『ウィザードリィ』がブロックチェーンゲームに!各プロジェクトへの授賞式も実施された“SHAKE!KYOTO”後半リポート

2023-07-06 13:18 投稿

Web3時代のIP展開にまつわる発表も

2023年6月28日、世界中のWeb3起業家、投資家、開発者向けカンファレンス“IVS Crypto 2023 KYOTO”におけるオフィシャルイベントとして、Web3ゲームピッチコンテスト“SHAKE!KYOTO”が開催された。

▼SHAKE!KYOTO概要&前半部はこちら


本記事では、コンテスト後半において発表された5プロジェクトのゲーム情報に加えて、授賞式の模様をお届けしていく。

著名なクリエイターが携わるプロジェクトも登場!

本コンテストでは、エントリー企業の話者がステージ上で約5分間のプレゼンテーションを実施。審査結果によって、優秀賞2本、最優秀賞1本のほか、来場者投票によるオーディエンス賞なども選出される。

“ぱちん娘”アクション『ローリンガール』

『どこでもいっしょ』シリーズを手掛けたクリエイターが率いるビサイドは、ぱちんこ遊技機をモチーフとしたアクションゲーム『ローリンガール』を発表。

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本作には、同社オリジナルタイトル『スーパーバレットブレイク』のキャラクターが“ぱちん娘”として登場する。

遊技機をプレイする直前、無料配布やNFT販売される“ぱっちーカード”を選択。そのたびに異なるぱちん娘がチャージされ、毎回ガチャを回すような感覚が味わえるとのこと。

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遊技機の中央に位置するポイントへ、ぱちん娘が入ると敵にダメージを与えることができ、ボス撃破でステージクリアーとなる。

なお遊技機の最下部までぱちん娘が落ちると、そのステージではロスト。最初にチャージしたぱちん娘が残っているあいだに、ボスを撃破する必要がある。

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ぱちん娘は各自で別々の能力や必殺技を持っており、それぞれを育成可能。敵の倒しかたも直接ぱちん娘がぶつかったり、一定時間ごとに発動する技を当てたりと、まったく異なる個性が用意されているようだ。

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作物生産NFTゲーム『Play games! enrich our lives』

『大乱闘スマッシュブラザーズX』に携わった宮路洋一氏がプロデューサーを務めるジークゲームズは、​生活密着型NFTゲーム『Play games! enrich our lives』の正式サービスを、2024年2月までに開始すると発表した

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本作は、ユーザーの報酬獲得とゲームシステムをシンプルに設計。ユーザーは、ゲームから付与されたNFTで、コンビニのおにぎりなどの商品を獲得できるとのこと。

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ゲームシステムは農園をモチーフに。種とキャラの組み合わせで変化する作物(報酬NFT)を収穫することを目的に、ゲームを進めていくことになる。

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本作のキャラクターデザインには『ポケットモンスター』のピカチュウなどのデザイナーとして有名な、にしだあつこさんが参加。キャラクターは、NFTとしてマーケットプレイスで取引可能だという。

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NFTレンディングシステム“Bind”第1弾『Pretty Survivor』

サムライブロックチェーンゲームズは、ゲーム特化型NFTレンディングシステム“Bind”及び、その第1弾となるキャラクターレースゲーム『Pretty Survivor』を発表した。

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Bindは、人気NFTキャラクターを商用レンタルするNFTレンディングシステムと、NFTプロジェクトに最適化されたゲームプラットフォームを掛け合わせたシステム。

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NFTホルダーからNFTを一定期間あずかることで、ゲームでの安定使用が可能となり、NFTホルダーは貸与したNFTの使用量に応じゲーム収益を受け取れる。

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Bindでは、各NFTプロジェクトの世界観に即したゲームの提供を予定しており、その一例として、レースゲーム、アクションゲーム、リズムゲームなどが挙げられた。

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今回のプレゼンテーションでは、その第1弾である『Pretty Survivor』のプレイ映像を公開。プレイヤーの操作キャラクターが障害物を乗り越え、ゴールへ進んでいくゲーム映像が紹介された。

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ブロックチェーンゲーム『Eternal Crypt -Wizardry BC-』

ドリコムは、チューリンガムと共同で開発中のブロックチェーンゲーム『Eternal Crypt -Wizardry BC-』を発表した。

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本作は1980年代から連綿と続くRPG『Wizardry』シリーズのIPを使用。プレイヤーは、放置型ゲームとしてダンジョン探索、自動進行、帰還といったサイクルを体験できる。

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1日15分から30分ほど集中してプレイすることで、ゲーム内の要素を楽しむことができ、プレイヤーの生活を圧迫しないよう時間的負担が少なく設計されているそうだ。

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本作では“冒険者NFT”によって戦略性が生み出されるとのこと。プレイヤーはギルドマスターとして、4種族ごとの8職業から最大36体の冒険者を編制してダンジョンに挑むことが可能。

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今後のロードマップも公開され、2023年第4四半期には正式版のリリースを予定。2024年第1四半期以降は、イベント機能を追加するとともにメディアミックスを展開するという。

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DAO型IP“電音部”経済圏の構築

バンダイナムコエンターテインメントは、ダンスミュージックをテーマにした音楽原作キャラクタープロジェクト“電音部”が2023年からDAO型IPへ進化することを発表した。

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DAOは、特定の所有者が管理しなくとも、自律的に事業やプロジェクトが進行していく形態を指す言葉。

100曲以上ものオリジナル楽曲数を誇る電音部は、バンダイナムコエンターテインメント発のキャラクターや音楽だけではなく、参画した他企業や他クリエイターによる新たなキャラクターなどを、ひとつのIPとして含むようになるという。

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さらにDAO型IP進化への地盤強化の一環として、アニメやゲームとの連携にも言及。

併せて今回のプレゼンテーションでは、電音部を題材としてバーガースタジオが開発中であるDJバトルゲームの情報が明かされた。

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プレイヤーがいかにDJとしてフロアを盛り上げるか、楽曲のセットリストを組むことが重要なゲームになるようだ。

またゲームには、ダイナミックNFTが採用され、ユーザーがオリジナルのキャラNFTを生成できる。その後、対戦すると相手のスキルやバトル中のモーションを習得し、キャラのカスタムが可能に。

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既存IPと新進気鋭のプロジェクトがともに受賞!

来場者投票によって決定するオーディエンス賞には、SHAKE!KYOTOの5プロジェクト目で『Dark Machine』を発表したMeta-xが選出された。

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審査員による今回の優秀賞は、電音部の新たな情報を公開したバンダイナムコエンターテインメント及びバーガースタジオに決定。

さらに2組目として『Eternal Crypt -Wizardry BC-』プロジェクトチームが優秀賞を受賞した。

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最優秀賞を手にしたのは、SHAKE!KYOTOの前半部で『Gemina Games』を発表したJP GAMES。優秀賞以降は各企業の登壇者へトロフィーが贈られ、提携メディアや関係各社のSNSにおける受賞プロジェクトの大規模な告知が実施されるという。

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今回のSHAKE!KYOTOに関するリポートは以上。各社ともブロックチェーンを活用した意欲的なプロジェクトを発表する中、DAOとして運営されるMMORPGのみならず、既存IPがDAOへと移行するこれまでにない取り組みも明かされた。

今後Web3領域におけるゲームプロジェクトが増えていくことはもちろん、今回のイベントで発表されたタイトルの正式リリースも見逃せないものとなるだろう。公式SNSアカウントなどが未発信のプロジェクトもあるため、まずは気になったプロジェクトの公式サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。

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