『逆転オセロニア』正月ジェンイー編/世界のザキヤマが独断と偏見で選ぶ推し駒`s 【FILE17】

2020-02-29 19:00 投稿

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逆転オセロニア

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ドーモ、世界のザキヤマです。

ジェンイーと言えば一般的には進化を指すことが多い。味方にすればこれ以上なく頼もしく、敵に回せば「勘弁してください」と泣いて懇願するくらいの、『オセロニア』屈指の強キャラだ。

あってないような発動条件から繰り出される情け無用の貫通大ダメージは、僕のような罠大好き人間からすれば恐怖でしかない。スキル発動時の「力の差を思い知るがいい!」で吹っ飛ばされた経験はだれもが持っているだろう。何度思い知らされたことか。

ジェンイーは、じつは無印以外のバリエーションが意外と少なく、ほかは2種類しかいない。その内の1体は、アディと同時期の“冒険バージョン”の一部ということもあり、ロスカ、ローランらとともに無印のイラスト違いとなっている。

今回紹介するのは、2020年の1月に登場した、通称・正月ジェンイー。ジェンイーだったら強キャラ……と思いきや、けっこう意外な性能だったこともあり、実戦でお目にかかった人は少ないのでは?

今回はそんなジェンイーのバックグラウンドをおさらいしつつ、正月ジェンイーの活用法を紹介していこう。

※キャラクターに対する設定上の考察は、あくまで個人的な感想であり、公式の情報ではありません

・ジェンイーのバックグラウンドを改めて考察。シエ・スーミンとも関係アリ
・初となる外周火炎! 辺に打たせてダメージを稼ごう
・闘化バレンタイン・ミューニとの組み合わせがメチャクチャ強い!

ジェンイーのバックグラウンドを改めて考察。シエ・スーミンとも関係アリ

ジェンイーは元々、とある皇家に仕えていた戦士。そこは「力こそがすべて」という、世紀末のような思想が蔓延する住みたくない国ナンバー1の座に輝きそうな国だったが、ジェンイーはその考えに深く共感し、皇帝に忠誠を尽くしまくっていた。

皇国には代変わりをする際、新皇帝が現皇帝を殺すという、これまたとんでもない風習があった。そして現皇帝に勝利し新しく皇帝になったのがシエ・スーミン。最凶決戦でゲットできる、白の塔だとコストが下がってお世話になることもある彼女だ。

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▲ジェンイーとシエ・スーミンは同じ種族。双方とも竜を従えているように見えるが、じつはこれ、足に該当するもの。“腰から下が3匹の竜”という種族なんだそうだ。

ところが、シエ・スーミンは「親子で殺し合う風習とか、力がすべてとかおかしいよ!」という、至って常識的な感覚の持ち主。そりゃそうだよな。

古株のジェンイーはそれが気に入らず国を出ることにするが、シエ・スーミンは自分の実力不足からそれを止めなかった。以降、ジェンイーは各地を放浪している。

このあたりは公式動画で掘り下げられているので、見たことがない人はぜひチェックしてみよう。

ここから先は僕の勝手な考察だが、一連の事例を現実社会に当てはめると、ジェンイーの人物像により迫れる気がする。

国を会社と見るならば、ジェンイーは旧社長にお世話になった古株の役員あたりだろうか。そして新社長になったのは旧社長の実の娘。しかし娘が新たに掲げた経営戦略が気に食わなかったため、長年勤めた会社を辞めたという形だ。

わかるよ。自分に合わない方針になったから会社を辞めるっていうのはすごくよくわかる。「お世話になった社長の娘さんがこれからがんばろうとしてるんだから、やりかた気に食わなくても3年くらいは義理通そうよ」とか、「尊敬していた人の娘さんを小娘呼ばわりするなよ」と思わなくないけど、生きかた・感じかたは人それぞれだから、まあよしとする。

しかし、ジェンイーの主張はわりと筋が通っていない。彼は前述の通り「力こそすべて」というゴリゴリの脳筋であるのだが、シエ・スーミンは、ちゃんと実の父親に勝って皇帝の座を手にしている。

彼女は未熟かつ実力不足ではあるようだし、勝因も土壇場で竜の血が覚醒して気づいたら父親を殺していたというもの。言ってしまえば実力ではなく、ある種の主人公補正によっての勝利ではあるので、確かに腑に落ちないところはあるかもしれない。

とはいえ、前皇帝は「力こそすべて」なジェンイーが心酔するくらいだったのだから、その力は彼以上と考えるのが妥当だ。つまり、強さの図式としては下記が導き出される。

覚醒シエ・スーミン>>前皇帝>>ジェンイー>>>>>>通常シエ・スーミン

ここでひとつの疑問が生まれる。「力こそがすべて」に勝ったシエ・スーミンの思想は「力がすべてではない」だったわけだが、どうしてジェンイーはその考えに同調できなかったのだろう。

ジェンイーの思想から演繹すれば、強いヤツが大正義なハズで、少なくとも覚醒したシエ・スーミンはジェンイーより確実に強い。それに沿えないとなるならば、ジェンイーは「力こそすべて」という自らの信念を曲げたことになってしまう。

そしてジェンイーはシエ・スーミンを小娘呼ばわりするものの、公式動画によれば「時期皇帝が成人の儀を迎える日に、つぎの皇帝を決める=殺し合いをする」という設定が存在する。つまり、おっさんであるジェンイーからすれば小娘であっても、そもそも歴代の皇帝はこうして決まっていったわけで、要するに年齢についてとやかく言うのは野暮の極みなのだ。

ここからは完全に想像だが、ジェンイーはシエ・スーミンの思想が気に食わなかったことは事実としても、もっと底にある理由は、前皇帝のことを本当に慕っていて、彼以外に仕えることがイヤだったのではないか。

「力こそがすべて」に心酔するジェンイーからすれば、前皇帝が負けてしまったことへの落胆、敬愛する人がもう存在しない喪失感といった、心情的な弱さゆえに本音を認めることができなかった。

つまり、ジェンイーの奥底にあるのは「シエ・スーミンが嫌い」ではなく、前皇帝が単純に好きだったにあるように思える。

そう考えるとなんだか女々しい話だし、シエ・スーミンには「お父さんの部下がなんかゴネてる……気分下がるわ……」くらいの扱いを受けていそうだが、そういった心の弱さがあるからこそ、ジェンイーは頑なに武人としての物理的な強さに固執するのかもしれない。

これまでシエ・スーミンに対するジェンイーの態度は「大人げないなあ」のひと言で済ませてきたが、改めて考察してみると共感できる部分もあり、「大人って本音言えなくて難しいよね」という、おっさんあるあるに落ち着いて、なんだかシンミリしてしまったのだった。

初となる外周火炎! 辺に打たせれば大ダメージ必至!

 
正月ジェンイー

ジェンイーは大真面目と不器用を絵に書いたようなキャラクターだが、そんな彼の意外な一面を見られるのが正月バージョン。こちらはラニ家の警護を頼まれて遊びの相手をしていたら、ラニが思いのほか羽子板遊びが強く、その力を認めて全力で相手をしているというストーリーだ。

ラニがハイスペックな強キャラであることは、彼女の数々の台詞から読み取れる。とはいえ「子ども相手にムキになる」という図式はなんとも微笑ましく、本人は大真面目だろうが、ジェンイーのコミカルな部分が現れた稀有なシチュエーションと言えるだろう。

ちなみに進化ジェンイー入りのラニデッキを「ラニジェンイー」と呼ぶこともあるので、そういった点で関係がある組み合わせというのも興味深い。

性能面の話をすると、こちらの正月ジェンイーは初となる外周火炎持ち。これまで火炎スキルの範囲は、全体、十字、X、周囲、盤面の上下左右半分がメインだったので、新機軸のバリエーションとなっている。

外周

▲外周を永続的に燃やし続けることが可能。

オセロ的に言えば、盤面が有利なほうが辺を取ることが多い。火炎と言えば、カフネやヴェルトリンデをリーダーにして特殊な打ちかたをする戦法が一般的だが、外周火炎は「ふつうに打っても範囲内に置かせられる」ことが強み。

……ではあるのだが、正直なところ、小火炎である正月ジェンイー単体だと力不足は否めない。中火炎のカフネやヴェルトリンデは全体小火炎があれば強制的に大まで持っていけるが、正月ジェンイーのほうは重ねがけをしないと中までにしかならない。となると全体中火炎のメイレン頼みとなるが、持続は1ターンのため、やはり使いどころが難しい。

数ターンに渡って強力な継続ダメージを与えることが火炎の強みなので、少なくとも登場した時点での正月ジェンイーは環境に食い込む性能ではなかった。

「そもそも外周火炎は正月ジェンイー以外いない」という状況ならば当然なのだが、その評価はバレンタイン・ミューニの闘化解放によってすぐに覆されることになる。

闘化バレンタイン・ミューニとの組み合わせがメチャクチャ強い!

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闘化バレンタイン・ミューニは、4ターン持続する外周中火炎スキルを所持。正月ジェンイーの足りないところを見事に補ってくれる性能となっている。

結論から言うと、この2体の組み合わせがバカみたいに強い

そもそも、火炎は毒と異なり「毎ターン入る」ことがポイント。たとえば魔フェリヤは自身のターンで相手に1200の毒を与えるが、大火炎がふたつあったら、お互いのターンで2000のダメージが入るので、実質的に合計4000のダメージを与えられるのだ。

 
外周3

▲2〜3体を辺に打たせてミューニを使えば、誇張なしでだいたい勝てる。

シーズンマッチで言えば、外周火炎デッキは殴りが強い環境には不向きながら、長期戦になりがちなHPアップ&ATKダウンの環境にはかなりハマる。この環境では、シエンティア、ルシファーなどのデバフを軸とした構築をよく見るが、火炎はダメージが通常攻撃に依存しないため、デバフは痛くも痒くもない。

また、長期戦はどうしても盤面が重要になってくるので、どうしても辺に打たざるを得ない点からも非常に相性がよいのだ。

外周6

▲終盤に使えば、お互いのターンで6000ダメージという、相手からすれば悪夢のような火力を出せる。

正月ジェンイー、バレンタイン・ミューニともに限定入手のため構築のハードルは高いものの、両方持っていたらぜひ実戦で試していただきたいところだ。

外周デッキ

▲正月ジェンイー&バレンタイン・ミューニ頼みの構築。火炎は竜10枚以上が条件のためAの火炎竜はHPタンクとして積んでいるが、燃やす範囲的にほとんど腐っているのが現状。外周火炎の新A駒に期待!

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逆転オセロニア

対応機種iOS/Android
価格無料(アプリ内課金あり)
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ジャンルRPG/テーブルゲーム
メーカーDeNA
公式サイトhttps://www.othellonia.com/
公式Twitterhttps://twitter.com/Othellonia_info
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