【新作】終末世界に生まれた男の人生を描くゾンビシューティングRPG 『ウォーキングゾンビ2』

恐ろしくもコミカルなゾンビライフ

キャンプ地で身を隠すグループはまもなく生まれようとする新しい命をまえにゾンビたちの奇襲に合い壊滅。奇跡的に1人の男性と生まれたばかりの赤ん坊だけが生き残る。

本記事で紹介する『ウォーキングゾンビ2』は、過酷な世界で生まれた男と小さなコミュニティを中心に、過酷な人生をFPSで描いていくロールプレイング。

ゾンビシューティングとしての爽快感はもちろん、ストーリー展開からも目が離せないゲームだ。

コミュニティの仲間を助け成長するサバイバル

ゾンビたちが徘徊する終末世界で生まれて20年。唯一生き残った男性は年を老い、赤ん坊は立派な成人に成長。小さなコミュニティの中で発生する問題を解決する日々を送っていた。

本作の主軸になるのは人々からの依頼を受注。対象のエリアでゾンビの殲滅や物資の回収などを、さまざまな困難に立ち向かっていくFPS（1人称視点シューティング）だ。

拠点から各目的地への往復にはガソリン（スタミナ）が必要。遠くなればなるほど消費量が増す仕組みだが、遠征先を転々とすることもできる。

近場にある複数の依頼をまとめて達成してから拠点に帰るなど、自分なりにルートを工夫できるのはおもしろいポイントだ。

装備できる銃火器は基本的にオートショットでプレイヤーは狙いを定めるだけ。車に設置されている重機関銃など1部の攻撃はマニュアル操作だが、いずれも当たり判定が広いのでエイムが苦手な人でも気持ちよく戦える。

また、ローポリ風で可愛らしいゾンビたちだが頭部を撃つと頭蓋骨の1部が欠損。脳が飛び出すなどグロが苦手な人には少々ハードな表現も多い。

ゾンビを相手にする段階でグロが苦手という人はいないだろうが、念のため注意してもらいたいポイントだ。

なお、本作は全編英語だが画面左上に“Zombie”と書かれていれば指定された数を倒せばよし。調査の場合は目的地までの距離を示すマーカーが、回収が目的であればゾンビ同様に必要数が書かれているので迷うことはなかったぞ。

まさかの感染!?　数奇な運命をたどる物語

生まれた直後に母親が襲われゾンビになってしまう衝撃のオープニング。掴みこそ派手だがその後は淡々と目標を達成するだけの作業的なゾンビ系アプリが多いが、本作はその後もストーリーが丁寧に描かれていく。

その中でも注目すべきは遠征先で仲間に裏切られ、ゾンビの群れに襲われながらも奇跡的に生還する序盤のエピソードだ。

チュートリアルを含めて2時間ほどプレイ。とある依頼をきっかけにこのエピソードが始まり主人公はゾンビに噛まれてしまう。

しかし、彼は感染することなく目覚め、コミュニティのメンバーたちを驚かせる。

っという展開に……

“主人公よ、キミは何ものなんだ”と困惑すると同時に、20年前の襲撃事件や彼の出生に興味が湧いてくる。

装備やスキルポイントを使ったステータス強化はもちろん、さまざまな事件立ち向かい成長していく彼自身のストーリーは必見。

依頼の受注を含むNPCとの会話は基本的に上段が肯定的な選択肢なので、迷ったときは無難に上段を選んでおけば問題ない。

特異体質な主人公と拡大していくゾンビの脅威。先の読めないストーリー展開にぜひ注目してもらいたい!!

P.N.深津庵
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