【スマホとゲーム機どっちで遊ぶ?#67】無料のスマホ、追加コンテンツ入りのスイッチ!ゴシックホラーADV『籠庭のクックロビン』

2023-05-14 13:00 投稿

誰が殺したクックロビン

スマートフォン・タブレットと別機種で配信されている作品を比較していく企画の第67回。

今回扱うのは、古城を舞台にしたゴシックホラーテイストのノベルゲーム『籠庭のクックロビン』。

比較に使用したのはiOS版とニンテンドースイッチ版。ゲーム紹介ではiOS版の画像を使用していく。

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【価格】
iOS:無料
Android:無料
ニンテンドースイッチ:1200円(税込)

『籠庭のクックロビン』とは
・古城を舞台にくり広げられるゴシックホラーアドベンチャー
・選択によって増減する真狂ゲージによってエンディングが分岐
・チャプター画面でエンディングの分岐条件が確認可能な親切設計

スマホ版とスイッチ版の違い
・スマホ版はスタミナ制だが無料でプレイ可能
・スイッチ版はスタミナ制撤廃&スマホ版の追加コンテンツも収録
・スマホ版でも課金でスタミナ無限などは可能だがすべて解放するならスイッチ版がお得

かわいらしくも不気味なゴシックの世界へ

『籠庭のクックロビン』は、古城に住まう伯爵のもとへと奉公にやってきた孤児の少女・ロビンを主人公としたノベルゲーム。

ひとクセもふたクセもある住人たちと暮らすなかで、ロビンは不穏な噂がささやかれる城の秘密とその真実に迫っていく。

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▲主人公のロビンは城にやってきて早々に不可解な現象に出くわす。果たしてその正体は……?

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▲城の同居人はいずれも個性派揃い。

ノベルゲームとあって操作はいたってシンプルで、基本的にはシナリオを読み進め、ときおり現れる選択肢を選んでいくだけだ。

本作はエンディングが複数用意されており、特定の場面で特定の選択をした場合の分岐に加え、物語のなかでの選択によって変化する“真狂ゲージ”の最終的な数値によっても結末が変化する。

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▲真狂ゲージが変化する場面では画面に天秤が表示され、選択結果に応じてゲージが増減する。

物語はエピソードごとに細かく分けられており、ひとつひとつの場面が短いこともあり隙間時間でも読み進めやすくなっている。

チャプター画面では各エンディングへの分岐条件を確認できるほか、プレイ済みのエピソードであれば好きな場面から再開できるので、エンディングの回収も容易だ。

8つのエンディングを迎えた先の展開も用意されているので、かわいらしくもゴシックホラーの雰囲気を漂わせる作風が気になったならプレイしてみよう。

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▲チャプター画面からエンディングの分岐条件を確認できる親切設計。

スマホ版は無料、スイッチ版は広告なし&追加要素入り!

『籠庭のクックロビン』のスマホ版とスイッチ版での大きな違いは、スマホ版が無料で遊べるという点だ。

プレイ中の画面下部に広告が表示されていたり、物語を読む際に体力(スタミナ)が必要になったり、時間を待たずに体力を回復する際やエンディングのヒントを見る際に動画広告の再生が必要になるなど、広告を見る機会は多いが基本的には無料でプレイ可能だ。

ただし、テキストを送るのには画面下部のテキストボックスをタップする必要があり、そのすぐ下にある広告を誤ってタップしてしまう可能性がある点はやや気になった。

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▲記事内ではトリミングしているが、テキストボックスの真下にバナー広告がつねに表示される。うっかりしなければ誤タップすることもないが、してしまったときはややストレスだ。

一方でスイッチ版は有料になっているぶん広告要素が排除され、物語を読む際の体力システムも撤廃。

スマホ版では一度読んだエピソードを再度読む際にも体力が必要だったが、スイッチ版では気にせず読めるほか、エンディングの分岐条件も制限なく閲覧可能だ。

また、画面が横表示になっているのでスマホ版に比べて背景が広く表示されるのもまた違った印象を与えてくれる。

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▲画面サイズ自体の違いに加え、オプションなどの項目が画面下部にまとめられたことで背景がより広く感じられる。

操作がシンプルなだけに操作性の違いはそこまで大きくないが、スマホ版にあった広告の誤タッチがないだけでも快適さはスイッチ版に軍配が上がる。

また、スイッチ版ではオプションにテキスト速度の項目が加わっている。テキスト表示を待ちたくない人にとってはここも大きなポイントだろう。

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本作にはクリアー後のお楽しみ要素とも言える会話劇が用意されているが、スマホ版ではこちらが有料コンテンツとなっている。

スイッチ版はこちらも最初から収録されているが、ネタバレを含む関係もあって特定のエンディングにたどり着いた後に開放される形式だ。

スイッチ版では同じく有料コンテンツとして配信されていた特別資料集も収録されており、これらの追加コンテンツ+体力制度&広告削除代と考えれば値段の差はあまりないとも言えるだろう。

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雰囲気がハマればスイッチ版、確認するならスマホ版!

『籠庭のクックロビン』はスマホ版とスイッチ版とで仕様こそ異なるものの、作品の内容自体に違いはない。

スマホ版最大のメリットは無料でプレイできることなので、どんな作品なのかを知りたい場合はまずスマホ版でチェックしてみるといいだろう。

スマホ版でも最後まで読み進めることはできるが、体力の制限なく一気に読みたい、広告の表示なしで作品の世界に没頭したい、といった場合はスイッチ版の購入がオススメだ。

なお、スマホ版でもショップでアイテムを購入すれば各制限をなくせるが、体力無制限アイテム、広告削除アイテムともに480円(税込)となっているため、追加コンテンツの購入も考えるとスイッチ版と大差ない、あるいはスイッチ版のほうが値段的にもお買い得となっている。

片手で読み進めたい場合はスマホがオススメだが、ガッツリ触りたいのであればスイッチ版を選ぶといいだろう。

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