『アイドルマスター シャイニーカラーズ』“プロデューサー”とともに“天井努”の物語でもある『シャニマス』【アイマス日記第142回】
2022-04-15 20:25 投稿
283プロの絆が見える特別コミュ
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。
担当:東響希
『アイドルマスター シャイニーカラーズ』(以下、『シャニマス』)では、4月12日の“シャイニー(412)の日”に、特別なコミュが公開された。ちなみに、“シャイニー(412)の日”は2020年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された正式な記念日である。
昨年は、事務員である“七草はづき”の1日の仕事の様子をフォーカスしたような内容になっていたが、今回は社長である“天井努”が話の主軸になっている。“283プロダクション”内でのアイドル同士の掛け合いと、“天井努”が現在283プロダクションのオフィスとなっている部屋の内見に訪れた際の出来事がザッピングしながら進む内容だ。
『アイドルマスター』シリーズには、さまざまなプロダクションが存在し、それぞれに社長がいるわけだが(シンデレラガールズに関しては美城常務が近い存在だろうか)、中でも“天井努”はかなりピックアップされているキャラクターだろう。
アイドル育成をメインに、元祖『アイドルマスター』に原点回帰したようなゲームは、じっくりとストーリーを楽しむ内容だが、設定的にも765プロとの類似点が見られる。その中でも“天井努”の設定は、765プロの社長である“高木順二朗”と共通点が多い。
かつてプロデューサーだった“高木順二朗”は、“音無琴美”というアイドルのプロデュースにおいて、現在の961プロ社長“黒井崇男”と禍根を残すような問題を抱えた。一方、“天井努”は“八雲なみ”というアイドルのプロデュースに失敗したという経験を持っている。
そして、“高木順二朗”は故人となった“音無琴美”の娘である“音無小鳥”を765プロの事務員として採用。“天井努”は、亡くなった親友の娘“七草はづき”を283プロの事務アルバイトとして雇っており、故人となっている周辺人物の娘を事務職に据えているという共通点がある。
ただ、“高木順二朗”のバックボーンについてはゲーム本編よりも、アニメや漫画などのさまざまなメディア展開の中で語られることが多かった。とくに“音無小鳥”との関係性は、高校生時代の彼女を主人公にした漫画『朝焼けは黄金色』で本格的に深堀りされたが、あくまでスピンオフという形である。
一方の“天井努”のバックボーンは、現段階でメディア展開が少ないということもあるが、ゲームの中で言及されることが散見される。さらに近年では“七草はづき”の妹である“七草にちか”がアイドルとして登場し、さらに複雑な設定になっている。
ストーリーでは“七草にちか”のユニット“SHHis”相方を務める“緋田美琴”と因縁の深いライバルキャラ“斑鳩ルカ”が登場。“天井努”に対する態度から、前述の“八雲なみ”と何かしら関係があるのでは、という考察も行われており、本作におけるミステリー要素となっている。
今後描かれていく“SHHis”の物語で徐々に明かされていくとは思われるが、283プロダクションに大きな変化をもたらすことは間違いない。『シャニマス』は、“プロデューサー”とアイドルの物語であると同時に、“天井努”の物語とも言えるだろう。
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