『ラスクラ』ディレクター交代と今後の新規コンテンツについて篠子氏&ももん氏に直撃インタビュー!

2022-03-22 12:00 投稿

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ラストクラウディア

新ディレクターに今後の展望を聞く

アイディスより配信中のスマホ向けRPG『ラストクラウディア』(以下、『ラスクラ』)。2021年12月27日に放送された公式生放送にて、これまでディレクターを務めてきた篠子裕氏からディレクター交代が発表され、新ディレクターとして門間司氏(ももん)が紹介された。

今回は篠子氏と門間氏の2名に『ラスクラ』のディレクター交代に至った経緯と今後の『ラスクラ』について(新要素に関しても)お話しを聞くことができたので、その内容をお届けしたい。

ラスクラインタビュー

▲『ラスクラ』ディレクターの門間司氏(文中:門間)。プロデュース第一部部長の篠子裕氏(文中:篠子)。

――今回『ラスクラ』のディレクターが篠子さんから門間さんへと交代することになったわけですが、まずは『ラスクラ』の配信から今までの歴史について振りかえりつつご説明いただけますか。

篠子
はい。アイディスは2016年の1月に設立した会社なのですが、設立当初から『ラスクラ』の構想は早貸(※)にありまして、その構想をもとに私もいっしょに開発を進めてきました。そこから3年ちょっとかかって、2019年の4月に『ラスクラ』をリリースしました。オリジナルIPがなかなか厳しい状況の中、ユーザーのみなさまと開発スタッフのおかげで2年半ほど運営を続けることができています。

※早貸久敏氏:株式会社アイディス代表取締役社長。エイリム時代に『ブレイブ フロンティア』の総監督を務め、スクウェア・エニックスから配信中の『ファイナルファンダジー ブレイブエクスヴィアス』でも立ち上げに関わっていた。

▼アイディス設立時のインタビュー

篠子
メインストーリーの追加やマルチ機能などいろいろな更新はしてきましたが、『ラスクラ』を作っていくなかで、スマートフォンゲームでRPGを作りたいという思いが強くあったので、そこは常に意識して運営は続けていました。そんな中、トラブルや不具合も出てしまったのですが、楽しく遊んでいただいたユーザーのみなさまには本当に感謝しています。RPGらしさが少しでも伝わっていれば嬉しいですね。

――ありがとうございます。そんな中、先日ディレクター交代が発表されました。本日お越しいただいた門間さんにディレクターを交代され、篠子さんはシナリオ制作に集中するとのことですが、ディレクターの経緯についてお話いただけますか。

篠子
私は、配信当初からプロデューサー兼ディレクターという立場で『ラスクラ』を運営させていただいていましたが、この規模だと兼任は業務量的にも厳しい部分があったんです。また、アイディスでは、プロデューサーはおもにプロジェクトの進行管理や意思決定、運営体制の管理を担当、ディレクターはゲームの‟おもしろさ”をどう作り上げるかを考えるので、相反する部分があるんですよね。

――”おもしろいものを作る”ことを目指すのがディレクターなら、それをいかにまとめあげるのがプロデューサーの役割みたいなところがありますよね。

篠子
そうですね。これらの役割をひとりでやっていたので、仕事量が多くなってしまい、まずは竹島(※)にプロデューサーを任せることで仕事を分担しました。そのなかで、ディレクターとしておもしろさを追求していたのですが、作り始めから数えるともう5年以上『ラスクラ』をやっているので、少し若返りも図っていきたいなというところもあり、経験も豊富で僕らも信頼できる仲間のメンバーである門間にお願いしたという流れですね。

※竹島輝弥氏:たけそんPとして、『ラスクラ』のプロデューサーを務めている。

公式Twitterアカウントはこちら

――ありがとうございます。今回新ディレクターとなった門間さん、簡単に自己紹介をお願いします。

門間
新たに『ラスクラ』のディレクターとなった門間司です。よろしくお願いします。動画などでは、”ももん”という名前で出させてもらっています。アイディスには2020年10月くらいに入社しまして、『ラスクラ』のプランナーとして在籍していました。

篠子
早貸さんや私との付き合いはもう10年近いよね。それもあっていろいろと頼みやすかったので、最初に入ったときは、ひとつの企画とか施策を担当するわけではなく、遊撃隊的な感じでいろんなことをやってもらったんです

門間
そうですね。改修したい部分を受け持って、何かやるみたいなふわっとした形で入っていたんですけど、気づいたら改善部門のリーダーみたいな感じになっていたんです(笑)。そういう経緯もあって、ディレクターとして交代しました。

ラスクラインタビュー1

――門間さんにディレクター交代ということで、おふたりでは話をされていると思いますが、篠子さんがこれまで『ラスクラ』で大切にしてきたことというのは何でしょうか。

篠子
僕らとしては、‟RPGを作る”というテーマがあったので、まずはしっかりとメインストーリーを追加していくというところですね。あとは、僕らが思うRPGのおもしろさというのは、新しいところに行ったら新しい世界が開けるというところなんです。なので、ワールドマップに仕掛けを入れたり、新しいショップを追加したり、ふつうの運営型スマホゲームではやらないことも大切にしています。

――ワールドマップの仕掛けなどは、初めて体験したとき驚きました。スマホゲームでこういう要素があるのかと。

篠子
そういう遊びの部分というか。せっかくなのでRPGでユーザーさんが楽しめるものができればな、というところもあって。2021年10月の2.5周年のときには、新たな試みとして、マップを使ったイベントとかも開催しました。このイベントも‟RPGらしさを出す”という点をテーマにして作られたものとなります。そこは門間くんも意識しているところだよね。

門間
そうですね。そういった遊びの部分が、ユーザーさんに共感していただき、おもしろく遊んできてもらったところだと思うので、企画を作る際も意識しています。マップイベントのために新しいマップも作成しましたしね。

▲2021年10月にはマップを使った新イベントが実装。

――門間さんが考える『ラスクラ』において大事にしていきたいことがあればお聞かせください。

門間
ユーザーのみなさまが今遊んでいるサイクルを運営側から崩さないようにしたいな、と思っています。

篠子
期待には応えたいっていうことかな。

門間
というのもありますし、当たり前ですが、ユーザーの皆さんにストレスなく『ラスクラ』を楽しんでいただくために、色々な不具合を出さないようにしていきたいです。

篠子
不具合に関しては私のころからも含めて、まだ多いところがあったので、そこは門間に変わって、より綺麗にしていくようにしたいところですね。

――ありがとうございます。いま、『ラスクラ』で大事にしていることをお聞きしましたが、その分ここは苦労したなという点はありましたか?

篠子
大きくはふたつあります。ひとつはメインストーリーの追加ですね。ただ単に、ストーリーを書いて追加するのではなくて、演出面にこだわっているので、シンプルなアドベンチャーゲームに比べるとすごく時間がかかるんです。

気持ち的には毎月追加したいくらいの気持ちはあるんですけど、やっぱり3ヵ月、4ヵ月かかってしまい、ユーザーの皆さまをお待たせしているのが現状です。現場も効率化や人員の追加などはしているのですが、作るボリュームもかなり多く苦労しています。特に第一部の終盤くらいから演出によりこだわりが出ていまして。ここら辺は完全に自爆なんですけれども、みなさまには楽しんでいただけているようでよかったのかなと(笑)。

01

▲2021年4月にメインストーリーの第一部が完結。

もうひとつは、データのバランスの部分ですね。おもに育成の部分なんですけど、もともとRPGの部分を意識していたので、難度をけっこう高めにしていたんですよね。

――配信当初から遊ばせていただいていますが、ユニット育成の難度は確かに高かったですね。

篠子
時間もかかるし、難しいという感じだったのですが、そこがいいという方もいました。反面、育成が難しすぎて遊びづらく感じてしまう方もいらっしゃったので、そこのバランスは、いまも模索している最中です。ここは運営している年数によっても変わってくるので、今後もまだまだ調整したいところですね。

――配信時から比べると育成面もかなり緩和はされていると思いますが、門間さんは今後の育成面のバランスについてどう考えていますか?

門間
ガチャでユニットを引いたのに、本当の力を発揮するまでに、とても時間がかかるなとは僕自身もかなり認識しています。あるとき、「どれくらい育成時間がかかるんだろう」と思って、1体のユニットの育成時間を計算したことがあるんですけど、膨大な時間になってしまって(笑)。

ここに関しては、ある意味ですごく魅力的な部分でもあるとは思うんですけど、今後緩和をしていきたいと思っています。とくに、イベントで配っていた報酬を少しずつ調整していったり、今ある常設コンテンツの改修をしたりと、今後そういったところで変化をつけていきたいな、と思っています。

――『ラスクラ』にはコンシューマーゲームのRPGが好きな人もいるし、スマホゲームのRPGが好きな人もいると思うので、このバランスは難しいですよね。

篠子
そうですね。育てたユニットたちを使って戦うボスの強さもそのひとつですね。

門間
強いほうが燃えるみたいな人もいますからね。

篠子
そうなんだよね。でも、強すぎると今度は全然遊べなくなってしまう方々も出てしまうので、ここも調整は苦労する部分です。

門間
ただ、イベントで強めなボスを出したときに、もちろんすごく強くて勝てないという人もけっこういるんですけど、運営側が思っているよりみなさんクリアーしてるということもよくあります。テストプレイしてたときはすごく時間かかって、めちゃくちゃ大変だったのに、「あれ?けっこうクリアーしてる人多いな」と。

――プレイヤーのみなさんのほうが運営陣を超えてくる。

門間
全然ありますね(笑)。

――これまでのお話と少し被る部分もありますが、門間さんが今後『ラスクラ』において変えていきたい部分などはありますか?

門間
今まで遊んできてくださっているユーザーのみなさまが楽しんでいる部分に関しては、変えるというよりは引き続き楽しんでいただけるようにしたいですね。

改修や進化という意味では、アリーナやイベントまわりですね。アリーナは、リリースしてから1回改修を挟んではいるんですけど、現状はユーザーのみなさまもちょっとマンネリ化しちゃってきたところとかもあると思うので、そこは改修していきたいなと。

イベントに関しては、けっこういいところもあると思うんですけど、『ラスクラ』のイベントってちゃんとストーリーがあるやつもあれば、2回、3回同じようなイベントが続いてしまう、みたいなこともあるんですよね。そこは諸々の事情があってそうなっているんですけど、ちょっとマンネリ化しそうだな、みたいなところは、違うイベントとか新規のイベントを入れてみたり、報酬の中身を変えてみたりして、マンネリ化を防ぎたいと思っています。

過去のユニットも活躍できるコンテンツを開発中!?

――マンネリ化を防ぐという意味では、新規のコンテンツを楽しみにしている方も多いとは思うのですが、現在考えているものなどはありますか?

門間
具体的なものはまだお話できないですけどいいですか?

――もちろん大丈夫です。

門間
では少しだけ。いまの『ラスクラ』は、メインストーリーやイベントなども含めて、ひとりで楽しむ要素が大きいんですよね。そこが『ラスクラ』のよさでもあるんですけど、少し前に実装したマルチは好評いただいていまして、『ラスクラ』にも人とつながる部分ができてきたかなと思っています。なので、そのあたりを拡張していきたいなとは思っています。

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▲マルチバトル正式版は2021年6月にリリースされた。

――それはゲーム内で。

門間
ゲーム内ですね。SNSとかでつながっているユーザーさんとかもいらっしゃって。その方たちの活発な議論とかを目にしてはいるので、ゲーム内でも何か‟ユーザーのみなさまがつながれるようなもの”があるといいかなと思って、少し考えています。

篠子
ただ、そこも必須にしたくはないよね。

門間
そうですね。ガチガチにそういうので縛っちゃうと、今まで遊んできたユーザーのみなさまの中にはゲンナリしちゃう方もいると思うので、そういう人たちも遊べるような感じにできればと思っています。

あとは、今の『ラスクラ』のエンドコンテンツって人によって異なると思うんですけど、最終的にここを目指してほしいというような常設のコンテンツを実装しようかと考えています。

篠子
ユニットの数が増えてきたので、せっかく育てたけど強いユニットしか使わなくなってしまったとかはもったいないので、過去に育てたキャラも使えるようなコンテンツにしていきたいな、というイメージですね。

――ありがとうございます。新コンテンの実装、非常に楽しみです。今後のお話もでたので、門間さんが『ラスクラ』をどのようなゲームにしていきたいかお聞かせください。

門間
はい。これまでの話にもありましたが、『ラスクラ』は‟RPG”の部分がかなり濃い要素にはなるので、この部分に関してしっかり守りつつ進化させていければと思います。

‟ユーザーのみなさまが楽しんでいける要素を、上手く受け入れられるように追加していく”というところを頑張って、どんどん進化させていきたいという気持ちがあります。

――3周年に向けてもそういう気持ちで進んでいるということですね。

篠子
あとは、遊びやすさの改善も入れていくよね。

――それは具体的にどのようなものでしょうか?

篠子
機能やコンテンツの追加によって、『ラスクラ』のもともと高い難度がさらに上がってきてしまっているので、見やすさ含めて遊びやすくしていきたいという感じです。これまでは、中々手が回らなかった部分ではあるんですけど。

門間
そうですね。ここに関しては、粛々とやっていきます。

篠子
門間は、本当にちゃんと丁寧にやるタイプなんですよ。これから不具合も減ると思います。これまで、ユーザーさんには本当に申し訳ないこともいっぱいあったので、そこは少しずつでもゲームで返していければなと思います。

――ありがとうございます。最後におふたりからユーザーのみなさまへ向けて、メッセージをお願いします。

篠子
これまで『ラスクラ』では、ディレクターとプロデューサーをやらせていただきました。まだやりたいことは山ほどあります。やりきれなかった部分もありますし、失敗の後悔もたくさんあります。でもそれ以上に、開発メンバー、そしてユーザーのみなさまと一緒に『ラストクラウディア』というゲームを共有し続けてこれたことが本当に幸せでした。長い期間お付き合いいただいたみなさまには本当に感謝しています。ありがとうございます。ディレクターの交代はしますが、『ラスクラ』のシナリオについては、私はもちろん総監督である早貸が中心となってこれからも日々開発を続けていきますのでご安心ください。

また、これからは門間がさらに『ラスクラ』を進化させてくれると思いますので、ぜひ引き続き『ラストクラウディア』をよろしくお願いいたします。

門間
自分が『ラスクラ』に関わってきて、約1年半くらいになりますが、やっぱりユーザーのみなさまの熱量というか、暖かさみたいなのは非常に感じているんです。『ラスクラ』がこうやって運営できているのは、いままで支えていただいたユーザーのみなさまのおかげだと思っているので、やっぱり感謝の気持ちが非常に大きいです。今までありがとうございますという想いがあり、これから新しい機能や遊びやすさの改善をどんどんしていこうと思うので、引き続き『ラスクラ』を楽しんでいただけると幸いです。

あ、それとユーザーさん向けとは少し違うのですが、一緒に『ラスクラ』を盛り上げていく仲間も募集しています! ご興味がある方はアイディスのホームページからぜひご応募お願いします。

――最後のは大事ですね(笑) ありがとうございました!

アイディスのホームページはこちら

ラストクラウディア

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
このゲームの詳細を見る
ジャンルRPG
メーカーアイディス
公式サイトhttps://www.lastcloudia.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/lastcloudia
配信日配信中
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