
【新作】迫る巨像の影!? 軋む根城に隠された謎を解くアマニタデザイン最新作『Creaks』
2020-09-05 11:00 投稿
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Creaks
身近に潜む異世界に通ずる歪みへ
ある夜、デスクワークに追われる青年は異音が鳴り響く自室の壁裏で、地下へと続く不思議な道を発見。
人を模したような巨大な建造物の内部へと迷い込んでしまう。
本記事で紹介するのは『Creaks(クリークス)』は、『マシナリウム』や『サモストロ』など、名作を多く手掛けてきたチェコの開発スタジオ、アマニタデザインの最新作。
Apple Arcadeでの配信を皮切りに、プレイステーション4やNintendo Switch、Xbox OneやSteamなど、多くのプラットフォームでリリースされたばかりの注目タイトルだ。
ゲームの見どころ
●異空に散りばめられたなじみ深いパズル要素
●言葉を発しないからこそ心を惹きつける世界
異空に散りばめられたなじみ深いパズル要素
不気味な建造物の内部を探索して行く本作は、パズルエリアの解読を通じて新たな道を切り開いていくアクションゲーム。
溝の手前でバーチャルパッドを進行方向に入力しながらアクションボタンを押せばジャンプ。下なら降りるなど、シチュエーションから想像できる直感的な操作性も良好だ。
パズルの基本は複数あるレバーやスイッチをどう扱うか、法則を紐解いていくなどプロセスは王道の仕組み。
行く手を阻む機械仕掛けの敵は照明を当てると形状が変化。足場や重量に反応する床を押すためのオブジェクトとして活用できる。
いずれも真新しいギミックではなく物足りなさもあるが、パズルの難易度は中程度と歯ごたえは十分。
照明に反応する敵を複数使ったギミックが登場するあたりから徐々に解除方法が複雑になっていくので心してチャレンジしてほしい。
言葉を発しないからこそ心を惹きつける世界
何度調整しても点滅する電球に落ち着かない様子や激しい揺れによって露わになる地下への道の驚く様子など、本作は言葉を使わずすべてのシチュエーションをゆたかなリアクションで表現している。
どう解釈するかはプレイヤー次第という演出も魅力の1つだ。
そんな演出の中でも興味を惹くのがときおり姿を現す巨大な尻尾や腕など巨像の一部と思われるモノと、自分以外の人間に近しいモノの存在だ。
本作の冒頭、主人公は自宅の壁から地下を進み、長いハシゴを使って巨像らしきものの頭部付近から侵入。
つまり、プレイヤーはその内部を探索しているようにも思えるのだが、巨大な腕によってステージを破壊、それに驚く住人など、いくつものシーンから“もう1つの巨像”を想像させるのだ。
この世界に発生している“きしみ”の正体はなんなのか。
パズルの謎解きと世界の考察、想像力全快で不可解な出来ごとのすべてを解き明かせ。
P.N.深津庵
※深津庵のTwitterはこちら
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