手違いのリリースから1年『感染メイズ』ついに本来のカタチを成した恐怖体験【Steamハック:第9回】

2021-05-20 15:09 投稿

病院に捕らわれた妹を救い出せ

ある日の晩、まもなく22時になろうかという時間に看護師の妹から助けを求めるメッセージが届く。

患者を含め病院の人々が暴れだしたという内容に、兄である主人公は戸惑いながらも助けに向かうことを決意するのだが……。

Steamハック第9回目の今回取り上げる『感染メイズ』は迷路のような病院を探索する一人称視点のホラーゲーム。

手違いでリリースされた初期バージョンから約1年。

実況界隈でも話題を集めた本作の魅力を、“本来のカタチ”であるバージョン1のリリースを記念して紹介していく。

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ゲームの見どころ
●感染者から身を隠し地下への道を探すスリル
●手違いから始まり進化を遂げた本作の歩み

感染者から身を隠し地下への道を探すスリル

半信半疑のまま主人公は妹が務める加藤病院に到着。地上1階、地下にフロアを広げる独特な病院の玄関は、彼を歓迎するかのように開かれている。

ちょっとのダッシュで息が切れてしまう虚弱体質な主人公にとって、「地下7階にいる」という妹からのメッセージはすでに恐怖の始まりだったに違いない。

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下階への扉を開くためのカギがロッカーや机の上など簡単な場所に置かれているのは序盤の話。

チュートリアルもそこそこに、感染者を倒してカギを集める過酷な戦いが強いられていく。

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画面が赤く光ったら感染者に発見された合図

消耗品の打撃武器や銃で応戦するだけでなく、ロッカーに身を隠したり棚を押して妨害するなんてこともできる。

音に反応する感染者たちをビンを投げて誘導するなど、迷路のように入り組むフロアでのステルス要素はスリル満点だ。

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また、探索時間が長引くと上昇する“ウイルス感染”を薬で中和。

つねに死と隣り合わせのシチュエーションは、否応なしにタイムアタックのような緊張感を与えるおもしろい効果だ。

感染者のバリエーションも多彩。思いがけない場所からの奇襲や異型種の登場など、階を降るほどに複雑化していく院内は最後まで気が抜けないぞ。

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手違いから始まり進化を遂げた本作の歩み

本来アーリーアクセスで公開する予定だったものを製品版としてリリースしてしまったのが2020年5月末のこと。

その後、病院らしくなかった背景を改修、感染者のデザインやユーザーインターフェイスを見直すなど、多くのアップデートを重ねてたどり着いたのがこの最新版。

つまりこのv1.0が開発陣が目指していた“製品版”というわけだ。

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大きな分岐点となったのは、敵に発見されたことを示す赤いフラッシュやカギを視認しやすくしたv0.21と、ステルス要素や感染者のバリエーションを増やしたv0.22だろう。

手違いから始まりユーザーの声を受けてたどり着いたv1.0は、開発陣が想定していた以上の完成度につながったのではないだろうか。

多くのユーザーに支えらて成長していった本作が今後どう進化していくのかにも注目していきたい。

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P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら

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