アカツキ×トゥーキョーゲームス新IPプロジェクト『トライブナイン』キーマンに突撃インタビュー!開発メンバー募集の案内も!?

2020-02-20 10:00 投稿

新IPプロジェクト始動!

数々のモバイルゲームを手掛けるアカツキと、気鋭のクリエイター集団、トゥーキョーゲームスという異色のタッグが、新しいIPを作り出す大型プロジェクトをスタートさせた。

【『トライブナイン』ティザーサイトはこちら!】

『TRIBE NINE(トライブナイン)』と名付けられたこの新しいプロジェクトから、どんな作品が産み出されるのか? キーマンであるアカツキの山口修平氏とトゥーキョーゲームスの小高和剛氏に、詳しい話を聞いた!

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・トゥーキョーゲームス ディレクター・シナリオライター
小高 和剛氏(写真右)

本プロジェクトにおける、トゥーキョーゲームス側の中心人物。『ダンガンロンパ』シリーズの産みの親として有名。
※文中は小高

・アカツキ プロデューサー
山口 修平氏(写真左)

総合プロデューサーとして本プロジェクトを束ねる。『八月のシンデレラナイン』や数々のIPタイトルのヒット作を手掛ける。
※文中は山口

※:本稿は週刊ファミ通3月5日号(2020年2月20日発売)に掲載されているインタビューと同じ内容のものとなります。

ベースとなる部分から互いに話し合って作っている

――まずは今回の新IPプロジェクト、突然発表した理由を教えてください。

山口 『トライブナイン』というIPで、さまざまな作品を作るために、新たな仲間を募集したかったというのが大きな理由です。

小高 あと、ほかの作品とネタが被ったらイヤなので、早めに牽制しておこうと(笑)。

――これから、このIPで作品を作るためのスタッフを募集するということでしょうか。

山口 そうです。なるべく広く展開していきたいと考えているので、現状のメンバーだけでは足りない部分が出てくるだろうということですね。

――今回の企画については、トゥーキョーゲームス側から提案されたのですか?

山口 小高さんたちから企画の素案みたいなものを見せていただいたのが最初ですね。

小高 そのときは、イメージボードと少しのワードくらいで、企画書はありませんでした。だから、いっしょに企画書の中を考えるところからスタートした感じですね。

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山口 お互い積極的に意見を出しあって、ベース部分を作っていった感じです。

――プロジェクトの構想はいつごろから?

小高 準備は独立の発表のときくらいから始めていました。その後、アカツキさんと話を詰めていって、おもしろくなりそうな段階まで来たので、ようやく本格始動となったというわけです。

――もうムービーができているようですが?

山口 はい、あれはコンセプトムービーで、作品の方向性を正しく理解するために作ったものです。

――作品の道標となる映像ということですね。ちなみに、あのムービーでとくに見てほしい部分は?

小高 キャラクター、世界観、バトル、音楽など、全部ひっくるめた“雰囲気”ですね。これが今後どうなるかを含めて、いろいろと想像して楽しんでいただきたいです。

――『トライブナイン』の世界設定について教えてください。ムービーでは、街の中で野球のような競技を行っているようでしたが。

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山口 “トーキョー”、“エクストリームスポーツ”、“ストリートファイト”の3つが今作のキーワードになります。

小高 東京の23区に、それぞれアウトローの集団がいて、野球をベースにした “エクストリームベースボール”という決闘方法を用いて、街中全体を巻き込んだ抗争をくり広げているんです。

山口  “エクストリームベースボール” は、スポーツではないんですよ。

小高 だから、舞台もスタジアムではなく、街全体になります。23区それぞれの特徴を活かしたフィールドを考えています。

――野球と言えば、山口さんが担当されている『八月のシンデレラナイン』も野球が題材ですが、何か関係はあるのですか?

山口 いえ、たまたまです(笑)。

小高 『トライブナイン』では、街をフルに使ったバトルをやりたいので、野球をベースにしました。たとえば渋谷区なら、センター街から竹下通りに行ったり、街中を巡りながらバトルをさせるなら、1塁、2塁、3塁と巡れる野球がいいかなと。サッカーだと行ったり来たりになっちゃうから。

――各区の名所が塁になるんですね。

小高 各区の特徴的な場所を回りながらバトルをするのは、画的におもしろそうだなと。ただ、めちゃめちゃ誇張しているので、住んでいる人から見たら、バカにするなと感じる部分も出てくるかもしれません(笑)。

――(笑)。映像を見る限り、かなりキャラクターのイメージも固まっているようですね。

山口 そうですね。各区のテーマを設定して、そのテーマに紐付くキャラクターデザインを考えています。

――キャラクターデザインは、小松崎類さんと、しまどりるさんが担当されているのですか?

小高 基本的にはそのふたりで考えています。ただ、数が多いので、いろいろなゲストの方に描いてもらうのもいいかなと。絵柄が違っても許せるような世界観だと思いますから。

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――23区にチームがあるから、キャラクター数はかなり多くなりそうですね。

小高 そうなんです。特徴がイメージしやすい区はいいですが、そうでない区は考えるのが大変です。どの区とは言いませんけど(笑)。

いいものを作るには、あえての遠回りが必要

――そもそも、東京を舞台にしたのは、何か特別な理由があるのでしょうか?

小高 “東京から世界へ”です。海外の方にも、もっと東京を知ってもらいたいと。ですから、キャラクターデザインや背景も、東京っぽいポップさを意識しています。

山口 オリンピックを経て、世界的に東京という街に対しての認知度が上がるということも考慮しています。

――東京を海外にアピールするわけですね。誇張した一部の区も含めて(笑)。

山口 なので、作中では“ネオトーキョー国”という、架空の国を舞台にしています(笑)。元ネタがどうアレンジされているかも含めて楽しんでいただければ。

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――コンテンツとして間違いなくゲームにはなると予想するのですが、どんなジャンルになりそうですか?

山口 まだご想像にお任せしたいですが、トゥーキョーゲームスさんとやらせていただくからには、ジャンルを問わず新しい“驚き”を入れたいと思っています。

小高 ジャンルはプラットフォームに即したものであればいいかなと。ただ、僕らがやる以上、シナリオは入ってくるので、各プラットフォームに適した最高のシナリオを出していきたいとは思っています。

――メディアやプラットフォームで内容が変わるということですね。

小高 そうですね。振り幅がすごく大きいので、いろいろやりようがあるというところにワクワクしています。

――ゲーム以外で、現在決まっているコンテンツ、やりたいコンテンツなどは?

山口 たくさんの人に知っていただくために、アニメは外せないかな、と思っています。

小高 マンガ化もやりたいですね。僕の理想はMCU(※)のようなイメージです。アニメならアニメだけ、ゲームならゲームだけでも独立して楽しめるけれど、全部やればどんどん世界が広がるという感じにしたいですね。あとボードゲームとか(笑)。

――各コンテンツに関しては、本当にこれから、という段階のようですね。

山口 はい、“始動”ですから(笑)。これはハッキリ言っておきたいのですが、数ヵ月後に“事前登録開始”とかは、絶対にないです。コンテンツに関する情報は、パタッと止まります。

――シナリオもこれからだと思いますが、どういったものにしたいですか?

小高 チームが多いので、群像劇っぽくしたいですね。作品ごとに主人公が変わってもいいかな、とも考えています。あとは、区がバラバラなので、個人的な趣味も全開にして、いろいろなテイストを盛り込みたいです。

山口 その時々の空気感やニーズを取り入れて、時代に合った新しい物語を作っていきたいですね。

――ちなみに、トゥーキョーゲームス側では、ほかの方も関わっていらっしゃるんですか?

小高 基本的には全員絡んでいますね。

――そうなんですか。お話を聞く限り、かなり大がかりなプロジェクトになりそうですね。

山口 通常、新規IPを作るときは、小規模で始めることが多いのですが、今回は、トゥーキョーゲームスさんとがっつり組むということで「大きくいこう!」と。

小高 今回、新しく仲間募集を掛けているところから考えても、アカツキさん側もかなり大規模になりそうですよね。

――今回、いっしょに仕事をしてみて、お互いの会社にどんな印象を持たれましたか?

小高 堅苦しいところがなくて、フレキシブルな会社という印象ですね。それに、まだまだ上を目指そうという野心もある。そういったところが、僕たちと合うのかなと。

――山口さんからのトゥーキョーゲームスに対する印象はどうですか?

山口 僕らの意見をすごく聞いてくれるのが、いい意味で驚きました。会議も、みんなで意見を出して、取り入れてはまた考えて……のくり返しという感じで。今回のように、何も決まっていないオリジナルIPを作る場合は、この試行錯誤しながら作るやりかたは正しい方法じゃないかなと思います。

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――言われたことをやるだけじゃないと。

山口 小高さんは、あまり細かく指示することがないから、みんな1回は引き出される。

小高 全スタッフが試行錯誤を強いられている状態ですね。「どういうものがいいんですか?」に「いいもの!」と返すみたいな(笑)。

――(笑)。なかなか進まなそうですね。

山口 なるべく計画とのズレは少なくしたいですが、遠回りに見えても試行錯誤しないといいものはできないので。

――最後に、読者や新しい仲間候補に向けて、ひと言お願いします。

小高 僕も経験したことがないくらいの規模のプロジェクトになりそうで、けっこうパワーが必要になります。いろいろな人と協力しながら、進めていきたいと思っていますので、ぜひいっしょにやりましょう!

山口 世間をあっと驚かせるものを、トゥーキョーゲームスさんと作っていきたいと思っています。もし興味がある方は、開発メンバー募集のページを見てください。読者の皆さんとまたお会いするのは、だいぶ先になりますが、想像を膨らませて楽しみにしていただければと思います。

※:マーベル・シネマティック・ユニバースの略。マーベルコミックのヒーローの実写映画のうち、共通の世界観を持っている作品群を示す。

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