【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#71】将棋×ミステリー!?将棋を知らなくても楽しめるADV『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』

2023-06-11 13:00 投稿

お手頃価格でガッツリ読めるADV

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第71回。

今回扱うのは、実名の棋士も登場する将棋×ミステリーのアドベンチャーゲーム『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』(以下、『千里の棋譜』)。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:480円(税込)
Android:1200円(税込)
※iOS版はアプリ内課金アリ

ニンテンドースイッチ:3000円(税込)
プレイステーション4:3000円(税込)
PC(Steam):3000円(税込)

 

『千里の棋譜』とは
・将棋界を舞台に展開するミステリーアドベンチャー
・千里眼が事件に関わる第1部、神隠しの事件に迫る第2部と謎も濃いめ
・実在棋士がキャラクターとして登場し、将棋解説モードも搭載

スマホ版と他機種版の違い
・iOS版は第1部を購入し、その後アプリ内課金で第2部を購入する
・Android版は他機種版同様買い切り型だが、値段は半額以下
・スマホ版はややゲーム画面が小さめ

将棋界を取り巻く事件に挑む

『千里の棋譜』は、将棋界を舞台とした事件が展開するアドベンチャーゲーム。

将棋がモチーフにはなっており詰将棋も登場するが、将棋ソフトのように対局を楽しむ作品ではなくあくまでも事件を追うテキストベースの作品だ。

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▲フリーの記者である一ノ瀬歩未が主人公。一ノ瀬はある日将棋連盟の会長に取材するべくその自宅へ向かうが、そこで強盗事件に遭遇し、将棋界の闇に迫る事件に巻き込まれていく。

ベースのシステムは王道なアドベンチャーゲームのものとなっており、基本的にはテキストを読み進め、ときおり定時される選択肢を選んで物語を読み進めていく。

しかし将棋をテーマにしているだけあり、事件の謎に迫る際に詰将棋を解くような場面もある。

詰将棋自体はそこまでむずかしくなく、また別のキャラクターに解くのを任せることもできるので、将棋の駒の動かしかたを一切知らなくても問題ない。

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▲詰将棋を解く場面も選択肢が提示され、間違えてもすぐにやり直せる親切設計。

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▲移動先を選び、調べる場所や話しかける相手を選択するなど、操作は全体的にシンプルだ。選択によっては早い段階でゲームオーバーにもなるが、オートセーブで選択直前から復帰できるのも親切。

作中のキャラクターとして実在の棋士が多数参加しているのも本作の特徴だ。

さらに、高橋道雄九段はシナリオの監修、香川愛生女流三段は副監修のかたちでも関わっている。

本編とは別に将棋を基礎から学べるモードもあり、将棋に触れるきっかけにもなる作品だろう。

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▲将棋ファンにはうれしい出演かも? もちろん本作で初めて知るという人でも物語は問題なく楽しめる。

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▲本編とは別に将棋教室や詰将棋などのモードも用意されている。

元々はスマホ向けタイトルとして配信されていた本作だが、コンシューマーに展開する際にシナリオの第2部が追加され、ボリュームもしっかりしたものになっている。

『逆転裁判3』や『逆転検事』シリーズなどの音楽を手掛けた岩垂徳行氏によるサウンドもあり、耳でも楽しめる本作。

立ち絵だけでなく場面によって挿入されるイベントスチルも豊富なので、物語の展開などと併せて飽きずに読み進めていけるだろう。

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iOS版は1部をお安くプレイ可能!

本作はデバイスが異なってもゲーム内容は同一となっているが、iOS版のみ販売形態が異なっている。

iOS版はまず第1部と将棋教室の序盤を収録した状態で販売されており、第2部や将棋教室の続き(棋士編)については課金で追加購入を行うかたちだ。

全コンテンツをまとめて購入するほかのデバイスに比べて、より安い価格で遊び始められるのはお得なポイントだろう。

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▲第2部は前後編に分かれており、まとめて買うか分割して買うかは選択可能。

ゲーム内容に差はないが、本記事で使用している画像を見てもわかる通り、スマホ版は画面に枠のようなものが設けられており、ゲーム画面がやや小さくなっている。

一方でスイッチ版などはこの枠がないぶん、より大きな画面でゲームを楽しめる。

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▲画像はスイッチ版。なお、スイッチ版はタッチ操作でもプレイ可能だ。

手軽に楽しむならスマホ版!

本作はデバイスによる内容の違いがなく、前述の通りiOS版は第1部のストーリーを手軽な値段で遊ぶことができる。

また、Android版は購入形態こそ他機種版と同じだが、値段については半額以下とこちらもお買い得。

アドベンチャーゲームというジャンルの意味でもスマホで十分楽しめる内容になっているので、スマホでプレイすることに抵抗がなければスマホ版がオススメだ。

コンシューマー版のパッケージには詰将棋などが盛り込まれた封入特典も付いているので、そちらを重視する場合は他機種版の購入を検討するのもアリだろう。

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