『サクラ革命』フィナーレを迎えて【プレイ日記第51回】
2021-06-30 18:00
2021-06-23 15:40 投稿
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サクラ革命 華咲く乙女たち
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皆さんこんにちは。ライターの松尾です。
6月も末に入り、『機能限定版』のダウンロードもスタートしましたね。
“乙女鑑賞”や“ストーリー回想”のほか、乙女のプロフィールやボイスを楽しめる“乙女詳細”、乙女のキャンプ時の衣装がすべて確認できる“衣装”を楽しむことができます。
『機能限定版』ではクエストや乙女の育成はできませんので、そこはサービス終了までに遊びつくしましょう!
さて、プレイ日記を通じてやってきた、物語を追ってゆく流れもいよいよ最終盤です。
今回も引き続き最終章のネタバレを含んだ内容ですので、ご注意のうえお付き合いいただければ幸いです。
上野に到着した帝国華撃団一行。待ち受けていたのは、吉良首相でした。
真っ赤に染まった不忍池のそばで、彼は帝都大厄災の真実を語り始めます。
かつてこの世界に存在していた、争いの概念を持たない旧人類、カンターポ。
歌によって祭祀を行い恒久的な平和を実現したものの、現人類の祖先に滅ぼされた存在。
概念の存在となって地上から姿を消したカンターポを再び呼び出し、現人類を上塗りする。
そうすればすべての人間がひとつの存在となり、傷つく人も、夢破れる人もいない世界になると吉良首相は言います。
彼自身、人類学者としてカンターポの研究を行っていたころ、その研究内容が危険視され徹底的な妨害にあったという過去を持っていました。
そしてカンターポを呼ぶ器として用意されたひとりの少女も、その場には居ました。
しのくんを基にスペアとして生み出され、歌を失わなかったもうひとりのしのくん。
それがプラナくんの出生の秘密でした。
集められた霊力により新帝都タワーが起動し、放神の儀が完了。
プラナくんの身にカンターポが降ろされ、帝都にはカンターポとなった彼女の霊唱が響きます。
しかししのくんは諦めず、司令の天眼通にのせてプラナくんとの対話を試みます。
天眼通もまた、かつてカンターポが有していた力でした。
此岸と彼岸の間。カンターポの世界でふたりは向き合います。
自身の生に意味があったのかと虚ろに問うプラナくん。
それに対して司令は何のために歌うのか問い返し、しのくんは、プラナくんの歌から感じていたプラナくん自身の思いを突きつけます。
そしてプラナくん自身も気づきます。自分が歌うことに夢中になれていたこと、人々を照らすトップスタアであることが自身の“夢”であると。
しのくんは、人が夢破れてもつぎの夢を見れる世界であることを望み、プラナくんは、夢破れぬトップスタアとして夢破れたものに希望を示せることを望む。
此岸と彼岸の間の世界で、高らかに声が響きます。カンターポなど、必要ないと。
そして帝都に、しのくんの歌が響きます。
霊唱によって降りてきているカンターポを送り返すには、それを覆うほどの歌の力があればいい。
ほぼ同一の存在であるプラナくんが歌い方を教えることで、ついに歌えるようになったしのくん。
その霊唱が帝都に響き、それに帝国華撃団の乙女たちの歌が重なってゆきます。
乙女たちの霊唱と霊子ドレスの力で、ついに膝をつくカンターポ。
驚愕する吉良首相になでしこさんが、天眼通について告げます。
天眼通はカンターポと現世を繋ぐ鍵。カンターポは現世人類に滅ぼされたのではなく、次代を託し概念となった。
司令が使うことで善なる未来を視ることができていたように、カンターポも天眼通の持ち主を通じて、時空を超えて人の善なる心を視ていたのです。
カンターポと天眼通の真実を知り、プラナくん自身の生きたいという願いを知った吉良首相は、敗北を認めます。
そんな自分の祖父にも、しのくんは歌劇を届けると約束しました。
上空には澄んだ青空が広がり、桜が咲き誇ります。
ついに日本奪還が、果たされたのです。
『サクラ革命』では、終始一貫して歌の力が描かれました。
霊力ある乙女たちの歌劇には人々の霊力を高める力があり、それは作中で敵味方双方によって活用されました。
B.L.A.C.K.が行う歌劇の力で人々の霊力を集めていた吉良首相。
歌劇によって集められた力で神器を浄化していた帝国華撃団。
目的は違えど、図らずも同様の行動をこのふたつの組織は取り続けていたとみることもできます。
そもそも、帝国華撃団が帝国歌劇団として活動を行っていた背景には、その設立に大きく寄与した花小路頼恒伯爵による発案がありました。
古来より歌舞音曲には魔を祓う力があるとされ、それにあやかろうとしたのです。
『サクラ大戦奏組』では“霊音(れのん)”と呼ばれる魔を祓う音が登場していますので、確かに歌舞音曲の力は有効だったのでしょう。
『サクラ大戦』の世界では、幾度となく大きな危機が人々を襲いました。
その危機と最前線で戦う帝国華撃団と、華やかな歌劇を演じる大帝国劇場の乙女の存在は、間違いなく人々に希望を与えてきたのだと思います。
霊子甲冑を用いた対降魔迎撃舞台である帝国華撃団にとって、あくまで副次的な存在だった歌。
しかし霊力のある乙女たちと歌劇という存在は意外なほどにかみあい、やがて彼女たちのアイデンティティになっていきます。
そして『サクラ革命』にて、世界を救うほどの大きな力となったのです。
というわけで、上野での最後の戦いを振り返って参りました。
プレイ日記も次回がラスト。物語は、太正101年のエピローグへと続きます。
どうか最後まで、お付き合いくださいませ。
●『サクラ革命』プレイ日記 |
●『サクラ革命』登場キャラクター紹介 |
対応機種 | iOS/Android |
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価格 | 無料(アプリ内課金あり) |
メーカー | セガ |
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公式サイト | https://sakura-kakumei.sega.jp/ |
配信日 | 配信終了 |
コピーライト | Original Game Ⓒ SEGA / Ⓒ DELiGHTWORKS |
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