があるのかわからない手探りな会話なので、思いのほかこちらも緊張でドキドキししてしまう。

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うかつに家族の話まで踏み込んだところで再度逆鱗に触れてしまい、正気度も0になってしまいゲームオーバー。ほとんど情報を引き出せずに終わってしまった。能力の詳細ぐらいは割とすぐに話してくれるが、やはり弱点のような深い話題にはなかなかたどり着けない。何度もプレイしながら相手のことを理解していく必要がありそうだ。

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ここまでを見ると、ヒイロがキレやすい危険人物のように見えてしまうがそんなことはない。異能力がある以外は年相応の少年なので、家族のことを心配したり、施設内で知り合ったエリカを気遣ったりと、やさしい一面もたくさん見せてくれる。

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いつこちらの身に危険が及ぶかもしれないというホラー感だけでなく、普通の子供のような一面と触れ合ったときの穏やかでハートフルな展開の二面性が非常におもしろい。

クリエイターのundoさん、ymdさんのおふたりも、ただホラー要素があっておもしろいというだけでなく、かわいく優しいキャラクターたちの中にある二面性に注目してもらいたいと語っていた。

講談社クリエイターズラボブースでは、今回紹介した以外にも多くのゲームの試遊展示を行っている。来年、再来年にやってくるヒット作を一足早くプレイするチャンスなので、ぜひすべてのタイトルを遊んでみてほしい。

ハルカノカナタ

対応機種iOS/Android
このゲームの詳細を見る
公式サイトhttps://soramame-games.com/harukano
公式Twitterhttps://twitter.com/SoramameGames
配信日2024年
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