『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE(北斗リバイブ)』新コンテンツや交流会の話題も飛び出した3.5周年記念インタビュー

2023-03-31 20:00 投稿

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北斗の拳 LEGENDS ReVIVE

祝3.5周年!

セガより配信中の『北斗の拳 LEGENDS ReVIVE』(以下、『北斗リバイブ』)。

この記事では、恒例となっている半年ごとのインタビューを敢行。今回は『北斗リバイブ』ディレクターとしておなじみの藤田氏に、3.5周年を迎えての意気込みや今後の展開、そしてお知らせが出たばかりの不具合に対しての見解や少し突っ込んだお話を聞く。

ふじたさん01

▲お答えいただいたのは『北斗リバイブ』ディレクターの藤田氏。

第2回交流会を終えて

―― 大阪交流会はいかがでしたか?

藤田ディレクター(以下、藤田D):私たち開発チームにとって素晴らしい時間でした。作品に対しては勿論ですが、『北斗リバイブ』に対しても大きな愛を持ってくださっていて、光栄である反面、責任も感じましたね。リバイバーの皆さんの熱に触れ、より一層良いサービスを提供しなければならないね、と社内でもことあるごとに話をしています。

―― 今回大阪で開催となった経緯など教えてください。

今回の開催の経緯ですが、昨年9月の3周年の際に吉祥寺のカフェゼノン&ゼノンサカバにて初のリバイバー交流会を開催させていただきました。当日は台風直撃かという状態ではありましたが、多くの方に来ていただき、お話しすることもできたので非常にいい機会だったのですが、遠方の方からは「東京だと行けないよ」、「○○で開催して」といったご意見もいただきましたので、より多くのリバイバーと交流を深めようということで、まずは大阪で第2回を開催しようという運びになりました。

―― 交流会でのアンケートはどのような反応でしたか?

藤田D:“リバイバー同士の交流”や“ジェスチャークイズ”といった、みんなでワイワイ盛り上がれるコンテンツは満足度が高かったです。この交流会のテーマとしては、私たち開発の人間とリバイバーの交流を深めると同時に、同じ北斗が好きな人同士、リバイバー同士でも交流を深めてもらいたいという想いがありましたので、それが実現できてよかったです。

また、“チーム対抗戦ドラフト会議”がもっとも満足度が高かったのはうれしかったです。以前からゲーム内の何かを使って盛り上がれる企画をやりたいと考えていましたので、今回この“チーム対抗戦ドラフト会議”をやるにあたりチーム内でもどうしたら盛り上がるか、楽しんでもらえるかを深く議論して、アンケートで楽しんでいただけたという答えを見てほっとひと安心すると同時にうれしかったですね。

―― 交流会参加ユーザーから直接言われたことで印象的なものがあれば。

藤田D:「このキャラクターが好きだ!」、「このキャラを出してくれてありがとう!」といった北斗に関する熱い思いはもちろん印象深かったのですが、「ゲームはおもしろいのに不具合が原因で、いままでいっしょにやっていた仲間たちが去っていく。悔しい」というお言葉は物凄く心に残っています。不具合などでリバイバーの皆さんには大変ご迷惑をおかけしてしまったことは大いに反省し、今後のサービス向上で挽回させていただきたいです。

―― つぎの交流会は北斗40周年で、という話しも出ていましたが予定は?

藤田D:まだ具体的な日程にまでは落とし込まれていませんが。次回も開催する方向で検討しています。次回は、北海道なのか、東北なのか、はたまた福岡なのか、予想しながら続報をお待ちいただければと思います。今年は40周年というタイミングですので、それにちなんだ何かおもしろいことができればというのは、つねに考えています。

―― 新展開について何か話せることがあれば。

藤田D:スミマセン、この件はまだ多くお話しすることが出来ないのですが、着々と進行しています。お伝え出来る段階になりましたら、ご報告させていただきますので、続報までもう少々お待ちください。

―― 新コンテンツはどのような構想ですか?

藤田D:新たな対人戦“天外争覇(てんがいそうは)”の実装を予定しています。サーバー間をまたぐ1パーティー対1パーティーの対人戦で、遊びかたは単純明快。強化を重ねた自慢の拳士たちから唯一無二の最強パーティーを組んでほかサーバーのプレイヤーとガチンコバトルをするというものです。ほかサーバーのプレイヤーと対戦といっても、すべてのサーバー間で入り乱れて戦うのではなく、各サーバーのバランスを考慮した上で複数のグループに分け、プレイヤーは振り分けられたグループの中で上位を目指すことになります。各グループのTOP3に輝いたプレイヤーは、つぎの開催まで表彰台にご自身のお名前が刻まれますので、腕に自信のある方はぜひ上位を目指してみてください。まずは、コンテンツの負荷検証なども兼ねたプレ開催を4月に実施させていただく予定です。また、現時点で詳細は出せませんが、新しい育成機能の開発にも着手をしていますので楽しみにしていてください。

―― 2023年のテーマ「強敵に作る。」が始動するのはいつごろでしょう? 世紀末救世主でやったあれになるのでしょうか?

藤田D:始動は3月末から4月の頭を予定しています。大まかな流れは“ケンシロウ 世紀末救世主”のときと同じですが、今回の「強敵に作る。」では拳士の奥義など、リバイバーの皆さんとともに決める内容を拡大させたいと思っており、現在はどこにリバイバーが参加できる余地があるのかなど整理、検討を行っている最中です。詳しい参加方法などは後日お知らせとさせてください。

―― 北斗が基軸とはいえ、つぎの半年がどう展開するのかまったく読めない状態だと思います。どういった感じになるのかヒントをくれませんか?

藤田D:私たちの目標は“すべての拳士をリバイブする”ですので、そこに向けて邁進していくということになります。曖昧な言いかたになってしまいますが、3年半リバイバーの皆さんといっしょに歩んできたからできること、セガだからできることというのもありますので皆さんが「そうきたか!」と思っていただけるような展開を提供できればと思います。まずは4月、エイプリルフールの時期という事もありますので、あの外伝作品との取り組みを・・・。

―― この半年も非常に魅力的な拳士がたくさん登場しました。開発にあたっての苦労話や見てほしいポイントなどがあれば教えてください。

【ジュウザ(黒王号)】

藤田D:ジュウザとしては3体目であること、すでに息子のショウザが黒王号に乗ったバージョンが出ていることからそれらとの差別化を明確にしつつ、ジュウザと黒王号との絆をどのように出すかを工夫しました。衣装はラオウとの初戦後に腹部にサラシを巻き死を覚悟したシーンのジュウザを採用し、その覚悟を受けてジュウザに心を寄せている黒王号という関係性をイメージしています。また、待機状態で発生する1アクションはバトルフィールドとホーム画面で別のものを準備しています。これは黒王号の大きさの問題でホーム画面で騎乗状態にすると、ジュウザの頭が上に突き抜けてしまうというゲーム仕様に起因するものですが、どちらのアクションでもジュウザと黒王号が心を通わせているような雰囲気になるようにしています。奥義は当初、落石といっしょに黒王号に乗ったジュウザが敵陣を駆け抜ける流れにしていましたが、版元様からジュウザの尻叩きのシーンを入れたいとの提案があり、駆け抜けてしまうと該当シーンが見せられなくなってしまうため、敵陣手前で踵を返して尻を叩く流れに変更しました。結果、飄々と相手を手玉にとるようなジュウザらしさがより出せたように思います。

【ハート KING軍四大幹部】
藤田D:ハート様はでかいババアなどと同様遊びやすいキャラクターではありますが、どこまで遊び要素を入れていいかのさじ加減が難しいところではあります。当初、既存のSRハートとの差別化として、衣装をアーケード版のカラーでもあるピンク色にしようとしていましたが、もう少し遊び要素を入れても良いのではないかという提案も有り、バレンタインを意識して4人の衣装にハート柄を入れる形となりました。また、4人で1組の拳士の制作は初めてとなり、限られた画角や尺の中で4人をうまく動かして見せるのに苦慮しました。奥義では、原作でのモヒカンたちとハート様とのやりとりに3人を参加させ、北斗の雑魚特有のワチャワチャ感を楽しんでいただけたらと思います。


【サウザー・オウガイ 真の伝承者への道】
藤田D:サウザーは北斗の中でも人気の高いキャラではありますが、その中でも少年期のサウザーに魅力を感じているファンは多いのではないかと思っています。私自身がそのひとりで、とにかく愛を捨てる前の幸せだったころのサウザーを描きたいという思いで制作した拳士です。勝利シーンでのタオルがしがしは絶対に再現したいシーンだったので、ぜひパーティに組んでご覧いただければと思います。奥義では、オウガイの目線になってサウザーの瞳に南斗十字星を見る体験が提供できればと思います。15歳時のサウザーを採用しているので、あまり子供っぽくなりすぎないようにセリフは気を付けています。

不具合について

―― 先日、公式から“不具合の対応と今後”についてのお知らせがでました。かなり踏み込んだお話しになっていて、ユーザー知りたいことはかなり網羅されていた印象で、実際練気闘座においても途中でバトルが止まるという現象もかなり改善されたように思います。これはお話しに出ていたプランナーさんとプログラマーさんの協議やバトルシミュレータの運用がうまくいっていると捉えてよろしいでしょうか?

▼[北斗の拳 LEGENDS ReVIVE]の不具合対応と今後について(公式サイト)
https://hokuto-revive.sega.com/info/detail/010087i4qQYc.html

藤田D:まず最初に、不具合が長期にわたり発生している状況についてお詫びいたします。協議に関しては、仕様面と実装面のすり合わせがかなり順調にいっている状態です。過去の設定といまの設定が組み合わさると不具合が出るという処理の話しになるんですが、この協議を重ねることで過去の処理も含めて見ているという感じですね。バトルの進行不能が昨年末頃から年始にかけて頻繁に発生し、リバイバーの皆様には大変ご迷惑をお掛けしました。バトルシミュレータの導入に加えて拳士のさまざまな処理の見直しなども同時に行うことで発生頻度は低下しているものの、現在も新拳士リリース時に不具合が発生することがある状況のため、より精度の高い不具合検知ができるよう改善に努めています。

―― 今後は新拳士の不具合は減りそうですか?

藤田D:はい、そのように考えています。

―― 今後不具合の断定よりも先に確認を行っていることを速報していくとあって、これはユーザーがずっと望んできたものだと思います。お知らせが出ないことで無用な不満が溜まっていたのも事実だと思うんですがここに来て、“速報を出していく”に至ったのは何かしら開発環境に変化があったのでしょうか?

藤田D:まずひとつは、体制上の事情でなかなか手が回らなかったものが人材の増加により対応できるようになったこと。もう1点は、これまで不具合かどうかの調査にものすごい時間がかかっていて、断定できないものは出せないというポリシーでやっていたんですね。ただユーザーさんからいろいろなご意見をいただいて、やっぱり速報という形で出す情報が足りないというところを改めて見直して、ポリシーに変化があったということですね。今後は、3月8日に掲載させていただいたお知らせでご案内しましたように、不具合と即座に断定できない場合でも、「何かしらの問題が起きている可能性がある」ということをいち早くお伝えし、その上で不具合なのかどうかをあらためてご説明させていただくといった新しい形の運用を行っていきたいと考えております。

また、事後の対応についてご不満がある点も重々承知しておりますが、根本的な問題としては不具合が頻発していることに尽きると思いますので、お知らせで発表した不具合対策の取り組みをひとつひとつ着実に実行して不具合の発生を抑止し、一刻も早く安定したサービスを皆さまにお届けすることが第一であると考えております。

―― 不具合の対策は不具合そのものへの直接的な対策はもちろんなんですが、二次的な要素も大きいと思うんですね。例えば拳士に不具合が出たときの不満って、不具合そのものよりも拳士の寿命が短かったり育成が大変であるところに起因していて、だからこそその拳士の性能が発揮されないと不満になってしまうわけじゃないですか。練気闘座が止まって不満に思うのは1ターンが長すぎて、せっかく時間かけて6ターン目までみたのにそこで止まるから不満が余計に大きくなってしまう。であれば拳士入れ換えのコストを緩和してあげたり、リプレイも1ターンごとにスキップできるようにしたり、スキップの階層を上げてあげればリンちゃんのお祈り時間も結果的に半減させられるわけで、こういった根っこの部分からの整地も求められているように思いますがいかがでしょう?

藤田D:ちょっと実装のタイミングはお約束できないんですが、スキップの階層を上げる(画面遷移の回数を減らす)というのは現在進めています。あとバトルが長すぎるというのも把握しているんですが、1ターンのスキップはちょっと(仕様的に)難しいんですね。現在はバフの数が多く、拳士がなかなか落ちないことでバトルが長引いてしまっているので、ここは半年とか、ある程度長いスパンをみていただくことになってしまうんですが、徐々に新拳士の性能を調整して、バトル時間を短くする方向で改善していこうと思っています。そして拳士の寿命に関してですが、これは我々も大きな問題だと思っていまして、いまは使えるコンテンツを増やしていこうと考えています。使う拳士が多かったり、そういう縛りのあるコンテンツを想定していて、すぐに使えなくなってしまうという状況は解消できるかなと思います。

―― 性能の説明文やフィールド上のアイコンがわかりにくいという話しを散見しますが整地などの予定は?

藤田D:拳士の多彩なスキル効果が『北斗リバイブ』のウリではありますが、年々スキル説明文が複雑になってきたことやバトル中のアイコン表示が多くなっている点は問題として捉えております。現在はスキル説明文の分かりやすさを改善する方向で調整を進めています。

―― お知らせやここまでのお話を聞いて、体制面にも改善があって、実際不具合への対応にもかなり変化がみられたように思います。ただですよ? 年末からいろいろゴタゴタがあって、いろんなご意見を受けて身が引き締まったというのも正直あると思うんですよね。であれば、個別のお詫びは出してきたにせよ、一旦リバイバーとの和解の品といいますか、手打ちの品といいますか、一連の不具合に対してのお詫びを何か出しませんか? ユーザーとしてもここで一旦仕切り直しというか、ここから前向きに“『北斗の拳』40周年の年を楽しんでいこうぜ”という区切り、きっかけがほしいと思うんですよね(笑)。なんとなく悶々としてる方も多いと思うので。

藤田D:そうですね、個々の不具合のお詫びは都度対応をさせていただいておりますが、近日中にそれとは別に、頻発する不具合へのお詫びという形で皆さまにアイテムの配布を予定しております。このお詫びのアイテムの配布には、今後より一層不具合対策に力を入れていくという私ども運営チームの決意表明も込めたボリュームのある配布内容を検討しております。

―― ではとくに年末からの流れで不満を抱えてきたリバイバーの皆さんにもできたらここで一旦許して頂いて、今後に期待してもらえたらいいですね。僕も『北斗の拳』40周年の今年は本当に期待していますので。それではその一連の不具合とその対応に関して、ひと言いただけますでしょうか?

藤田D:交流会でもお話しさせていただいたんですが、現状大きなご迷惑をおかけしているというのは本当に大きな課題として捉えています。ここに対して最大限今できることをやらせていただいてまして、今後も継続して改善に取り組んでいこうと気を引き締めてます。交流会などリバイバーの皆さん方からの生の声、熱い思いをいただく機会も増えまして、実は開発一同の心境に変化があったんですね。期待を裏切れないという意識も強くて、しっかりと体制も強化して、システムも整備して、もっと楽しんでもらえるようにしていきたいと思っていますので、引き続き応援いただければと思っています。

4周年に向けて

―― 最後になりますが、4周年へ向けての抱負や皆さんへひと言お願いします。

藤田D:いつも『北斗リバイブ』を愛していただきありがとうございます。先ほども申し上げましたが2023年は「強敵に作る。」という言葉をテーマにしております。リバイバーの皆さんと開発チームの対話の機会や開発からの発信を増やし、相互理解を深めより良いサービスを提供できるよう改善を図って参ります。また、今年は『北斗の拳』連載から40周年という記念すべき年です。
新たな北斗伝承者をリバイブする新展開を筆頭に、記念すべき年にふさわしいサービスを提供すべく鋭意準備中ですので、どうかお楽しみにしていてください。これまで不具合などでご迷惑をおかけした分を挽回し、更に皆様に愛していただけるゲームとなるよう開発チーム一同、邁進していきますので、どうか引き続きよろしくお願いいたします。

北斗の拳 LEGENDS ReVIVE

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーセガ
公式サイトhttps://hokuto-revive.sega.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/hokuto_revive
配信日配信中
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