『アイドルマスター シンデレラガールズ』アニメ企画も控える第3芸能課の物語が2巻同時発売【アイマス日記第149回】

2022-05-11 18:07 投稿

今回も読みごたえ十分!可愛いアイドルの成長を楽しむ

バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。

担当:東響希

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Cygamesのオンライン漫画サイト“サイコミ”で連載されている『アイドルマスター シンデレラガールズ』のスピンオフ作品、『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』と『アイドルマスター シンデレラガールズ After20』のコミックス新巻がそれぞれ2巻ずつ同時発売された。そこで、今回は『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』の9巻、10巻の内容を簡単に紹介していきたい。

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今回は“的場理沙”、“赤城みりあ”、“龍崎薫”がメインのストーリーが展開されるが、まずは“的場理沙”のエピソードから紹介。

前巻のドラマのオーディションでは、アイドルとして自分がやりたいことを問われ、答えられなかったことが尾を引き、ふだんの態度がさらにぎこちないものに。さらに、演技に関して天才的な才能を持つ“遊佐こずえ”を見て、焦りは頂点に。しかし、相棒的存在である“結城晴”からの言葉や、他の第3芸能課のメンバーとのやり取りを経て一歩成長を見せてくれる。その中で生まれた“遊佐こずえ”との新たな絆にはほのぼのとさせられる。

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“赤城みりあ”は後輩の“佐城雪美”といっしょにラジオのゲスト出演。“赤城みりあ”は引っ込み思案な後輩のために奮闘する。番組の収録では、進行を止めないように必至で喋ろうとするが、番組に対するアンチ的なコメントで、自分ばかりが喋ってしまっていることに気が付く。ただ、このコメントを見てリスナーからの助言だと素直に捉えらるあたり、“赤城みりあ”のポジティブな性格がにじみ出ていると感じられる描写だ。

“佐城雪美”も人前で話す苦手意識の克服へと意欲を見せ、“赤城みりあ”のフォローに答えたいというふたりの関係性に尊さを感じる。ラジオ番組パーソナリティとして“道明寺歌鈴”と“高森藍子”のふたりが登場しており、“道明寺歌鈴”担当としてもうれしいエピソードである。

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“龍崎薫”は“結城晴”とともに野外アートイベントに参加。ポップなグラフィティアートが趣味である“吉岡沙紀”と共演することになる。本格的なライブペイントを見せる“吉岡沙紀”には一気にギャラリーが集まってくるが、ふたりのイラストの前には人はまばらだ。そこで、ふたりは“吉岡沙紀”にアドバイスを受け、最終的にはギャラリーも巻き込んで、皆でペイントを楽しむ賑やかな様子が描かれる。その中で“龍崎薫”自身が目指すアイドルを語る姿と、天真爛漫なひまわりのような笑顔に癒される。

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11巻に続くストーリーでは“横山千佳”と“市原仁奈”が、この作品では別の事務所という設定になっている“南条光”、“小関麗奈”とキャラクターショーへ出演することに。“横山千佳”は、レッスンで“小関麗奈”から「アニメキャラの真似で自分の演技ができていない」と指摘をされる。“プロデューサー”に相談しようとするも、納得できる答えが出ずにすれ違いが生まれていく。果たして結末はどうなるのか、楽しみなところ。

個人的なグッときたポイントは、レッスンの帰りに思いつめたような“横山千佳”を見た“小関麗奈”の対応。先に行っていると告げて、さりげなく“プロデューサー”に相談しにいくように促すのである。普段はいたずら好きな女王様キャラだが、彼女のやさしさが垣間見える描写である。

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いちばん年上の“的場理沙”は、悩んでいる自分を見せたくないというプライドや、それゆえにから回ってしまう自分自身のカッコ悪さを自覚し、壁にぶち当たる。“赤城みりあ”は、後輩をフォローしようと張り切った結果、こちらも空回りしてしまうが、周囲のアドバイスで前向きに修正していく。最年少の“龍崎薫”は、悩みにぶつかっても臆せず周りに相談し、問題解決に取り組んでいく。

三者三葉、性格の問題もあるが、悩みにぶつかった際、年上ほどいろいろ考えるようになり、ひとりで解決しようとする傾向があるように感じられる。この辺り、わずかな年の差だが、年齢とともに抱える悩みが複雑になっていく様子が、グラデーションのようになっていておもしろい。

また、“的場理沙”や“横山千佳”のようにアイドルになった経緯が、思わぬ形で壁になるところも興味深い。このふたり限らず、アイドルとしての自分を見つめ直したとき、それぞれが思い悩む焦点も変わってくるので、この辺りも見どころである。

4月に開催された10周年ライブツアーの最終公演では、TVアニメ化も発表されており、コミックスをそのままアニメ化するのか、はたまたオリジナルのエピソードが加わってくるのか、本作の今後の展開にもますます期待が上がる。

単行本9巻の情報はこちら
単行本10巻の情報はこちら

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