【新作】呪われた洋館に魅了された少女の末路を追体験する日常侵食ホラー『つぐのひ ~囁く玩具の家~』
2020-03-07 11:00
2020-09-20 11:00 投稿
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ゲーマガ
バカーが運営するゲーム連載メディア『ゲームマガジン』にImCyan(アイムシアン)が手掛ける人気ホラーゲーム“つぐのひ”の最新作『つぐのひ~昭和からの呼び声~』が公開された。
仕事で忙しい母の都合で祖母のいる田舎に帰省することになった少女。都会暮らしの彼女は不慣れな環境の中で、言い知れぬ違和感に怯え追い詰められていく。
ノスタルジックな田舎の町並みに侵食する恐怖、彼女の身に迫る数々の怪現象から目をそらすな。
ゲームの見どころ
●歪んでいく世界に取り残される少女と母の関係
●昭和という時代の1片に触れる不思議な体験
都会暮らしの少女が母の都合で祖母のいる田舎に単身帰省。おばあちゃんに迎えられるところまでは、夏休みの微笑ましいワンシーンのようだが何だかおかしい。
“つぐのひ”シリーズは画面右から左に歩いていき、そのくり返しの中で起こる逃れようのない恐怖を体験するホラーゲーム。
本作では1人で祖母宅を訪れた少女の身に起こる数日間のできごとが描かれている。
これまでのシリーズと比較して本作の恐怖演出はハイペース。ファンならちょっとうれしい小ネタを含め、序盤から不可解なモノがたくさん目にとまる。
思い過ごしかそれとも怪奇現象なのか、左に向かって歩いていくだけの簡単な行動に躊躇してしまう。
他界しているはずの祖父の存在と見知らぬ女子学生。
帰省した彼女は祖母の発言や行動に違和感を覚え、それを毎パートの最後で母親に電話で伝える。
日常に侵食する恐怖はもちろん、今作はこの母親と電話するシーンに心理的不安を強く感じさせるのだ。
食い違う2人の会話が最悪の予兆であると知りながらも、プレイヤーはただひたすらに歩くことしかできない。
崩れ行く日常の中でたった1つ現実味のある繋がり。
それすら奪われていく後半の展開は、これまでのシリーズにはない孤独感を味わえるだろう。
今回、あえて“昭和”とサブタイトルに銘打っている理由。それは逆行していく田舎の町並み、ステージの変化を指している。
序盤は昭和をアピールしているわりに中途半端。
むしろ平成でも通じる光景に違和感を感じるのだが、そうした感覚を修正していくかのように目に映る光景やオブジェクトがどんどん後退していくのだ。
プレイした感覚としては平成の世から始まり、時間を逆行しながら複数の時代が混合する世界を迷い込んでいくといった印象が強い。
まさに祖父母の家で見た覚えのある家電や調度品など、ホラーゲームをしているのに「これ知ってる」と思わずうれしくなってしまう瞬間は“つぐのひ”シリーズでもはじめても経験だろう。
気軽に帰省するのが難しい現在、本作を通じてその感覚を少しは味わってみるのは……いかがだろう……か。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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