【新作】10分で終わるラブロマンス!! 鬼才・ぬか漬けパリピマンの最新作『クソノベル』

約10分で完結する怒涛のサウンドノベル

『前衛的なクソゲー』シリーズを筆頭にスマホアプリ界隈でもトップクラスの奇抜なゲームを多く手掛けるクリエイター、ぬか漬けパリピマンの最新作『クソノベル』がついにリリースされた。

ジャンルはまさかのラブロマンス。

鬼才が描く恋のカタチ、胸キュンイベントは発生するのか。

短編ノベルに凝縮されたぬか漬けパリピマンワールドを存分に味わおう。

恋に花が咲くことも!?　前衛的な恋愛ストーリー

入学式に遅刻しそうだと食パンを咥えて駆け出す主人公。運命の出会いが約束された王道の展開から始まる本作は、ボイスのONとOFFを自由に選んで物語を進めていくサウンドノベルだ。

これまでのシリーズをプレイしたことがある人には懐かしの音色、ぬか漬けパリピマンによる熱演をフルボイスで楽しめる。

本作が初という人には少々刺激の強い世界観だが、これが意外とクセになるから不思議なのだ。

ラブロマンスを予感させる運命の出会いと3人の女性を示す選択肢。

自分好みの異性とお近づきになり、恋を実らせる瞬間が訪れるのかと思ったら大間違い。

問答無用のゴリ押しでラブストーリーが展開していく。

プレイヤーの好奇心を斜め上から攻めていくアプローチは過去シリーズにも共通する要素だが、それを好きと言えてしまう自分の感性が正しいのか不安でいっぱい。

クラスのマドンナはるかちゃんを相手に突然始まるバトル。奇抜過ぎるキャラクターとパンチの効いたセリフは今作も健在だ。

立ち絵にボイスも!!　クリアー後のおたのしみ要素

過去のシリーズと比較しても本作のボリュームは小さく、プレイヤーが介入できる部分も限られている。

ただし、約10分のあいだに体験するインパクトはとても大きく、十分記憶に残る作品であることは間違いない。

そんなストーリーの結末を迎えた後、追加されるのが“おまけエリア”というコンテンツだ。

ここで得られるのは本作に登場するキャラクターの立ち絵とボイスデータ。

どちらも誰得なのか難しいところだが、ボイスデータに関しては端末上に保存できる。

どこまでの2次利用が許されているのか不明だが、例えば着信音やアラーム音に設定できるならそれはちょっとおもしろそう。

万人受けする作品ではないが、筆者にとってぬか漬けパリピマンの作品はどれも嫌なことをスパッと忘れさせてくれる心のサプリメントのような存在。

効くかどうかは人それぞれだがぜひ、1度は体験してもらいたい!!

P.N.深津庵
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