『ドラクエタクト』3周年!“パパスが”生きている“真・DQVイベント”や新機能のすごろく場、アクセサリーについて千葉Pにインタビュー

2023-07-16 11:00 投稿

この記事に関連するゲーム ゲーム詳細

ドラゴンクエストタクト

4年目も新しいことにチャレンジへ!

スクウェア・エニックスから配信中の『ドラゴンクエストタクト』(文中、『ドラクエタクト』)。

2020年7月16日に配信された本作が、2023年7月16日で3周年を迎える。本記事では、本作プロデューサーである千葉直人氏へのインタビューを実施。

この1年で行われたコラボやタクトプロ杯の振り返り、3周年で実装されるキャラやすごろく場、アクセサリーなどの新機能について話を聞いた。

TN9_2130

▲株式会社スクウェア・エニックス
第二開発事業本部 ディビジョン1 プロデューサー 千葉 直人
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』の運営プロデューサーを務め、
2020年7月から配信中の『ドラゴンクエストタクト』でプロデューサーを担当。

この1年を振り返って

◆『ダイの大冒険』コラボ2弾や『FFBE幻影戦争』とのコラボ

――1周年2周年とインタビューさせていただき、毎年恒例となりましたが、この1年はどんなことが印象に残っていますか?

千葉直人氏(以下、千葉) 『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』(以下『FFBE幻影戦争』)とのコラボや、ローソンさんとのコラボもありましたし、“真・DQIVイベント”での”ギルド協力バトル”、SNSと連動した“タクトプロ杯”だったりだとか、謎のリリース1000日記念とか、そういった『ドラクエタクト』の運営らしい色々なことに挑戦してきた1年だったなと思います。

また、2周年でリアルタイム対戦が入って、プレイ環境がすごく変わった印象があります。プレイヤーの皆さんに新しい体験が提供できたのかなと思っていますし、あとは『ドラクエタクト』から離れていた方にも戻ってきていただけました。

――“真”の名を関した歴代作品のイベントも実装されましたが、勇者の実装を含めて手ごたえはいかがでしたか?

千葉  勇者は『ドラゴンクエスト』ファンの皆さんが好きなキャラクターですし、大きな反響をいただきました。“ロトの勇者”は、クエストや闘技場での使用率が非常に高く、多くの方に使用していただけています。

ナンバリング2周目の‟真”では、第1回のときには出ていないキャラクターが登場したり、新しい物語を描いたり、大規模戦やギルド協力バトルといった新コンテンツを展開しており、プレイヤーの皆さんに楽しんでいただけたのではないかと思っています。

――『ダイの大冒険』コラボ第2弾も実装され、まさかの前回のストーリーに続きがあり、嬉しい驚きがありました。今後もこういった展開はあるのでしょうか?

千葉 コラボについては、コラボ先との調整もありますが、今後も考えていきたいと思います。コラボに限らずプレイヤーの皆さんから反響の大きいイベントに関しても新しい展開は考えていきたいですね。

――コラボといえば、冒頭でも挙げられていましたが『FFBE幻影戦争』とのコラボもありましたね。『ファイナルファンタジー(以下『FF』)』シリーズとしては初のコラボとなりましたが、これはどういった経緯があったのでしょうか?

タクト1

千葉 じつは『ドラクエタクト』のリリース前から『FFBE幻影戦争』チームとは同じタクティクスのジャンルとしてコミュニケーションを取っていました。そのときから「配信後はどこかでコラボレーションできたらいいよね」という話はしていました。

『ドラゴンクエスト』以外のIPとのコラボは新鮮さや楽しさがあるとは思いますが、全く違う世界観を取り込んでしまうので、抵抗のある方もいらっしゃるのではないかと考え、実施に関しては慎重に進めていました。

2周年を迎えて『ドラクエタクト』のベースも固まってきたので、このタイミングだったら、ということで2022年の9月にコラボを実施させていただきました。結果的にはプレイヤーの皆さんに楽しんでいただけて、終了後のアンケートでもよい反応が得られましたので、実施してよかったと思っています。

――全く違う世界観を取り込むにあたって気をつけたことはありますか?

千葉 まず、コラボとして満足していただけるようにしっかりイベントを作りこみました。入手できるキャラクターやそうびは、『FF』のイメージを崩さずに『ドラクエタクト』で手に入れて嬉しくなるような調整をしましたし、コンテンツ側では原作イメージを『ドラクエタクト』ならではの表現で楽しんでもらえるよう意識しました。

また、『ドラクエタクト』のプレイヤーの皆さんにもある程度馴染みがあるだろうという点で、“バハムート”や“オメガ”、“フェニックス”などの召喚獣をお借りする形になりました。

3

――今後もスクウェア・エニックスの他作品とのコラボも可能性がありますか?

千葉 『FFBE幻影戦争』コラボ後のアンケートでもそういった質問を入れたところ、期待するお声もありましたので、時期を見て検討していきたいな、と思っています。

◆やることがなくならないことを意識

――3周年を迎えられてだいぶタイトルとしても安定したような印象ですが、千葉さんとしてはいかがでしょうか。

千葉 1年目、2年目と比べると新しいことに挑戦しながらもだいぶ安定して運営できるようになった気がします。

――運営する上で変化はありますか?

千葉 3周年だからということに限った話ではないのですが、今一度大事にしたいなと考えているのは、“やることがなくならない”ということです。私自身ゲームのプレイヤーとして色々なゲームを遊ばせていただいている中で、すごく重要だと感じています。

アップデート待ちでやることがないといった状態にはしたくないので、『ドラクエタクト』では育成ややり込みが常にできるように意識しています。もちろん、やり込んだ成果を披露する場が次の育成のモチベーションにつながりますので、高難易度コンテンツ、ギルド大会、リアルタイム対戦、スコアランキングなどのいわゆるエンドコンテンツの追加も大事ですね。

キャラクターの育成ややり込みを拡充していくと、“やることがなくならない”状態に近づくのですが、まだ十分にキャラクターの育成が進んでない方は“消化不良”を起こしてしまいますので、追加や拡充とセットで緩和や調整も考える必要があります。それらのサイクルをバランスよく循環させることを大切にしたいと思っています。

――育成の軸として“スキルパネル”が出てきたのも特徴的でした。直近だと“モナンハンター”も実装されましたが、その考えに則ったものなのでしょうか。

モナンハンター紹介

千葉 “モナンハンター”に関しては、今話したやることが無くならないように、というのもあるのですが、プレイヤーごとにさまざまなカスタマイズができるというところにポイントを置いて作っています。高難易度コンテンツで使ったり、闘技場で使ったりプレイヤーごとに色々な“モナンハンター”がいますね。

誰がプレイしても結果が同じというのが僕はあまり好きではなくて、やり込みが反映されて、同じキャラクターでもプレイヤーごとにちょっとずつ違うという形にしたかったんです。“モナンハンター”はその中でも特に振れ幅が大きくなっています。色々積み上げた結果、ちょっと強すぎたかなあとは思っていますが(笑)

モナンハンター_スキルパネル1モナンハンター_スキルパネル

▲プレイヤーがスキルを選んで思い思いに育てた“モナンハンター”。

――それが“モナン”をモチーフとしたキャラ、というのも『ドラクエタクト』らしいですよね。

千葉 モナンは『ドラクエタクト』を象徴するオリジナルキャラクターなので、“モナンハンター”のデザインは、結構な数のラフパターンを用意して厳選、これだという1つに決めました。

モナンハンター

◆運営も参加したタクトプロ杯

――他にこの1年で印象に残っていることなどはありますか?

千葉 1月にSNSとの連動で“タクトプロ杯”を実施したことですね。スカウトマン・モナンの動画から始まった施策で、モナン率いる”チームモナン”がリアルタイム対戦でプレイヤーの皆さんに交じって対戦するという企画なのですが、運営のメンバーが”チームモナン”として実際に裏側でプレイしていました。Twitterではアルバイトの人がプレイしているんじゃないかと言われてましたが、我々メンバーがやっていましたよ。


⇒スカウトマン・モナンが活躍するタクトプロ杯のストーリーはこちら

――AIや、ユーザー同士のバトルにしないというのは何かこだわりがあったからですか?

千葉 AIでやるっていうのは、なんかちょっと味気ないですよね(笑) あくまで大会の冠だけ用意してプレイヤー同士でやってもらうという考えもありましたが、“モナン”が参戦するというのが面白い要素だと思ったんですよね。

でも“チームモナン”のパーティは動画の物語上でスカウトしていったモンスターを中心にパーティを組まなくてはいけない、でも動画公開の1年後にはモンスターのトレンドが変わっている、なので“チームモナン”は不利な状況で戦わなくてはならない、などを考慮する必要があり、“チームモナン”のパーティの選出はかなり大変でした。

――ゲーム運営もあるなかで、実際にゲームの大会にも参加するというのは皆さん大変だったのではないでしょうか。

千葉 チームメンバーで昼・夜の担当を決めて、担当メンバーは1度に15戦を目安にやるという形で実施してました。対戦の長さにもよりますが、1時間半くらい張り付きで参戦してましたね。もちろん、私が参戦している日もありましたよ(笑)

最終的には171勝129敗で、プレイヤーの皆さんがしっかり100勝分のジェムを手に入れて円満(?)に終わりました。

――新しい試みですが、運営の皆さんのことを考えるとなかなかすぐに「次がありますか?」とは聞きにくいです(笑)

千葉 運営メンバーが参戦する大会はそうそうないと思いますが、3周年を記念したリアルタイム対戦のイベント大会を実施予定なので、そちらをお楽しみいただければと思います。

TN9_2077

3周年の新イベントや新機能について

◆真ナンバリング『DQV』イベント

――3周年はどんな新イベントが実装されますか?

千葉 3周年の真ナンバリングは『ドラゴンクエストV』(以下『DQV』)です。今回は『DQV』の真ナンバリングをやるにあたりまして、いつも以上にシナリオの部分で力を入れました。

『DQV』の主人公の父親“パパス”は『DQV』の世界ではやられてしまうのですが、『ドラクエタクト』の世界ではやられなかった……といったオリジナルな物語を描いています。

パパス

――その構想はもともと千葉さんの中であったのでしょうか?

千葉 これはチームのシナリオを担当しているスタッフが「ぜひやってみたいです」と言って、堀井さんに提案させていただきました。

『ドラクエタクト』の世界では魔王も勇者も同じパーティに編成することができたり、主人公がモンスターと一緒に仲良く生活しているので、堀井さんからも「『ドラクエタクト』の世界の中でならそういうことが起きるのも面白いよね」とお話しいただきました。

――登場するキャラクターについて教えていただけますか。

千葉 まずは当然、“パパス”ですね。あと、青年になった主人公が登場します。花嫁は第1回から続投で登場しますし、また、主人公の子供、双子がそれぞれ登場します。一家勢ぞろいですね。

――パパスにはどんな特徴がありますか?

千葉 “パパス”は原作で主人公をかばうシーンが象徴的なので、味方を守れる特徴を持ったキャラクターになっています。

パパス紹介

――『DQV』主人公はいかがでしょうか?

千葉 『DQV』主人公は正確には勇者ではないのですが、他のナンバリングでは勇者に位置するキャラクターなのでスキルパネル付きのウェイト65のキャラクターです。

モンスターをなかまにすることができる”伝説のまもの使い”なので、“なかまよび”というとくぎをもっており、モンスターを呼び出して一緒に戦うことができます。

なかまよび専用に設定された“ゴレムス”と“ピエール”、“メッキー”の中から1体を選択してマス上に出すことができます。マス上に出たモンスターは1体の操作キャラクターとして、実際に動かすことができます。

伝説のまもの使い

――パーティの上限が1体増えるようなものですか?

千葉 そうですね、5人パーティなのですがなかまよびを使うことで6体の操作キャラクターがフィールドに存在することになり、6体でバトルを進めることができます。

なかまよび

◆すごろく場とアクセサリー

――新要素としてすごろく場が追加されるとのことですが、こちらはどういったものになりますか?

千葉 2周年で”リアルタイム対戦”が、2.5周年では”ギルド協力バトル”がそれぞれ新要素として追加されたので、3周年では”シングルコンテンツ”を追加しようというのは決めていました。

『ドラクエタクト』はタクティカルRPGですので、キャラクターを使ったバトルが中心ですが、バトル以外の楽しさを入れた何度も遊んでもらえるコンテンツにしたいと思い、ナンバリングで登場した“すごろく場”に決定しました。今回の3周年であわせて新登場となる、”アクセサリー”がメインの報酬になっています。

これまでの『ドラクエタクト』のそうびはぶき・ぼうぐの2種類だったのですが、もうひと枠アクセサリーという枠が追加されます。

――アクセサリーもカスタマイズできるものなのですか?

千葉 アクセサリーもそうび錬金で錬金効果を付けたりできます。

ただ、これまでのそうびとは違う効果を持たせていて、例えばひとりのキャラクターがそのアクセサリーをそうびしているとパーティメンバー全員に効果が付与されるようなものがあったりだとか、闘技場などでは発動せず、クエストのみでしか効果を発揮しないピーキーな効果を有したものがあったりしますね。

――すごろく場はどんな仕組みでしょうか?

千葉 先ほどの繰り返し遊んでもらえるコンテンツにしたいという話にもつながりますが、ナンバリングのすごろく場要素に加えて、『ドラクエタクト』のオリジナル要素としてすごろく場をゴールした後にボーナスゾーンというものを用意しています。

サイコロの使用回数を余らせてクリアできた場合、余ったサイコロを使ってボーナスゾーンを遊べるようにしています。ボーナスゾーンは金色のツボや金色のタンスなど、より良いものが入手できるマスがあったり、ジェムが直接GETできるルーレットマスというのも用意しています。マスに止まると専用のルーレットを回し、ジェムが獲得できるといった感じです。

◆各種キャンペーン実施!

――キャンペーン周りについてお聞かせください。

千葉 7月16日からは無料で最大100連が引ける“3周年記念SPスカウト”や、ジェム3000個が手に入るクエストが登場します。また、育成面ではランクアップクエストやとくぎ強化クエストの獲得報酬が3倍にアップするほか、対象クエストで手に入るゴールドや経験値が2倍になります。

 
TN9_2057
3周年記念クエスト
ガンガンレベルアップ!超育成キャンペーン

第2弾のキャンペーンも用意していまして、7月28日からは最大でジェム12800個がもらえるログインボーナスがあります。

8月1日からは、“3rdアニバーサリータワー”が登場し、プレイヤーの皆さんでミッションをクリアし“虹色のオーブ”や“ジェム”を手に入れられる“3周年記念協力ミッション”や、先着クリア者100名を公式Twitterで発表する企画を実施します。

――他に3周年以降で調整されるものはありますか?

千葉 ギルド大会のマッチング調整を実施します。現在は近しいレベル帯の人とマッチングしやすい状況になっているため、マッチング幅を調整していろいろなギルドと対戦できるようにしたいと思っています。

あとは、こちらはまだ具体的にいつ、というのまでは決まっていないのですが、現在キャラクターのランクは8まであり、これから始める方や、長らくお休みしていた方がランクを上げるのが大変なので、ランクアップ序盤の素材の緩和など、追い付きやすくなるような調整を行っていきたいと思っています。

――個人的には開花素材が足りないのですが。あと開花の扉の追加も……。

千葉 あくまでプレイヤーの皆さんの全体的な所持数を見ながらの調整にはなるのですが、スキルパネルもちのキャラクターが増えたり、才能開花キャラクターが増えてきていますので、才能開花の素材がもらえたり、手に入りやすくなるようなキャンペーンなどで調整をしていきたいと思います。

開花の扉の追加についても検討していきます。開花の扉は高難易度コンテンツの側面もあるので、素材状況だけでなく、全体のクリア状況も見ながら検討しています。

――ありがとうございます。では最後にプレイヤーの皆さんへメッセージをお願いします。

千葉 リリースから3年経ち、いろいろなことをやってきましたが、無事に3周年を迎えられたのはプレイヤーの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。インタビューでもお話しした通り、3周年は真ナンバリングイベントの『DQV』やすごろく場が入ったり、2.5周年で実施したギルド協力バトルの新しいものも用意していますので、楽しんでいただければと思います。

引き続き『ドラクエタクト』らしく、普通の運営ではやらないような取り組みにもチャレンジしていきたいですね。今後ともよろしくお願いします。

TN9_2143
千葉P_やり込み1千葉P_やり込み2
千葉P_やり込み3千葉P_やり込み4
千葉P_やり込み5

▲毎回恒例!千葉Pのプレイ状況を見せていただいた!

【ドラゴンクエスト関連商品をAmazon.co.jpで見る】

ドラゴンクエストタクト

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
メーカースクウェア・エニックス
公式サイトhttps://www.dragonquest.jp/tact/
公式Twitterhttps://twitter.com/DQ_TACT/
配信日配信中
コピーライト

Amazon人気商品ランキング 一覧を見る

最新記事

この記事と同じカテゴリの最新記事一覧